アイリーン・ジョイスとは? わかりやすく解説

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アイリーン・ジョイス

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/07 16:27 UTC 版)

アイリーン・ジョイス英語: Eileen Alannah Joyce CMG1908年1月1日 - 1991年3月25日)は、オーストラリア出身のピアニストである。主にイギリスを中心に活躍し、その類稀な美貌のためもあって[1]イギリスやヨーロッパ、オーストラリアで卓越した人気を獲得した。その人気は第二次世界大戦前後に頂点を極め、最盛期にはポピュラー音楽におけるグレイシー・フィールズヴェラ・リンの人気にも比較されたほどだった[2]。映画『逢びき』のサウンドトラックにおいてラフマニノフピアノ協奏曲第2番を演奏したことでも知られる。


  1. ^ ライプツィヒ音楽院の1927年の名簿には1910年11月21日生まれと記載されており、1933年7月の『Musical Opinion』誌の記事では1912年11月21日生まれとしている。1987年11月21日には熱心なファンが生誕75周年を祝う祝賀会を催した。彼女も出席したが、実際にはこの時80歳に近い年齢であることには言及しなかった[4]
  2. ^ シルスキーは後に「ジョイス嬢の演奏にはただ“天才”という言葉しか思いつかなかった。彼女は私が出会った最も大きな才能だった」と述べている。
  3. ^ 彼女はここで連合国軍のために演奏した。イギリスのピアニストがベルリン・フィルハーモニー管弦楽団と共演したのは十数年振りのことだった[11]
  4. ^ この時彼女はスウェーデンへもツアーすることを予定していたが、オスロでグリーグの協奏曲を演奏した後に階段から転落し、残りの公演を全てキャンセルした。しかし後述の通りこの翌年にスウェーデンへのツアーが実現した。
  5. ^ 彼女はそれ以前に1948年にイギリスで彼らと共演していた。
  6. ^ デリーでのリサイタルには当時の首相、ジャワハルラール・ネルーも臨席した。
  7. ^ ここで彼女はスカルラッティの二つのソナタとベートーヴェンのピアノソナタ第23番のほか、メンデルスゾーンドビュッシー、ショパン、ラヴェルグラナドス、そしてリストの作品を演奏した。
  8. ^ これが彼女にとって最後の協奏曲の演奏となった。
  9. ^ 1988年のオーストラリア・デイにイギリス入植から200年を記念してロンドンのシアター・ロイヤルで開催されたコンサートで、ジョイスはグレインジャーの「戦士たち―想像上のバレエへの音楽」の第3ピアノのパートを担当することを計画していた。しかし練習はしたものの硬直化した指のために断念せざるを得なかった。
  10. ^ 特にピアノソナタ第8番の緩徐楽章が映画の中で重要な役割を担っていた。
  11. ^ アメリカでは『Kisenga, Man of Africa』として公開され、『Witch Doctor』として再公開された。
  12. ^ 例えばニューヨーク・タイムズ紙は当時この作品に対する冷淡な評を掲載した[29]
  1. ^ 『ピアノとピアニスト2003』音楽之友社、2003年 ISBN 978-4276961357
  2. ^ a b Fred Blanks, review of Eileen Joyce: A Portrait (Richard Davis), Sydney Morning Herald, 13-15 April 2001
  3. ^ a b c d e f g h i Richard Davis: Eileen Joyce: A Portrait, Fremantle Arts Centre Press, 2001 ISBN 978-1863683333
  4. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v w Eileen Joyce (1908-1991) Timeline Archived 2016年1月18日, at the Wayback Machine.
  5. ^ a b c d Live Performance Australia Hall of Fame
  6. ^ a b Victoria Laurie, "Forgotten keys", Weekend Australian, 7-8 April 2001
  7. ^ a b c d Eileen Joyce Biography. Listen to Classical Music by Eileen Joyce
  8. ^ a b Paul R. W. Jackson: The Life and Music of Sir Malcolm Arnold, Ashgate Publishing, Ltd., 2003 ISBN 978-1859283813
  9. ^ a b CD Historicals
  10. ^ アルバム『Eileen Joyce Plays Mendelssohn, Franck, Rachmaninov, and Turina』(Dutton Laboratories社、1998年)のライナーノート、Lyndon Jenkins による解説
  11. ^ a b c d e Peggy Chambers, Women and the World Today
  12. ^ Chester Novello
  13. ^ ASO/SASO Archived 2008年8月19日, at the Wayback Machine.
  14. ^ TSO Archived 2009年1月2日, at the Wayback Machine.
  15. ^ SIPCA 2003 newsletter Archived 2009年9月30日, at the Wayback Machine.
  16. ^ Accademia Monteverdiana
  17. ^ St Peters Churchyard, Limpsfield
  18. ^ knowledge rush[リンク切れ]
  19. ^ Men of Two Worlds - インターネット・ムービー・データベース(英語)
  20. ^ Jeffrey Richards: Imperialism and Music, Manchester University Press, 2002 ISBN 978-0719045066
  21. ^ John Sugden: Sir Arthur Bliss, Omnibus Press, 1997 ISBN 978-0711965270
  22. ^ Battle for Music - インターネット・ムービー・データベース(英語)
  23. ^ A Girl in a Million - インターネット・ムービー・データベース(英語)
  24. ^ a b c Jeremy Siepmann: The Piano, Hal Leonard Corporation, 1998 ISBN 978-0793599769
  25. ^ It's an Honour: CMG
  26. ^ a b c Time magazine
  27. ^ HMS Gossamer – Crew
  28. ^ Wherever She Goes - インターネット・ムービー・データベース(英語)
  29. ^ ' Wherever She,' Based on Career of Eileen Joyce, Pianist, Bows at the Beekman - NYTimes.com


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