美術人名辞典 |
水田正秀
江戸中期の俳人。近江生。一説に俳人菅沼曲翠の伯父。通称は孫右衛門・利右衛門。号に竹青堂・節青堂・清庵等。和歌を竹内惟庸に、俳諧は初め江左尚白に、のち芭蕉に学ぶ。湖南蕉門の一員として活躍し、義仲寺の無名庵を建てるなど師芭蕉によく尽した。のち松本に住し、医を業とした。編著に『白馬集』『栗雀』等。享保8年(1723)歿、67才。
芭蕉関係人名集 |
水田正秀(孫右衛門)
みずたまさひで
膳所の「ひさご」連衆の有力門人。伊勢屋主人。通称は孫右衛門。竹青堂・節青堂などの俳号もある。はじめ尚白に師事したが、元禄3年蕉門に入る。膳所義仲寺における芭蕉の物質的生活のサポーターであった。義仲寺境内の草庵は正秀らによる醵金で作られた。『炭俵』・『いつを昔』・『孤松』・『猿蓑』などに入句。
正秀の代表作
畦道や苗代時の角大師(『ひさご』)
鑓持の猶振たつるしぐれ哉(『猿蓑』)
猪に吹かへさるゝともしかな(『猿蓑』)
しがらきや茶山しり行夫婦づれ(『猿蓑』)
日の岡やこがれて暑き牛の舌(『猿蓑』)
澁糟やからすも喰はず荒畠(『猿蓑』)
月待や海を尻目に夕すヾみ(『猿蓑』)
刀さす供もつれたし今朝の春(『炭俵』)
早蕨や笠とり山の柱うり(『續猿蓑』)
春の日や茶の木の中の小室節(『續猿蓑』)
黙禮にこまる凉みや石の上(『續猿蓑』)
実にもとは請て寐冷の暑かな(『續猿蓑』)
白雨や中戻りして蝉の聲(『續猿蓑』)
飛入の客に手をうつ月見哉(『續猿蓑』)
火の消て胴にまよふか虫の聲(『續猿蓑』)
打こぼす小豆も市の師走哉(『續猿蓑』)