Standard Widget Toolkit プラットフォームサポート

Standard Widget Toolkit

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/03/09 05:10 UTC 版)

プラットフォームサポート

GTK+環境での Azureus BitTorrent クライアント

SWTはプラットフォーム固有のGUIライブラリへのラッパーであるため、Javaが動作するプラットフォーム全てで動作するとは限らない。つまり、SWTはGUIライブラリ毎に移植が必要であり、Javaが新たなプラットフォームに移植されても、即座にSWTが移植されるとは限らない(Swing や AWT はJava本体の一部だが、SWTはそうではない)。また、Windows 上のSWT以外は、比較的効率が悪いと言われている[3]。SWTはプラットフォーム毎に異なるネイティブライブラリを使っているため、プラットフォーム固有のバグもSWTではそのまま存在している。

SWTはSwingよりも低レベルな詳細を開発者に提示する。これはSWTがネイティブライブラリで提供されるGUI機能の上の層であるためであり、ネイティブGUIコードを開発者に提示するのも意図的と思われる。SWTの目的は、高度なユーザインタフェース設計フレームワークを提供することではなく、可能な限り多数のプラットフォームで薄いユーザインタフェースAPIを提供し、その上に高度なGUIアプリケーションを構築できるだけの機能を提供することである。

SWTの実装はプラットフォーム毎に異なるので、複数のプラットフォーム対応としてアプリケーションを配布する際には、プラットフォーム毎のSWT(JARファイル)が必要になる。

SWTはJavaクラスライブラリを必要最小限しか使っていないため、古いJDK(例えば 1.1.8)でも動作するし、Javaクラスライブラリを完全実装していない携帯機器でも動作すると言われている[要出典]

2006年3月現在、SWTがサポートされているプラットフォーム/GUIライブラリは次の通りである。


  1. ^ Open Source Initiative. “Licenses By Name”. 2007年3月24日閲覧。
  2. ^ a b Ella Morton. “James Gosling Q & A”. 2007年3月24日閲覧。
  3. ^ a b Performance Benchmarks of Nine Languages”. 2007年3月24日閲覧。
  4. ^ Akan, Ozgur (2004年11月19日). “Why I choose SWT against Swing”. 2006年11月7日閲覧。
  5. ^ Swing vs. SWT Performance - Have a Look at the Call Stacks Javalobby、StephenStrenn、2006年3月3日
  6. ^ a b c Marinilli, Mauro. “Swing and SWT: A Tale of Two Java GUI Libraries”. 2006年11月7日閲覧。
  7. ^ The Java developers guide to Eclipse, 2nd ed., p359
  8. ^ Steve Northover, Mike Wilson. SWT: The Standard Widget Toolkit. Addison-Wesley 
  9. ^ Rich Ajax Platform (RAP)
  10. ^ SwingWT
  11. ^ swtswing


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