インターネットとの邂逅
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/11 21:13 UTC 版)
「スラッシュ (フィクション)」の記事における「インターネットとの邂逅」の解説
1990年代前半にインターネットが一般に普及するまで、スラッシュは入手が困難であった。その発表形態はファンによる非営利の同人誌(しばしば「zine」と呼ばれる)しかなかった。こうした同人誌は印刷代のみの値段で、イベント会場で販売されていた。 インターネットが普及したことにより、ファンや書き手によるスラッシュのコミュニティが形成され、個人出版クラブ(英語版)からメーリングリストへ、また同人誌からfanfiction.netといったウェブサイトへの移行が次第に進んでいった 。このような作品の発表の場がインターネットに移ったことで、書き手にとって視野が広まり、発表される二次創作も増加した。 インターネットによりスラッシュの書き手に自由な発想ができるようになり、ストーリーに分岐やつながりができたり、コラージュがあったり、歌が入っていたりと様々な新要素が作品中に入るようになった。インターネットを通じて、スラッシュの読者は増え自宅に居ながら同人誌より低い費用でスラッシュを読めるようになり、SFやファンタジー、刑事ドラマを中心にファンダムの数は劇的に増加した。また、インターネットはファンが感想や批評を述べたり、スラッシュ自体について議論したりその傾向について意見を述べることも可能にした。 そして『X-ファイル』、『スターゲイト』、『ハリー・ポッター』シリーズ、『バフィー 〜恋する十字架〜』などを題材としたウェブサイト・同人誌が広く知られるようになり、現在でも多くのスラッシュ作品を読むことが可能である。
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