ジグミ・ナムゲル
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/21 00:58 UTC 版)
1853年、トンサ・ペンロップを補佐するトンサ・ズィンペンの地位にあったジグミ・ナムゲルが、前任者の指名によりペンロップの地位を継承する。ジグミ・ナムゲルは内乱を勝利して東ブータン全域の支配者となり、またデシの後継者争いに介入して自らの影響下にあるウマ・デワをデシの地位につけた。このウマ・デワは就任後すぐに対抗馬のグンガ・ペルデンに暗殺されるが、ジグミ・ナムゲルはあえてこのグンガ・ペルデンを承認して、代わりに自領での完全な徴税権(通常、徴税の何割かをデシに収める必要があった)を獲得した。周辺地域の長官の任命権もデシからトンサ・ペンロップに移り、名実ともにジグミ・ナムゲルはブータンの最高実力者に上り詰め、またジグミ・ナムゲルは中央集権的国家建設の志向を明確にした。
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