脳炎 非ヘルペス性急性辺縁系脳炎

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脳炎

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/05/31 10:15 UTC 版)

非ヘルペス性急性辺縁系脳炎

非ヘルペス性急性辺縁系脳炎とは頭部MRIで海馬、扁桃体を中心とした辺縁系に異常を認めるものの、ウイルス学的に検査で単純ヘルペスウイルスが否定され、悪性腫瘍の合併もみられない急性発症の脳炎を指す。急性辺縁系脳炎から単純ヘルペス脳炎や傍腫瘍性辺縁系脳炎を除外したものと考えられる。感冒用の先行感染があり、ステロイドパスルが著効を示すことからウイルス感染を契機として免疫応答異常が生じ、大脳辺縁系で急性脳炎が起こると考えられている。髄液中のIL-6が高値を示す。

楠原、庄司らの臨床的特徴

  • 急性辺縁系脳炎の病像を呈する。
  • MRI上、両側海馬、扁桃体に異常を呈する。
  • 髄液では軽度の細胞増多、蛋白増多を認める。
  • ウイルス学的でHSV感染は否定的(PCR法、EIA法で陰性)。
  • 悪性腫瘍の合併はなく、傍腫瘍性神経症候群は否定的。

高橋、亀井らの臨床的特徴

  • 感冒様の先行感染。
  • 頭部MRI拡散強調画像における両側海馬、扁桃体の可逆性高信号病変。
  • 髄液中のIL-6のみの高値。
  • ステロイドパルス療法が著効。

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参考文献

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