押しボタン いろいろな押しボタンスイッチ

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押しボタン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/02/19 07:43 UTC 版)

いろいろな押しボタンスイッチ

NECA規格ではいろいろな押しボタンスイッチが規定されている。NECA規格では、触覚スイッチ(タクタイルスイッチ)やロッカースイッチ(シーソースイッチ)は押しボタンスイッチには含まれないことになっている。

照光押しボタンスイッチ

コンピュータの電源ボタン(電源スイッチ)。スイッチ内部にLEDを組み込んだ「照光押しボタンスイッチ」で、電源がオンの時にインジケータが光る。
ファクトリー・オートメーション用の照光押しボタンスイッチ。産業用製品は厳しい規格がある。

スイッチ内部に光源を組み込んだものを照光押しボタンスイッチと言う。スイッチが光る。

光源を組み込んだ部分に関しては、NECA規格においては「表示部」もしくは「表示灯(indicator light)」、TRON仕様においては「インジケータ」と言う。TRON仕様においては、オルタネート動作の代わりにLEDを点灯か消灯させることによってスイッチがオンがオフかを示す「インジケータプッシュスイッチ」が規定されている。

色については、IEC 60204-1第5版では最上部から最下部にかけて「赤、黄、青、緑、白」を配置することが規定されている。

家電で使われるTRON仕様においてはLED以外の光源を組み込むことは想定されていないが、NECA規格においてはLED以外にも白熱電球またはネオンランプを組み込むことが想定されている。

LEDに関しては、NECA 4102で工業用LEDが規定されている。白熱電球に関しては、JIS C 7522で航空機用小形電球が規定されており、NECA規格でもそれに準拠している。ただし、白熱電球は日本においては2013年に全てのメーカーにおいて製造が終了しており、規格の上で存在するというだけである。

非常停止押しボタンスイッチ

NECA規格に準拠した非常停止スイッチ

非常停止押しボタンスイッチ(英:Emergency stop button)は、緊急時に非常停止するための押しボタンスイッチである。

NECA規格では「非常停止スイッチ」として規定されている。色は赤であること、形はきのこボタンであること、矢印記号を付けること、押したときに遮断接点素子の全ての接点が開路すること、などが規定されている。

TRON仕様においては「例外処理スイッチ」として規定されている。TRON仕様においては基本的にSUI(物理のボタン)と同じものをGUI(タッチパネルのボタン)でも実装できると考えているが、エレベータの非常停止など緊急を要する操作はGUIだととっさの動作ができないため、より確実な操作のためにSUIで実装することが望ましいとしている。またストーブが倒れた時に連動して電源をオフするスイッチなど、危険から隔離する操作はSUIでしか実現できないというインターロック機構を規定している。

引きボタンスイッチ

昔のテレビの引きボタンスイッチ(右上の赤いスイッチ)。ロータリボリュームスイッチと一体化しており、スイッチを引っ張るとテレビがオンになり、スイッチの回転動作でテレビのボリュームを上下できる

引きボタンスイッチとは、ボタンを引っ張るとオンになるスイッチである。これもNECA規格では押しボタンスイッチの一種とされている。

ボタンを何かの拍子に誤って押してしまってオンにしてしまう危険性が無く、安全である。ボタンを引っ張った後、ばねの力などで自然に元の位置に戻る。

ボタンを引っ張るとオンになり、手を離すとオフになるモーメンタリ動作を行うモーメンタリプルスイッチと、一度引っ張るとオンになり、もう一度引っ張るとオフになるオルタネート動作を行うオルタネートプルスイッチがある。

[いつ?]のテレビやラジオによく使われていた。

押し引きボタンスイッチ

ボタンを押したり引いたりした後、手を離しても自然に元の位置に戻らず、手動で押したり引いたりして元の位置に戻す必要があるスイッチ。

かぎ付き押しボタンスイッチ

鍵が挿入されている間だけ押すことができる押しボタンスイッチ。ボタンの中央に鍵穴があり、鍵を挿さないとボタンが押せない。

限時押しボタンスイッチ

一定時間押し続けないと開閉動作を行わない押しボタンスイッチ。長押しでシステムを強制終了したりする。

時延押しボタンスイッチ

ボタンを押した後、一定時間たたないと元の位置に戻らない押しボタンスイッチ。連打ができない。

カバー付き押しボタンスイッチ

カバー付き押しボタンスイッチ

カバーが付いているため、不用意に押してしまうことが無く安心である。いざと言うときはカバーを割ってボタンを押す。


  1. ^ 『トロンヒューマンインタフェース標準ハンドブック』、p.17


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