インドネシア国鉄Rheostatik電車
(ジャボタベックKL3電車 から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/01/14 00:52 UTC 版)
Rheostatik(レオスタティック)は、かつてインドネシアの首都であるジャカルタ都市圏の電化路線(KRLコミューターライン)で運用されていた KL3-76/78/83/84形電車およびKL3-86/87形電車 (ED101系電車) の通称である[1][2][3][4][5]。
注釈
- ^ 日本語で「抵抗制御」と言う意味。英語のrheostat/rheostaticと同義。
- ^ 製造当初は電動車(M1、M2)に"MCW500形"、制御車(Tc)に"VCW800形"という形式名が付けられていた
- ^ 1990年代より目立つようになった行為。インドネシア鉄道会社の調査によると、多くは線路の近くで遊ぶ男子によるもので、それらは乗客に対するものではなく、単に好奇心から行っているものだといわれる。しかし、当然ながら投げられた石が窓を破って運転士や乗客を直撃するなどの問題が生まれ、対策が必要となった。本形式の場合、当初は窓ガラスを小さくして石が当たる範囲を狭くする措置が取られたが、のちに大きな窓ガラスに金網を設置する措置へ変更されている。
- ^ 1993年に列車衝突事故に遭った編成のうち、廃車とならず残った2両ずつを組み合わせた、KL3-84形(鋼製車両)とKL3-86/87形(ステンレス車両)による混結編成も存在した。
出典
- ^ a b 平井喜八郎 1977, p. 42.
- ^ 川島隆男、菅沼千尋、初鹿野強 1986, p. 70.
- ^ 古賀俊行 2014, p. 66-67.
- ^ a b c d New Electric Railcar Series KL3-97 for Jabotabek - ウェイバックマシン(2001年3月1日アーカイブ分)
- ^ a b c 国際協力機構 (2010年12月). “インドネシアにおけるJICA事業の足跡に関する情報収集・確認調査最終報告書(詳細版)”. pp. 85-86. 2019年6月13日閲覧。
- ^ 国土交通省 2008, p. 25.
- ^ 藤井大輔 2014, p. 108.
- ^ “KRL – Commuterline Indonesia All About KRL EKONOMI”. 2019年6月13日閲覧。
- ^ “laporan kecelakaan kereta api” (PDF). KNKT (2005年4月). 2019年6月13日閲覧。
- ^ a b 平井喜八郎 1977, p. 43.
- ^ a b 川島隆男、菅沼千尋、初鹿野強 1986, p. 71.
- ^ 平井喜八郎 1977, p. 42-46.
- ^ a b 古賀俊行 2014, p. 66.
- ^ “All About KRL EKONOMI” (2014年10月24日). 2019年6月13日閲覧。
- ^ 平井喜八郎 1977, p. 46.
- ^ 平井喜八郎 1977, p. 46-50.
- ^ 川島隆男、菅沼千尋、初鹿野強 1986, p. 70-74.
- ^ “EFEKTIFITAS TEKNIS DAN EFEKTIFITAS PELAYANAN PELAKSANAAN PUBLIC SERVICE OBLIGATION (PSO) KERETA API KELAS EKONOMI ANGKUTAN PERKOTAAN” (2013年11月). 2019年6月13日閲覧。
- ^ 川島隆男、菅沼千尋、初鹿野強 1986, p. 70-72.
- ^ 古賀俊行 2014, p. 67.
- ^ KRL-KRL yang Menjadi Pelopor di Jabodetabek - Railway Enthusiast Digest - 2016年3月19日作成・2022年9月27日閲覧
- ^ “KRL RHEOSTATIK DJOKO LELONO 1” (2010年11月). 2019年6月13日閲覧。
- ^ 国際協力機構 2010, p. 10.
- ^ 藤井大輔 2014, p. 109.
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- 2 インドネシア国鉄Rheostatik電車の概要
- 3 関連形式
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