ひとごと

デジタル大辞泉

ひと‐ごと【人事／他^＝人事】

読み方：ひとごと

自分には関係のないこと。他人に関すること。よそごと。「境遇が似ていて、とても—とは思えない」

[補説] 本来「他人事」と書いて「たにんごと」とは読まなかった。

ひと‐ごと【人^▽毎】

読み方：ひとごと

どの人もみな。各人。めいめい。「—に好みが違う」

ひと‐ごと【人言／他^＝人言】

読み方：ひとごと

１ 他人のいう言葉。

「—の頼みがたさはなにはなる蘆の裏葉のうらみつべしな」〈後撰・恋五〉

２ 人のうわさ。世間の評判。

「この世には—繁し来む世にも逢はむ我が背子(せこ)今ならずとも」〈万・五四一〉

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ひとごと

出典:『Wiktionary』 (2021/02/08 03:17 UTC 版)

名詞:人言

ひとごと【人言】

1. 他人の言う言葉、世人の言う言葉、世評。

名詞:人事

ひとごと【人事、他事、他人事】

1. 他人に関すること、余所に関すること、余所事。自分とは無関係なこと。
   • 娘は養母を軽蔑すること限りもなく、ひとごとながら、先の危なさが思ひやられて頼りない有様で、はじめから娘は家出するやうに出来てゐた。（坂口安吾 『探偵の巻』）

連語

ひとごと【人毎】

1. 誰も彼も、いずれの人も、各人。
   • 斯んなに詳しく家毎人毎に就て調べたのは、実に翁自身も始めてなので、見（これ）まで議会や世間へ向て訴へて来た悲惨は、事実の百分一にも足らなかつたことに驚いて仕舞はれた。（木下尚江『大野人』）
   • 趙生はこう遇う人毎に、王生の話を吹聴した。（芥川龍之介『奇遇』）