アウィトゥス
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エパルキウス・アウィトゥス(EPARCHIVS AVITVS[1]、385年頃[2] - 456年10月17日以降/457年)は、西ローマ皇帝(在位:455年7月8日/9日 - 456年10月17日)である。ガリア系ローマ貴族の出身の元老院議員であり、文武両官の顕職を歴任した。455年にペトロニウス・マクシムス帝が横死すると西ゴート族の後ろ盾を得て西ローマ皇帝に即位したが、翌456年にリキメル将軍とマヨリアヌス将軍によって廃位され、プラケンティア司教にされたが、程なく殺害されている。
- ^ 古い資料にはMarcus Maecilius Avitusの名が見られるが、現代ではEparchius のみが受け入れられている。ICVR-08, 20823: Locus Geronti presb(yteri) / depositus XIIII Kal(endas) Iul(ias) / cons(ulatu) Eparchi Aviti.
- ^ アウィトゥスは420年に最初の公職に就いている。シドニウス=アポリナーリスはこの時の彼をiuuenis(青年)と表現しており、30歳から45歳と推定される。iuuenis(青年)の年齢類型については次を参照せよ。
Andrew Gillet, "The Birth of Ricimer," Historia: Zeitschrift für Alte Geschichte, Vol. 44, No. 3, 1995, p. 383 note 23. - ^ Fasti vindobonenses prioresは7月10日としている。
- ^ Sidonius Apollinaris, vii.571–579, によればアウィトゥスはユリアヌス帝と同様にガリア人が首輪に用いるトルクで戴冠した。
- ^ ギボン 1996,p.296.
- ^ Bury 1958,p.326.
- ^ en:Fasti vindobonenses priores, n. 575; en:Cassiodorus, 1264.
- ^ Auctuarium Prosperi, 7.
- ^ ギボン 1996,p.302.
- ^ ヒダティウスの年代記によれば、アウィトゥス帝はマルキアヌス帝に使節を送り、両帝国の勢力圏について協議させた(『年代記』, 166章)。後に二人の皇帝は合意に達したという(『年代記』,169章)。
- ^ See en:Priscus, History, fragment 24, and Hydatius, 176–177.
- ^ a b ギボン 1996,p.300.
- ^ E.A. Thompson, "The End of Roman Spain. Part II", Nottingham Medieval Studies, 1977.
- ^ 一方で、アウィトゥス帝の不行跡に関する確証はない。ギボン 1996,pp.302-303.
- ^ John of Antioch, fragment 202.
- ^ Fasti vindobonenses priores, 579; en:Auctuarium Prosperi Havniense, 1.
- ^ Hydatius, 177.
- ^ Fasti vindobonenses priores, 580は戦闘の日付を10月17日と伝えており、一方、Auctuarium Prosperi, s.a. 456 は10月18日のこととする。Victor of Tuenna, s.a. 455 によればアウィトゥスはメディオラヌム(ミラノ)司祭エウセビオスによって叙階された。
- ^ ギボン 1996,pp.306-307.
- ^ Sidonius Apollinaris, Letters, i.11.6.
- ^ Mathisen.
- ^ Hydatius, Chronicle, 183..
- ^ Gregory of Tours, Historia Francorum, ii.11.
- ^ アウィトゥスの没年と死因に関する現代の研究者の史料リストと分析については次を参照せよ。
Ralph W. Mathisen, "The Third Regnal Year of Eparchius Avitus," Classical Philology, Vol. 80, No. 4 (Oct., 1985), pp. 326-335.
これに対する反論とその他の解釈については次を参照せよ。
R. W. Burgess, "The Third Regnal Year of Eparchius Avitus: A Reply," Classical Philology, Vol. 82, No. 4 (Oct., 1987), pp. 335-345. - ^ ギボン 1996,p.304.
- 1 アウィトゥスとは
- 2 アウィトゥスの概要
- 3 参考文献
- 4 外部リンク
- アウィトゥスのページへのリンク