宇宙賃貸サルガッ荘 講談社版の新作描きおろし

宇宙賃貸サルガッ荘

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/05/26 08:53 UTC 版)

講談社版の新作描きおろし

1巻 心の空き部屋

15P。テルが迷い込む以前のサルガッ荘の日常。

2巻 Bridge Over Troubled Space

28P。サルガッ荘に迷い込む直前のロロの物語。

登場人物

アラノレイウ
ステラコドランのワラワヘム(サルガッソー)研究員。※デブ
ホウイックラン
同上。※トンガリ
ヂスチスワガン
同上。※ヒゲ
メラスコニーヴェ
調査艇パイロット。
ロリロルロゥウェ
同航法士。
タジルアラスキ
ステラコドラン戦闘艦艦長
バラック=マン
輸送船船長。
ダルー=カタリ
輸送船クルー。
ターニャ=クルバンスク
同上。
アッキーム=バザラム
同上。

ステラコドラン人について

ステラコドラン人は幼体のうちは上の二本の腕(陽腕)しかない。脱皮をする度に成長していくが、これを毛期という。8毛期まである。稀に長寿で9毛期を迎える者もいて、師父として尊ばれる存在になる。師父は一族の名付け親になることが多い。

社会内の地位はいつ陰腕(下の二本の腕)が生えるかで決定される。標準は4毛期。5毛期からは「腕遅れ」とされ、基本的に生涯の地位は低くなる。ロロは5毛期。

脱皮とともに突然生えてくるわけではなく、脱皮の前には肘を曲げた状態の組織が脇腹の部分に隆起している(オエ〜)。これを人前に晒すのは大変恥ずかしいこととされる。

稀に脱皮しても隆起の状態で次の毛期まで腕として機能しない者もいる。地位のために外科処置で無理矢理腕化する場合が多いが、陰腕の発達が知能や体力に影響するために、結局能力の低い成体になる可能性が高い。ロロも4毛期の脱皮で腕化しなかったのだが、次の毛期を待ったので正常(むしろかなり優秀)に発育した。

ステラコドラン人はなんと雌雄同体。というか雄しかいない。8毛期を過ぎた成体は子供を産むことが出来る。その時期はコントロールできない。ロロもそのうち産むかもしれない…。生殖器はあるが生殖機能はない(快感は、ある)。

ものすご〜く大昔には雌もいたのだが、本星を失い流浪の民になってからは戦闘種族ということもあってか、力の秀でた雄だけで繁栄できるように進化していったのだという節が有力。現在は「巣」と呼ばれる巨大なコロニー船を繁栄の基盤にしている。巣は巨大な星間船でもあり、いくつもある。

本能的に雌的なモノ(力が弱かったり可愛かったり)を愛でる感覚が残っていて、ペットを飼うことが文化として根づいている。だからどのようにペットを愛玩するかが文化としての高尚さに繋がっている。早い話がどれだけハァハァできるかってこと(生殖器はだから文化に対して用いられる器官なのだ)。

寒さにはめっぽう弱い。一方で真空に数時間耐えられる身体の構造を持つ。血の色は赤い。

-- Bridge Over Troubled Space 備考 [4]

3巻 Sitz der Seele

15P。十七畳でリコが指摘したAVEの人格コピーに纏わる物語。タイトルはドイツ語で「魂の座」を意味する。

登場人物

イナガ博士(マキ)
人工有機脳による戦闘支援システム開発の責任者。
カニ
イナガ博士の部下。
ゴト
限定的人格を備えたAIとして構築され、その後7年かけてOSを自立生成した。実際にはAIではなく、10年前に亡くなったイナガ博士が愛した人物をベースにしている。軍への納品時にイナガ博士の協力者によりゴトの人格部分は消去され、ダミーの人格と入れ替えられた。

4巻 四畳半宙(あとがき)

4P。その名のとおり、後書き漫画。


  1. ^ a b 単行本3巻カバー裏の「キャラクター創作小咄」より。
  2. ^ 2013年2月25日twitterより
  3. ^ 「Gファンタジー」連載開始前、コミックアンソロジー「キュートプラス」(1999年、コアマガジン)に掲載されたバージョン。連載版とは絵柄が若干異なる。
  4. ^ TAGRO本人によるはてな匿名ダイアリーに発表され転載許可済みのエントリーより。


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