サイード・ジャリーリーとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > サイード・ジャリーリーの意味・解説 

サイード・ジャリーリー

(サイード・ジャリリ から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/07/07 00:29 UTC 版)

サイード・ジャリーリー
سعید جلیلی
生年月日 (1965-09-06) 1965年9月6日(58歳)
出生地 イラン マシュハド
出身校 エマーム・サーデグ大学ペルシア語版英語版
前職 大学講師、官僚
所属政党 エンジニア・イスラム学会ペルシア語版英語版

在任期間 2007年10月20日 - 2013年9月10日
最高指導者 アリー・ハーメネイー
テンプレートを表示

サイード・ジャリーリーペルシア語: سعید جلیلی‎、 ラテン文字Saeed Jalili1965年9月6日 -)は、イランの政治家。国家安全保障最高評議会書記(第3代)を務めた。日本語メディアではジャリリジャリリーと表記されることがある。

経歴

イラン北東部のマシュハド出身。革命防衛隊に属しイラン・イラク戦争に従軍[1]エマーム・サーデグ大学ペルシア語版英語版政治学Ph.D.(博士号)を取得(博士論文は「預言者ムハンマドの外交政策」[1])。大学講師を経て1989年に外務省官僚[1]2005年に欧米担当外務次官就任。そしてアフマディーネジャード大統領からの指名を受け2007年に国家安全保障最高会議のトップである書記に就任した。同年から2013年まで核問題についての西側との交渉を担った[2]

2013年イラン大統領選挙に立候補したが、4,168,946票の3位に終わり落選した[3]。同年、公益判別会議の議員に任命される[2]

2021年イラン大統領選挙ペルシア語版英語版に立候補して、護憲評議会による審査で出馬を承認された7名の大統領候補のうちの一人となった[4]。しかし投票日を2日後に控えた6月16日の午後、大統領選からの辞退を表明した上で自身を支持する有権者たちにエブラーヒーム・ライースィー候補を支持するよう呼び掛けた[5]。選挙の結果、ライースィー候補が過半数となる約61.95%を得票して決選投票なしで次期大統領に選出された[6][7]

2024年の大統領選挙にも立候補し、6月28日の第1回投票では2453万5185票のうち947万3298票を獲得して2位につけ、首位で改革派のマスウード・ペゼシュキヤーン(1041万5991票)と共に7月5日の決選投票に進出した[8][9]が、決選投票では1353万8179票でペゼシュキヤーンの1638万4403票に及ばず落選となった[10]

人物

1992年に結婚し、子が一人いる[2]

脚注

  1. ^ a b c Potential Candidate Series: Saeed Jalili”. Iran Election Watch (2013年1月18日). 2013年5月15日閲覧。
  2. ^ a b c Profile: Saeed Jalili, Ex-Nuclear Negotiator, Security Body Chief”. Press TV (2024年6月9日). 2024年6月14日閲覧。
  3. ^ “Rohani becomes Iran’s new president”. Press TV. (2013年6月15日). http://www.presstv.com/detail/2013/06/15/309169/rohani-becomes-irans-new-president/ 2013年6月16日閲覧。 
  4. ^ イラン: 第13期大統領選挙の最終候補者7名が発表 | 公益財団法人 中東調査会
  5. ^ Jalili withdraws presidential bid in favor of Raeisi - Mehr News Agency (英語)
  6. ^ イラン暦1400年の選挙開票結果 | 「ライースィー」が第8代イラン大統領に (نتایج آرای انتخابات ۱۴۰۰ | «رئیسی» هشتمین رئیس جمهور ایران شد) (ペルシア語)
  7. ^ “イラン大統領選挙 ライシ師 当選”. NHK NEWSWEB. NHK. (2021年6月19日). https://web.archive.org/web/20210619075518/https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210619/k10013093181000.html 2021年6月20日閲覧。 
  8. ^ “Iran heads to presidential run-off on July 5 amid record low turnout”. Al Jazeera English. アルジャジーラ. (2024年6月29日). https://www.aljazeera.com/news/2024/6/29/iran-poised-for-presidential-run-off-in-tight-race 2024年6月29日閲覧。 
  9. ^ “Iran Election Results Confirmed by Constitutional Council” (英語). Tasnim News Agency. (2024年6月30日). https://tn.ai/3113768 2024年6月30日閲覧。 
  10. ^ “Masoud Pezeshkian Wins Iran’s 14th Presidential Election” (英語). Tasnim News Agency. (2024年7月6日). https://tn.ai/3117306 2024年7月6日閲覧。 
公職
先代
アリー・ラーリージャーニー
国家安全保障最高評議会書記
2007年10月20日 - 2013年9月10日
次代
アリー・シャムハーニー英語版



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「サイード・ジャリーリー」の関連用語

サイード・ジャリーリーのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



サイード・ジャリーリーのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのサイード・ジャリーリー (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS