デビルメイクライ 悪魔

デビルメイクライ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/17 04:37 UTC 版)

悪魔

大悪魔

ファントム
蜘蛛のような姿の上級悪魔で、ムンドゥスの腹心である。外骨格は硬く高熱のマグマに覆われている。弱点は頭部と背中で、それ以外には攻撃は通用しない。前足で攻撃してきたり、跳躍し踏み潰してきたりする他、口から炎を吐いたり、地中からマグマの柱を立ち上らせるなど、攻撃パターンは多い。また蠍のような尾で攻撃してきたりもする。上級悪魔だけあり、かなりの実力者でダンテがファントムを敗ったことでトリッシュは間接的にダンテの実力を悟った[6]
ミッション3で初登場以降、執拗にダンテを追い狙ってくる。城の廊下[7]と下水道[8]でダンテを急襲するが倒せず、ミッション8の城屋上でダンテと最終決戦をする。城の天井のガラスが割れて下に落ち、真下の騎士像の槍に串刺しになって死ぬ壮絶な最期を遂げる[注 1]。『2』では擬似的に復活を果たすが、『2』のダンテと同様無口なキャラクターになっている。復活した原理はナイトメアファントムと似ている。
「幻影」を意味する英語だが、なぜ彼がその意味を冠する悪魔なのかは公式的にも不明。
ネロ・アンジェロ
巨大な剣と暗緑色の鎧が印象的な、 ダンテの前に立ちふさがる謎の魔界騎士。名はイタリア語で「黒い天使」を意味し、特に『神曲』地獄編第24編などにおいては、地獄の監視者また死神として詠われる高位の堕天使の名でもある。鏡の中からまるでダンテの生き写しのように登場し[7]、ダンテと同じ流派の剣技や体術を使用してくる。しかし、『1』の後に発売された公式攻略本によれば、ダンテの動きをコピーしているのではなく、共通の流儀をベースに、時間をかけて自分自身の戦闘スタイルをものにしているという。他にも幻影剣と呼ばれる魔力で形成した剣を飛ばす攻撃を持つ。ムンドゥスの配下にしては珍しく、真正面から正々堂々と挑んでくるため、終盤ではダンテからも気に入られている。
前述の公式攻略本では「弱音を言っている訳では無いが、腕力にかけてはネロ・アンジェロの方が上らしく、それで剣の腕が互角となると、正面からまともに斬り合ったんじゃ到底勝ち目はない」と、ダンテはコメントしている。
正体はダンテの双子の兄のバージルであり、『3』のラストでムンドゥスに挑むが、敗北し、その後改造され自我を失ってしまっている。ただしダンテのアミュレットを目にし動揺する様子も確認されている。MISSION11で二度目の闘いをし[9]、ミッション17において、兜をはじき飛ばし肉体を大型化させたパワーアップ状態で最終決戦に臨み、敗れて自らのアミュレットを残し消滅する。なお、アミュレットはダンテのものとセットになっており、亡くなった母が兄弟の誕生日にプレゼントしたものである。
後に、鎧の破片が折れた閻魔刀と共に『4』の舞台であるフォルトゥナに漂着、魔剣教団に回収されており、ビアンコアンジェロ等の人造悪魔の基となった。
グリフォン
巨大なロック鳥のような上級悪魔でムンドゥスの腹心である。下顎がなく、大小複数の頭を持つ。電撃を中心とした攻撃を仕掛けてくる。戦闘ランクを上げると更に攻撃が激しくなってくる。
ダンテとは3回戦い[10][11][12](ただし初回に限り、倒さずに無視することが可能)、最終戦となる最後の戦いでダンテに敗北するものの、魔帝への忠義心から戦いを続けようとするが、戦力として用済みと魔帝に判断され消されてしまう。このことによってダンテは改めて魔帝ムンドゥスを倒す誓いを固める。
ナイトメア
魔帝が人間界侵攻を意図して創造した生きている兵器でもあり上級悪魔でもある。しかし破壊のみを目的として作った故に、制御困難で魔界すら滅ぼしかねない存在であり、これに焦りを感じたムンドゥスは、拘束衣となる紋章の結界内でのみ用いる事にした。
大量の骨が浮かんでいるスライムのような形状で、相手を自分の体に取り込んで悪夢の空間へ飛ばす。ダメージを与えるためには周囲にある結界装置を起動させ、本体を出現させる必要がある。しかし本体を出現させても、その際防衛本能が高まり、ミサイルやビームと言った兵器攻撃を扱う他、体の一部を変形させて槍やブーメランに変えて攻撃する事もある。なお、ダンテは「正直こいつが暴走して魔界自体が滅んじまえば良いんだけどな」と、上記攻略本にてコメントしている。
魔帝ムンドゥス
声 - トニー・ダニエルズ
人間界侵攻を企てている魔界の王。2000年前ダンテの父であるスパーダと戦い封印されたが、20年前に蘇った。ダンテの母を殺し兄であるバージルをネロアンジェロに改造・洗脳した、ダンテの仇となる存在。名前の由来は「世界」という意味のラテン語。
額に「第三の眼」がある。無から創造を行う絶大な力を持つが、役に立たなかった部下を自ら始末したり、ダンテに対し「母が欲しければいくらでも創造してやろう」と言い放つなど、無慈悲にして酷薄極まりない性格である。天使の翼を持つ三つ目の聖人のごとき神々しい容姿を持つが、ダンテから極度のダメージを受け、本来の姿を保てなくなりグロテスクな姿になる。ダンテとの死闘の末、トリッシュの協力もあり再び魔界と人間界の狭間に封印される。
ダンテに倒されて以降のムンドゥスなき魔界では、新たなる魔界の王にならんとする魔界四天王等をはじめとする魔界中の実力者が決起して群雄割拠の戦乱の世に突入し混乱が続いている模様。
異伝扱いだが、『ビューティフルジョー新たなる希望』でダンテと真の決着をつける展開がある。また、小説版『2』においてダンテは異世界のムンドゥスとも対戦しているが、『1』よりも円熟期に達していたダンテは堂々と勝利を収めている。

通常悪魔

マリオネット
ゲーム本編で最初に戦うことになる悪魔。現世では実体化できない下級悪魔が人形を依り代とすることで動けるようになった。マリオネットには水色、紫、青、緑、灰色の5色が存在し、それぞれ体力や行動パターンに違いがある。
ブラッディマリー
通常のマリオネット同様に人形を依り代としているが、人間の血で染められた服を着ていることでその力は数倍にも強化されている。マリオネットよりも体力が高く、ダンテの近距離攻撃を防いで反撃してくることがある。
フェティッシュ
マリオネット同様に人形を依り代としているが、悪魔が作った特別製の人形であるために、マリオネットよりも格上の悪魔。炎をまとった武具を操り、手に持った車輪をヨーヨーのように投げつけてきたり、口からは火炎放射による攻撃を仕掛けてくる。
シンシザース
仮面を依り代にすることで実体化する悪魔。巨大な鋏による攻撃を仕掛けてくる。仮面以外への攻撃は通用しない。
シンサイズ
シンシザースよりも格上の悪魔で大鎌を武器に襲ってくる。シンシザース同様仮面が弱点。
デスシザース
シンシリーズよりも強力な魔力を持つ悪魔。弱点である仮面が強固な魔力で守られているので、銃撃の効果は薄い。剣による近距離攻撃が有効になる。
デスサイズ
仮面を依り代として現れる悪魔では最強の実力を誇る上級悪魔。大鎌による攻撃以外にも大気に満ちる聖霊を服従させ竜巻と化して、ダンテを浮き上がらせてくるがダメージはない。デスサイズの体力が残りわずかになると3本の鎌を手元に引き寄せて四刀流状態になり、激しい攻撃を仕掛けてくる。
サルガッソー
海と魔界のはざまにひっそりと姿を潜め、近くを通るものを捕らえて喰らう悪魔。間合いが離れている時は透明状態で攻撃を当てられないが、近づくと実体化するので攻撃が可能。
シャドウ
霊体の表面を呪文でおおい、現世に実体を保っている影をまとって身体を形作っている悪魔。太古に戦った戦士との記憶から剣による攻撃を跳ね返してしまうが、近代兵器の銃には対応できない。銃撃で弱点のコアを晒した時に剣での攻撃が可能になる。シャドウの体力がゼロになると身体が赤くなり、こちらからの攻撃を一切受け付けず、自爆攻撃を仕掛けてくる。
ベルゼバブ
ハエを媒介にしている悪魔。青と緑の2種類がいて、青は空中を飛び回って緑は地上を這って移動する。口から吐き出すウジ虫に当たると一定時間射撃攻撃を封じられてしまう。また、ベルゼバブは青と緑で互いに補強し合う関係であり、同種での魔力の吸収や死体を食らうことで体力を回復をする。
サイクロプス
岩や土塊を依り代にして現れる巨大な蜘蛛の姿をした悪魔。その巨体で押しつぶしてきたり、地中の土を喰らい、固めて岩石のつぶてと化して口から吹き飛ばしてくる。身体が強固な岩石のような甲殻に覆われているため、頭部と背中以外への攻撃は軽減されてしまう。
ブレイド
魔帝が人間界侵攻のために創り出した人造悪魔で媒介に爬虫類の生物を使用したらしく、トカゲのような性質を持っている。軽快な動きで爪による攻撃を仕掛け、手に持つ盾でダンテの攻撃を防いでくる。また、ダンテの体力が残りわずかになると即死攻撃を仕掛けてくる。
プラズマ
電撃の化身の悪魔。コウモリ形態とダンテの姿をコピーした人間形態を使い分けてくる。コウモリ形態では電撃による攻撃を行い、人間形態ではダンテの技をコピーした攻撃を行う。分身することもあり、囲まれると非常に厄介である。なお、同じ系統の力を持つ電撃の魔剣アラストルのほうが格上であるため、アラストル装備時はプラズマからのダメージを軽減できる。
フロスト
魔帝が人間界侵攻のために創り出した人造悪魔の中でも精鋭にあたる存在で氷を操る能力を持つ。その冷気は絶対零度に匹敵し、マグマの熱にすら耐えるほどだが、一方でイフリートの業火の前では非常に脆いという弱点がある。近距離では絶対零度で研ぎ澄まされた爪で素早く切りかかってきたり、氷の剣山を発生させ、遠距離からは氷の爪を高速で撃ち出すほか、地面を通じて冷凍波を放ってくる。さらには身体を微粒子に分散させ空気中を高速に伝播することで瞬間移動を行ったり、氷の結晶を作り出してその内部で傷ついた身体を再生させることも可能。公式攻略本では「魔帝が至高の傑作とほくそ笑んでいるだろう」とダンテは皮肉を込めてコメントしている。
ノーバディ
背中に巨大な腕を生やし、体の表面に無数の目玉が生えている醜悪な悪魔。常に気味の悪い笑い声をあげている。あまりにも知能が低かったために名前すら付けられなかったことからノーバディ(誰でもない者)と呼ばれるようになった。魔界では最下層に位置する悪魔であるが、弱肉強食の魔界を生き延びてきた戦闘能力は侮れない。通常時では小柄な体格だが、仮面を装着すると巨大化して攻撃力が上がり、毒素を含んだ目玉を投げつけてくる。知能こそ低いが呪術的な能力は高いため、奇妙な踊りでダンテのDTゲージを吸収してくる。剣攻撃や体術に対しては俊敏な動きで回避するので、銃攻撃が有効で仮面を破壊すれば上記の能力を防ぐことができる。なおノーバディは肉体そのものが猛毒であり、倒されても攻撃判定のある血肉を周囲に撒き散らしてくるなど常に距離を取って戦う必要がある。
ファントムベビー
ファントムの幼生体で踏みつけるだけで倒せるほど貧弱。このファントムベビーが何百年、何千年の時を経ると本編のファントムのような強大な悪魔になるが、過酷な魔界の環境でそこまで成長できるのは数万匹に一匹であると推測されている。唯一エネミーファイルに記載されない悪魔。

注釈

  1. ^ ファントムのジャンプ攻撃を誘導して床の窓ガラスに頻繁にぶつけた場合、体力が残っていても強制的に同じ展開となる形で戦闘は終わる。

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