キリストの受難 (メムリンク)
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『キリストの受難』(キリストのじゅなん、伊: Passione di Cristo、英: Scenes from the Passion of Christ)は、ドイツ生まれの初期フランドル派の画家ハンス・メムリンクが1470年ごろ、バルト海地域産オーク上に油彩で制作した絵画である[1][2]。本作は、メムリンク作品の重要な側面の1つである叙事的作品シリーズの最初となるものであり[1]、イエス・キリストの生涯の23の逸話を1つの構図の中に示している[2]が、中心となる主要場面はない。19の逸話は「受難」と「復活」に関するもので、 3つの逸話はエマウスへの路上 とガリラヤ湖で復活したキリストがマグダラのマリアに顕現したことに関するものである。絵画は、ブルッヘに駐在していたイタリア人銀行家トンマーゾ・ポルティナーリにより委嘱されたもので、彼は画面下部左側で跪き、祈る寄進者の肖像として描かれている。彼の妻、マリア・バロンチェッリ (Maria Baroncelli) も画面下部右側で同様の姿勢で描かれている[1][2]。
- 1 キリストの受難 (メムリンク)とは
- 2 キリストの受難 (メムリンク)の概要
- 3 参考文献
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