エルコンドルパサーのフランス長期遠征
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/13 06:09 UTC 版)
「1999年の日本競馬」の記事における「エルコンドルパサーのフランス長期遠征」の解説
前年NHKマイルカップとジャパンカップを制したエルコンドルパサー(二ノ宮敬宇厩舎・牡5歳)が春から秋にわたってトニー・クラウト厩舎に預託し、フランスで4戦に出走。 初戦のイスパーン賞(G1・5月23日)はゴール前でクロコルージュに交わされて2着に敗れるが、続くサンクルー大賞(G1・7月4日)で前年の凱旋門賞馬サガミックスや前年のカルティエ賞年度代表馬ドリームウェルを破って海外G1制覇。 秋には3頭立てのフォワ賞(G2・9月12日)を勝っていよいよ最大目標の凱旋門賞(G1・10月3日)に挑む。このレースにはその年のフランス・アイルランド両ダービー馬モンジュー、当年のキングジョージ6世&クイーンエリザベスダイヤモンドステークス及びアイリッシュチャンピオンステークスをそれぞれ圧勝していた欧州古馬チャンピオンであるデイラミが出走した。史上稀にみる不良馬場で行われたレースでは、押し出される形で先頭に立ち、逃げる形でレースも進め、4コーナー過ぎで他馬を大きく突き放した。しかし直線半ばからモンジューが強烈な末脚を繰り出し、粘るエルコンドルパサーを半馬身差交わして優勝。しかし、3着以下には6馬身の大差をつけた。渡邉隆オーナー共々、高いスポーツマンシップはヨーロッパの競馬関係者に高く称賛された。 このレースを最後に引退し、ジャパンカップ当日には引退式が行われた。ジャパンカップでは遠征してきたモンジューを同期のスペシャルウィークが破った。そして、国内で1戦もしていないにも関わらず、この年のJRA賞年度代表馬・最優秀5歳以上牡馬に選出された。
※この「エルコンドルパサーのフランス長期遠征」の解説は、「1999年の日本競馬」の解説の一部です。
「エルコンドルパサーのフランス長期遠征」を含む「1999年の日本競馬」の記事については、「1999年の日本競馬」の概要を参照ください。
- エルコンドルパサーのフランス長期遠征のページへのリンク