デューン (小説) 用語

デューン (小説)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/03 14:32 UTC 版)

用語

このシリーズは特殊な用語が多いことが特徴である。大抵のSF作品は、特殊な専門用語が登場した場合、文章や台詞内での説明があるが、本作では説明無しに用語が頻繁に登場するので、巻末に用語集が小辞典のような体裁で付いてくる。

アラキス

カノープスの第3惑星。デューン(砂丘)の名で知られる「砂の惑星」。二つの月を持つ。惑星全土に渡って水分が乏しく、深砂漠には巨大な「砂虫」が出没し、肉を骨から剥がし巨大宇宙船すら破壊する暴風「コリオリの嵐」が吹き荒れる、過酷な環境をしている。

メランジ

アラキスでのみ産出するスパイス(麻薬)。砂虫が成長過程で産出する。その主要な作用は抗老化だが、意識を拡張することで様々な超能力の引き金になる。超光速輸送を支えるギルドのナビゲート能力や、ベネ・ゲセリットの特異な心身能力などはメランジに依存しており、宇宙的に重要な産品。常用者は眼球が深青に染まる。

砂虫(サンドワーム・産砂)

アラキスの砂漠に生息する巨大な体節生物。ギルドの輸送船宇宙船すら凌ぐ大型のものもいる。振動を感知して砂漠から現れ、スパイス採掘機でも全翼機でもなんでも飲み込んで破壊してしまう。フレーメンがシャイイ・フルドと呼んで崇める。メランジの生成とアラキスの乾燥に深く関わっている。

ブトレリアン・ジハド

かつて思考機械に対して起こされた人間の聖戦。これが教訓となって人類は高度に自律する機械を捨て、代わりに特異な精神文明を築くことになった(Butlerian Jihad)。

メンタート

高度な推論能力を持つ人間コンピューター。高度な機械を拒絶する帝国社会において、公家など各勢力に重宝されている。

ゴーラ

トライラックスが手がける複製人間。死んだ人間の細胞から培養されるクローンの一種だが、細胞記憶により生前と同じ記憶・人格を持つにいたる。

クイサッツ・ハデラッハ

「道の短縮」を意味する。ベネ・ゲセリットが人類の交配によって生み出そうと長年画策してきた超能力者。母系・父系双方の先祖の記憶=人類の記憶を保持し、未来を予視することができる。

スティルスーツ(保水スーツ)

水が貴重なアラキスで使用される、顔面から下の全身を覆う服。人体の排泄物と呼気から水分を濾過・蒸留したうえでポケットに蓄えて再利用することができる。膝の屈伸と踵の踏み込みをポンプとして使用している。


  1. ^ ゲリー・ジェンキンス『ルーカス帝国の興亡』扶桑社 P.70





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