悪魔のロベール
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/12/06 08:31 UTC 版)
初演
1831年11月21日の初演は、当時の花形歌手たちであるジュリー・ドリュ・グラ(アリス)、ロール・サンティ=ダモロー(イザベル)、アドルフ・ヌーリ(ロベール)、プロスペル・ルヴァッスール(ベルトラン)らによって上演された。本作はオペラ座史上「空前の大成功を収め、すぐに10言語に翻訳され、パリだけでも10年間で230回の上演がされるオペラ座の看板演目となる」[6]。『悪魔のロベール』は「豪華で夢幻的な装置を使い、華やかなオーケストレーションを伴った壮大なスペクタクルで絶賛を博し、作曲家の名前を一躍高めたのだった」[7]。演出と舞台装置については、後にオペラ座の総裁になる舞台美術家アンリ・デュポンシェルとピエール=リュック=シャルル・シセリ (英語版)によるガス燈を最大限に活用した演出が好評を博した。イギリス初演は1832年2月20日、ロンドンのドルリー・レーン劇場で行われた。アメリカ初演は1834年4月7日、ニューヨークのパーク劇場にてロフィノ・レイシーによる稿によって行われた。出演はウッド夫人、シャルプ、ハリソン、ウッド、クラーク、プラシード、ブレイクリー、ハイドンらであった[8]。なお、「パリ・オペラ座での751回にして最後の上演は1893年のことであった」[9]。日本初演はアマチュアの団体であるガレリア座管弦楽団、同合唱団、同バレエ団により2015年12月20日にパルテノン多摩の大ホールにて、野町琢爾の指揮、八木原良貴の演出、釜田雄介(ロベール)、北教之(ベルトラン)、久保直子(アリス)、大津佐知子(イザベル)、佐藤尚之(ランボー)らにより上演された [10][11]。
- ^ 『オペラは手ごわい』P48~49
- ^ a b 『フランス音楽史』P299
- ^ 『Critique Musicale』P209~211
- ^ a b 『悪魔のロベール』DVDでロラン・ペリーの作品についてのインタビュー
- ^ a b 『十九世紀フランス・バレエの台本』P12~13および『ロマン派音楽の多彩な世界』P415~416
- ^ 『フランス・オペラの魅惑』P119
- ^ 『パリ・オペラ座-フランス音楽史を飾る栄光と変遷-』P57
- ^ 『オックスフォードオペラ大事典』P13
- ^ 『ラルース世界音楽事典』P30
- ^ http://site.galleria-za.com/list/27
- ^ 昭和音楽大学オペラ研究所 オペラ情報センター
- ^ https://www.memopera.fr/FicheSpect.cfm?SpeCode=RD&SpeNum=1
- ^ http://www.publicopera.info/opera200001/robertlediable_berlin_recensioni.html
- ^ http://www.omm.de/veranstaltungen/musiktheater20112012/EF-robert-le-diable.html
- ^ https://www.roh.org.uk/productions/robert-le-diable-by-laurent-pelly
- ^ https://www.ndm.cz/en/opera/instance/4713-robert-le-diable/2019-06-13/31124/
- ^ https://www.lamonnaie.be/fr/program/838-robert-le-diable
- ^ 各劇場の上演プラン(バレエをカットするなど)で変動する
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