アキバ系アイドル
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アキバ系アイドル(アキバけいアイドル)とは、狭義には「秋葉原」を活動の中心とした女性アイドルを指す言葉。広くは単にイメージからアキバ系と呼ばれるケースも少なくない。また地下アイドルと同義に使われることもある。
注釈
- ^ “外資系”・“理系・文系”といった特定の単語はあったものの、それまで“暴走族”・“おたく族”などと“〜族”と呼ばれていた趣味・容装・志向を同じくする者たちが“〜系”と呼ばれ始めるのは1990年に入ってからで、もっとも早く一般化した“渋谷系”の媒体登場が1993年、その翌年にストリート系・古着系などと若者向けの容装志向の区分として“〜系”が次々と現れ始め、その辺りから急速に〜系という括りで表現することが流行り始めた[1]。その流れで、『月刊アクロス』1996年10月号には「アキバ系」が紹介されているものの、一般化するにはほど遠く、1999年頃にGON!の記事「秋葉原ストリートニュース」が、秋葉原に集う者達の容装や嗜好を半ば揶揄するような形で取り上げたが、“ヴィジュアル系”・“脱・本気系”などの言葉を用いているものの、その際はまだ“アキバ・ニューキッズ”、“アキバ流”などの表現で、“アキバ系”との表記は特に行われていない。容装類型としての“アキバ系”が確立したのは1999年創刊のmen's eggで、文化属性としてアキバ系が一般に用いられるのはそれから更に遅れることになる。
- ^ 千葉麗子が先例として挙げられるぐらいである。
- ^ 当時はオタクを十把一絡げに見た社会の根強い蔑視や偏見があり、また既存の芸能界ではアニメソングや声優は劣った仕事と見られていた[2]。加えて当時秋葉原で勢いのあったパソコン関連や、その後主流になるアニメ・ゲームは男性主体の趣味で、女性、中でもアイドルがそれを前面に出すのはごく例外的なことだった[注 2]。
- ^ 2010年代はメディアへの露出が主流となっている。
- ^ 桃井はるこがサウンドプロデュース。
- ^ 知名度の低い頃は実際に秋葉原で販促イベントを行っていた。
- ^ 2007年12月31日に放送された第58回NHK紅白歌合戦では、AKB48、中川翔子、リア・ディゾンが1つの枠で初出場を果たしたが、この枠はマスメディアによって「アキバ枠」と呼ばれていた。
出典
- ^ 難波功士 「「族」から「系」へ Archived 2013年3月12日, at the Wayback Machine.」 『関西学院大学社会学部紀要』98号 2005年
- ^ “黒歴史”ではなくなっていた!? やしきたかじんが抱えた『ガンダム』への葛藤(2/2)|おたぽる
- ^ 「広義において、秋葉原を活動拠点とする層を欠かせない購買層と見据え、好意的なプロモーション戦略を展開するバーチャアイドル、グラビアアイドル、ハロプロ系アイドルほかをさす場合もあるが、狭義においては、メイド服などのコスプレを売りにするアイドルをさす。ネットを積極的に駆使するネットアイドルとイコールに解釈されることもある。いずれにしても、収入の大半をアイドルのために惜しげもなく支出するアキバ系のオタク層は、マーケットとして巨大で魅力的と位置づける発信側も増えつつある。」 『現代用語の基礎知識2007』 自由国民社 2006年11月2日 ISBN 978-4426101251
- 1 アキバ系アイドルとは
- 2 アキバ系アイドルの概要
- 3 定義
- 4 アキバ系アイドルとされる人物・グループ
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