ディクシー・チックス
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同時多発テロ後のチックスの変化
チックスは2001年9月11日に同時多発テロが起こったアメリカで控えめで、飾り付けされていない「I Believe in Love」の演奏を始めた。それはチックスの方向性が変わる前兆だった。
ソニーとの法的対立
グループは2年ものあいだソニーとロイヤリティや支払いについての論争に巻き込まれた。その後ソニーはチックスを提訴し、またチックスはソニーに対して逆提訴を行った。後にソニーとチックスは和解を行い、次のアルバム『Home』(2002年リリース)はロイド・メインズによる独立したプロデュースとなった。外から作曲者を入れることに関しては、グループは作曲者には営利的なものではなく個人的な内容であることを要求した。
『Home』
以前の2つのレコードとは違い、『Home』はドラムなしで演奏され、そしてとてもアップテンポなブルーグラスともの悲しいバラードに占められていた。それだけでなく、アルバムの1曲目でありファーストシングルであった「Long Time Gone」の歌詞は、マール・ハガード(Merle Haggard)やジョニー・キャッシュ、ハンク・ウィリアムズが例示しているような、ジャンルとしての魂を無視するミュージシャンを咎める内容で、明らかに現代的なカントリーミュージックラジオを攻撃するものであった。
そのシングルはカントリーチャートで2位となり、政治的な論点によって傷つけられても最後には600万枚のセールを記録した。その上、「Long Time Gone」はチックスにとって、ポップスジャンルにおける最初のNo.1ヒットとなった。 フリートウッド・マックのカバー曲「ランドスライド」もカントリーとポップの両方でトップ10入りを達成した。
2003年2月23日に開催された第45回グラミー賞ではベストカントリーアルバムを含む4つを『Home』によって獲得した。このアルバム後のツアー「Top of the World」のチケットは数時間のうちに売り切れとなったほどだった。
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- ^ 'Mother,' a Solo Album From Natalie Maines of Dixie Chicks - NYTimes.com - 2014年10月25日閲覧
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