ゴーマニズム宣言
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『ゴーマニズム宣言』(ゴーマニズムせんげん)は、小林よしのりの主張を伴った日本の漫画作品。通称『ゴー宣』[1]。
注釈
- ^ 第1巻・脱正義論に収録。冒頭で大学時代に「学生活動やりかけたことがある」と描かれている。このエピソードは『ゴーマニズム宣言』第2巻・49章「絶対個の彼方へ」に詳しく、すでに学生運動は下火となっていたが「レーニンマン」とされる左翼系のバイブル(レーニン、毛沢東、マルクスなど)を読み込んでいる男に影響され、学生運動に参加。「わけのわからんことをほざきながら、ヘルメットにタオルという、ダサい格好だけは拒否していた」と語る。結局、宗教の勧誘の方が人数を増やしている状況、運動自体が目的化し遊んでいるようなものだと感じ、社会に出て漫画家になるための勉強を選び、参加することを辞める。漫画家になった数年後、「レーニンマン」と偶然、街で出会い「中小企業で、ガンガン戦っている」と語る彼に、最初は呆れ半分に感心するが、資本主義を揺るがすような漫画を描くことを求められ、「個を潰して、社会のために働く気は無い」と、社会主義を明確に否定し、立ち去った。
- ^ 製作の中で渡部昇一や中村粲に会い、名越二荒之助の本も読むなど様々な著書や意見を参考にした。
- ^ 主に西尾幹二と石井英夫など。
- ^ NHKの『日本の、これから』や、テレビ朝日の『サンデープロジェクト』などの番組など。
- ^ サンフランシスコ講和条約・第11条を「諸判決」ではなく「裁判」と訳すなど恣意的な操作が行われている事を指摘・批判。
- ^ 判決後は、違法にならない体裁に修正されて販売されている。
- ^ 本の帯・そでに活字版ゴーマニズム宣言初登場と記載されている。
出典
- ^ ゴーマニズム宣言文庫版第1巻前書き
- ^ ゴーマニズム宣言文庫版第1巻p169
- ^ 小林よしのり (2015年5月14日). “今は亡き青林堂のやせ我慢の精神”. 小林よしのりオフィシャルサイト. 2016年3月10日閲覧。
- ^ 小林, よしのり『ゴーマニズム宣言』 3巻、扶桑社、147-154頁。
- ^ 両者は後に戦争責任論を巡って対立関係になる。
- ^ 第158章参照
- ^ 扶桑社1995/08/01 初版第一版 79頁
- ^ 扶桑社1995 83頁
- ^ ロフト1997 『教科書が教えない小林よしのり』54〜65頁
- ^ ロフト1997
- ^ 「従軍慰安婦問題への謝罪をラップで訴えよう」などといった運動活動。
- ^ 『脱正義論』p. 78参照。
- ^ a b 金富子、中野敏男『歴史と責任―「慰安婦」問題と一九九〇年代』青弓社、2008年6月15日、396頁。
- ^ 『毎日新聞』1996年12月3日付大阪朝刊、社会、27面、「『従軍慰安婦強制連行』削除を 歴史教科書でもゴーマニズム宣言 書き直しを陳情」。
- ^ 「会創設にあたっての声明を出した同会呼びかけ人(一九九六年十二月二日)声明文」 『西尾幹二全集 第17巻』国書刊行会、2018年12月25日。
- ^ 西尾幹二「なぜ私は行動に立ち上がったか―新しい歴史教科書の戦い」 『西尾幹二全集 第17巻』国書刊行会、2018年12月25日。
- ^ 「日露までの日本は良かった、昭和に入り敗戦までの日本は暗黒の時代だった」とした司馬遼太郎等の主張。
- ^ 『わしズム』Vol. 7
- ^ 『ゴーマニズム宣言 SPECIAL脱原発論』 小林よしのりさん(漫画家) アーカイブ 2013年6月10日 - ウェイバックマシン東京新聞
- ^ a b “ゴーマニズム宣言SPECIAL コロナ論”. 扶桑社. 2021年11月7日閲覧。
- ^ 『本日の雑談』10巻
- ^ 『新・ゴーマニズム宣言』14巻参照。
- ^ 『ゴー外!! 1』アスコム刊。
- ^ 2007年『SAPIO』9月27日号参照。
- ^ 『新・ゴー宣』8巻
- ^ https://web.archive.org/web/20070709232754/http://www.courts.go.jp/hanrei/pdf/9080B34D1A37B16F49256A77000EC329.pdf
- ^ 最高裁判決文
固有名詞の分類
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