サイクロン分離機
流体の遠心力を利用した分離装置のことで、粉塵を含んだ空気を円筒内で回転させ、その遠心力で粉塵だけを外方に分離させる。一般的には集塵機として用いられる。処理風量はほぼ直径の2乗に比例して増加するが、直径が大きいほど集塵できる限界粒子径は大きくなる。したがって微粒子まで捕集するためには、小型サイクロンを必要数、並列に設置することとなる。サイクロン分離機は構造が比較的簡単で、設備費、維持費が少ないので産業界で広く用いられている。自動車の製造工程では、木型製作工程で発生する木粉塵や、鋳造工程で発生する砂塵類の除去に利用されている。
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