アディアベネ王国とは? わかりやすく解説

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アディアベネ王国

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/12/14 10:19 UTC 版)

アディアベネ王国 (Adiabene) は、メソポタミア北部、現代のイラクエルビル(アルベラ)を中心にした王国アッシリア北部、ティグリス川の左岸にあった[1]。アルサケス朝パルティアサーサーン朝ペルシア時代にその従属王国であったが、ローマの侵攻をたびたび受けた。イザテス2世の時代にはパルティアの王位継承に介入するなど、かなりの重要性を持った国であった。


  1. ^ a b c d e f g 渕倫彦「訳注 : グローティウス「戦争と平和の法・三巻」(II・完) —「第1巻、第1章」および「人名表」—」『帝京法学』第27巻第1号、帝京大学法学会、2011年3月、327頁、CRID 1050564287930092544hdl:10682/1183ISSN 0288-1659  ※「イザーテス、イザーテス2世 Izates bar Monobaz (c. 1〜55)」項を参照。
  2. ^ a b 志田雅宏「ユダヤ教世界のイエス伝 : ストラスブール写本版『トルドート・イェシュ』とその文脈についての研究」『東京大学宗教学年報』第38巻、東京大学文学部宗教学研究室、2021年3月、20頁、CRID 1390009225671702272doi:10.15083/0002000914ISSN 0289-6400“前者〔アディアベネ王妃ヘレネ〕はヨセフスの『ユダヤ古代誌』に登場する。フラウィウス・ヨセフス(秦剛平 訳)『ユダヤ古代誌』全六巻, ちくま学芸文庫, 2000年, 第6巻 244–253頁(XX巻 ii章)。アディアベネ王妃ヘレネは息子イザテス〔2世〕とともにユダヤ教に改宗し,飢饉に苦しむエルサレムの人々を救ったとして,「ユダヤ民族すべての間にその偉大な名を残すことになった」(252頁)と記されている。”  ※註26参照。
  3. ^ 渕倫彦「訳注 : グローティウス「戦争と平和の法・三巻」(II・完) —「第1巻、第1章」および「人名表」—」『帝京法学』第27巻第1号、帝京大学法学会、2011年3月、80頁、CRID 1050564287930092544hdl:10682/1183ISSN 0288-1659  ※「XVI-6-5. ヨーセフス「ユダヤ古代史」第20巻、第2章、第4節。」項を参照。
  4. ^ 教皇ベネディクト16世 (2007年11月21日). “教皇ベネディクト十六世の117回目の一般謁見演説 : ペルシアの賢者アフラハト”. カトリック中央協議会ウェブサイト. 宗教法人カトリック中央協議会. 2023年12月13日閲覧。 “アフラハトは現在のイラクニネヴェモスル地域に生まれ、4世紀前半に活動しました。アフラハトの生涯についてはあまり知られていません。彼はシリア教会の修徳的・修道的環境と密接な関係をもっていました。”
  5. ^ 武藤慎一「「ペルシアの賢者」アフラハトの解釈学」『基督教学研究』第17巻、京都大学基督教学会、1997年12月、77頁、CRID 1390854717495001216doi:10.14989/268463ISSN 0387-5091“古くから「ペルシアの賢者」と贈り名されたアフラハトは、ササン朝ペルシアを代表する人物である。ペルシアのキリスト教徒はシリア語を使用しており、彼は最初のシリア教父でもある。” 
  6. ^ 武藤慎一 (2005年1月29日). “(第12回研究会レジュメ2) 4世紀イラクにおける地域文化としてのキリスト教 : そのマイノリティーとしての自己意識”. 21世紀COEプログラム : 多元的世界における寛容性についての研究. 京都大学大学院文学研究科. 2023年12月13日閲覧。 “古来「ペルシアの賢者」と贈り名されたアフラハトは、ペルシアのキリスト教を代表する人物である。彼の著書『論証』は、正統派シリア・キリスト教及びペルシア教会の思想を表す現存する最古の資料で、4世紀前半までの思想内容を窺い知れる貴重な著作である。”
  7. ^ Meriam&Joseph,k. “ペルシャのアフラハト”. シリア正教隠れた真珠ホームページ. 2023年12月13日閲覧。Patriarch Ignatius Aphram I Barsoum(第120代シリア正教会総主教)の1920年代の著作 The History Of Syriac Literature And Sciences, pp. 77-78. の抜粋訳とある。


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