タイヤウォーマー
レーシングタイヤは、接地面の温度が70℃以上で、しかも空気圧がホットで狙いの空気圧領域に近くなったときに、高い走行性能を発揮できるようになる。冷えた状態から走りはじめると、その領域に達するまで2~3周の走行が必要となるが、コンパウンドによっては、表面のアブレージョンが最適状態を過ぎてしまうケースもある。そこで、あらかじめタイヤ全体を60~80℃に加温しておき、すぐにマシンに組み付けて走行することが行われる。このタイヤを暖める装置をタイヤウォーマーと呼ぶ。タイヤごとに電気毛布に似たものを巻き付けるタイプと、小型のテントにタイヤを4~8本入れて、わきからジェットヒーターで熱風を送り込むタイプがある。
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