ジョアン・ヒギンボサムとは? わかりやすく解説

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ジョアン・ヒギンボサム

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/09/10 21:35 UTC 版)

ジョアン・エリザベス・ヒギンボサム
Joan E. Higginbotham
NASA Astronaut
現況 引退
生誕 (1964-08-03) 1964年8月3日(59歳)
シカゴ
他の職業 技術者
宇宙滞在期間 12日20時間45分[1]
選抜試験 1996年
ミッション STS-116
記章

ジョアン・ヒギンボサム(Joan Elizabeth Higginbotham、1964年8月3日-)は、アメリカ合衆国の技術者、アメリカ航空宇宙局宇宙飛行士である。スペースシャトルディスカバリーでミッションスペシャリストとしてSTS-116のミッションに参加した[2]

生い立ち

ヒギンボサムはイリノイ州シカゴで生まれ、1982年にホイットニー・ヤング・マグネット高校を卒業した[2]。1987年に南イリノイ大学カーボンデール校で学士号を取得し、どちらもフロリダ工科大学から、1992年に経営科学、1996年に宇宙科学の修士号を取得した。彼女はメイ・ジェミソンステファニー・ウィルソンに次ぎ、3人目のアフリカ系アメリカ人の女性宇宙飛行士となった[2]

ヒギンボサムはデルタ・シグマ・シータ・ソロリティの会員である[2]

NASAでのキャリア

ヒギンボサムは1987年にペイロード・エレクトリカル・エンジニアとしてフロリダ州ケネディ宇宙センターで働き始めた[2][3]。6か月もたたずに、彼女はコロンビア号を用いたオービタ実験OV-102のリーダーになった。彼女は後に全てのシャトルのペイロードの配置やペイロード内の全ての適合性試験を任されるようになった。ヒギンボサムはその後、アトランティスを用いたOV-104でバックアップ技術者を務め、スペースシャトルとミールのドッキングのミッションに参加した。ケネディ宇宙センターでの9年間の勤務で、彼女は53回のスペースシャトルの打上げに参加した。

1996年4月、彼女はNASAにより宇宙飛行士の候補に選ばれ、1996年8月からジョンソン宇宙センターで訓練を始めた。ヒギンボサムはSTS-116のミッションで308時間以上を宇宙で過ごし、主にカナダアーム2の取付けを担った。彼女はミッションの間、ヒューストン・ダイナモのスカーフを機内に持ち込んでいた[4]

ヒギンボサムは2008年9月に打ち上げられたSTS-126の乗組員にも内定していたが[5][6]、2007年11月21日、NASAはヒギンボサムがNASAを辞めて民間企業で働くことを決めたため[7]、乗組員をドナルド・ペティに変更すると発表した[8]

出典

  1. ^ NASA STS-116”. NASA. 2010年12月21日閲覧。
  2. ^ a b c d e NASA (2006年). “NASA biography of Joan Higginbotham”. NASA. 2007年11月3日閲覧。
  3. ^ NASA (2006年). “STS-116 NASA Preflight Interview: Mission Specialist Joan Higginbotham”. NASA. 2007年11月3日閲覧。
  4. ^ Medio Tiempo (2006年). “La astronauta Higginbotham llevó al espacio una bufanda del Houston Dynamo” (Spanish). Medio Tiempo. 2007年11月3日閲覧。
  5. ^ Tood Halvorson (2007年10月). “From KSC worker to astronaut”. Florida Today. 2007年10月17日時点のオリジナルよりアーカイブ。2007年11月14日閲覧。
  6. ^ NASA (2007年). “NASA Assigns Crew for Space Station Assembly Mission”. NASA. 2007年10月2日閲覧。
  7. ^ NASA (2007年). “NASA Amends Crew Assignment for STS-126 Mission”. NASA. 2007年11月22日閲覧。
  8. ^ Stephen Withers (2007年). “Crew assignments for space shuttle mission STS-126 have been revised following the resignation of an experienced astronaut.”. iTWire. 2007年11月22日閲覧。




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