出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/21 08:17 UTC 版)
登場人物
- ギュスターヴの家系図
| | ソフィー | | | | | | | | | | | | | | | | | | | | ギュスターヴ12世 |
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ギュスターヴ13世 | | フィリップ | | ケルヴィン | | マリー | | | | カンタール | | | | ギュスターヴ14世 |
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| | | | フィリップ2世 | | チャールズ | | フィリップ3世 | | ヌヴィエム | | プルミエール |
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| | | | | | | | デーヴィド | | グスタフ | | | | | | | | | | | | |
- ナイツ家の家系図
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ヘンリー | | キャサリン | | ポール | | ニーナ |
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| | ウィリアム | | ※選択肢による | | | | | | |
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| | | | リチャード | | ディアナ | | | | | | |
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| | | | | | ヴァージニア | | | | | | |
バトルキャラクター
- ギュスターヴ / ギュスターヴ13世 (Gustav,The Steel,XIII)
- 声 - 武内駿輔(LORD of VERMILION ARENA / LORD of VERMILION Re:3)
- フィニー王国国王ギュスターヴ12世とノール侯女ソフィーの嫡男。王太子として多大な期待を寄せられていたが、ファイアブランドの儀式において術不能者と判明したため父親に追放される。通常の術不能者とも違い、アニマを全く持たない極めて稀有な人物。その特異性から術に代わる力を求め、東大陸では軽視されていた金属[20]の精錬技術に着目したことで後に鋼鉄軍を結成。短期間で覇権を握り、またその生い立ちから貴族よりも庶民感覚が強かったため、人々に広く支持された[21]。それまで奴隷以下の地位であった術不能者の立場[22]を押し上げたことや、一度は人々から見放された金属[23]を再評価させ、術至上主義を根底から見直すきっかけになった[24]ことから、鋼の13世と称えられる(数あるギュスターヴの中でも単にギュスターヴと言えば彼を指す)。正式に結婚もせず、少なくとも認知された子供もいなかったが、幾人もの女性と関係を持ったことが、後に彼の子供を名乗る野心家が出てくる原因ともなった。
- 自分を追放したフィニー王国には未練がなかったため王位に即くことはなく[25]、そのため便宜的な尊称として会話などでは爵位を付け[26]「ギュスターヴ公」と呼ばれるのが一般的。ギュスターヴ編では彼の波乱万丈な人生を追うストーリーが展開される。
- アニマがない特異性はゲーム内にも色濃く反映されており、他のキャラクターであればJPが足りなくともLPを消費することで使える術や術技を全く使えないほか、アニマがない事で他者からの術も通じにくい特徴もあり、事実戦闘中は金属と同じ性質によって術の効果を大幅に軽減する[27]。既述の通り術が使えないため、彼自身が味方のHPを回復する手段が無いのと、彼自身のHPを回復する手段がLP消費回復のみに限られる。固有装備である金属製武器は年代経過と共に変化していく。
- ウィル・ナイツ / ウィリアム・ナイツ (William Knights)
- ディガーの大家であるナイツ家に生まれ、生まれつきアニマを察知する能力が高い人物。叔母夫婦に育てられ、15歳の時にディガーとして旅立つことを決意。後に氷河のメガリス探索の偉業を成し遂げたことでタイクーン・ウィルと呼ばれる。両親の死の真相を知り、生涯をエッグとの戦いに投じる。その戦いは15歳の駆け出しディガーの頃から80を超えた老年まで続いた。そのため、初期の頃から登場したバトルキャラクターの中で唯一、最後まで登場するのは彼のみである。80を超えた老年の場合、若い頃と比較するとJP以外の能力値は低くなるが、初期の頃から育てておけば即戦力として戦うことも可能。術の発達によって医療技術が発達せず、平均死亡年齢が比較的低いサンダイル世界において稀に見る長寿であり、101歳まで生きたとされる。ナイツ編では主に歴史で語られなかった裏舞台が主体になる。
- ケルヴィン (Kelvin)
- ヤーデ伯の息子で正統な貴族。父・トマスが後見役となった縁でギュスターヴと知り合う。ギュスターヴとは憎まれ口を叩き合う仲だがよき理解者であり、彼がヤーデに移り住んできた時より盟友となり共に戦う。血筋に強い誇りを持ち、少年時代から貴族であることを常に意識して振る舞うなど、ギュスターヴとは正反対のタイプだがそれ故に彼を別視点から見守ってきた人物であり、覇王となった後のギュスターヴとも正面から批判し、説得できる唯一と言っていい存在であった。信望の厚い人物であるが、生まれつきの貴族で人の上に立つべく育てたられたが故に戦略や駆け引きは苦手だった為、ギュスターヴ死後、カンタールに足をすくわれて覇権を争うことになる[28]。
- カンタールの妻だった頃のマリーに一目ぼれしたことが彼と彼の家の運命を左右していく。全キャラクター中、HP初期値が最も低い。
- コーデリア・エメリー (Cordelia)
- ウィルと同い年の女性ヴィジランツで、槍が得意。新米の頃にヴェスティアでウィルと出会い、行動を共にする。愛称は「コーディー」で、ウィルからは早々にそう呼ばれるほど親しくなった。シナリオによる登場人物の運命の差異が少ない本作において、彼女は行動選択によって運命が大きく変化するキャラクターで、ウィルと良い仲になったのち、ウィルの妻になるか、悲惨な運命をたどるかとなっている[注釈 1]。
- ナルセス・ピローニIII世 (Narses)
- 口が悪いベテランの術士。女性には特に不遜な態度を取る。しかし弓や術の実力は確かで、憎まれ口を叩くのも相手の為を思っているが故の事。シルマールやネーベルスタンと旅をしたことがあり、シルマールには一目置いているが、ネーベルスタンとはそりが合わなかった。後にウィルと行動に共にし、やがてよき理解者となる。寒い場所が苦手で、グラン・ヴァレを越える冒険を最後に引退。引退後は、なにかとリッチの世話をやくことがあり、彼から敬愛を受けていた。老齢になっても外見がそれほど変わっていないが、秘密の方法で若さを保っており、リッチにだけ「誰にも漏らさない」「お使いをする」という条件で話している。
- タイラー・スティーブンソン (Taylor)
- いかつい外見をしている為、初めてウィルがタイラーとハンの遺跡で遭遇した時は盗賊と間違えられた。しかし性格は優しく、信頼の厚い兄貴分。ウィルがエッグの件でナルセスと対立した時も彼がウィルを戒めることで事態を納め、口の悪いナルセスにして「タイラーは男の中の男」と言わしめた。斧を得意とする。ナイツ編の前期シナリオ(ウィルが主人公)には、1部を除いてほとんど登場する。
- ニーナ・コクラン (Nina Cochrane)
- ウィルの叔母で育ての親。口が悪いが、愛情あってのこと。術士としても優秀。アレクセイを追うウィルに同行するが、最後は石切り場での戦いでワイバーンに追い詰められたウィルを救うべく、アニマを使い果たす[注釈 2]。その後、ウィルに「お母さん」と呼ばれ、彼と夫に看取られながら息を引き取った。バトルキャラクターとして登場する女性のうち、最も年齢が高い。夫の名前はポールで、同様の組み合わせは『ロマンシング サ・ガ3』でも見られた。
- ラベール (La Belle)
- ウィルがメガリス探索の途中で出会う弓使いの女性。本名ミシェーラ・リジェ[30]。兄は愛称でミッチと呼ぶ。兄の口だけの性格を直そうとしており、故郷に戻って地道に働くように呼び掛けている。シナリオの展開によってはウィルの妻になる。
- ウィリアム・リジェ (William)
- ラベールの兄で、氷のメガリスを長期間調査しているディガー。劣等感の強さ故に過度な功名心を抱き、故郷を飛び出した後に意地を張って10年も放浪していた。同じ名前のウィルと共にメガリスに向かう。ウィルが仲間を救いたいという思念を実体化させた様子からメガリスの機能に気付き、自身もそれを利用して自身の出世欲を叶えようとしたものの、ただの欲望ではメガリスの審査を通過できず、アニマを喰われてメガリスビーストに変貌してウィル一行に襲い掛かる。結局、氷河の道が断たれ、人間の頃からカナヅチだったことでそれ以上の追跡も適わずメガリスの中に閉じ込められる。
- ネーベルスタン (Nebelstern)
- ワイド侯に仕える将軍で、ワイドがナ国に対して一定の距離を置けたのは彼の存在が大きい。厳格な人物だが、誰よりも自分に厳しい武人である。若い頃は無謀な武者修行に出るなど自身の力を過信する面があったものの、やがて父の縁で先代ワイド侯に仕えた。ギュスターヴが先君を陥れ自ら領主の座に就くと、自分の力不足への恥じとギュスターヴへの反発から引き篭もるが、旧知のシルマールの説得により傘下に降った。以後、ギュスターヴの忠臣として活躍する。
- パトリック・ボジオ (Patrick)
- タイラーの後輩に当たるヴィジランツ。グルメ。杖、斧が得意であり、金属の装備で身を固めている。やや口数が少なく礼儀正しい性格。
- ラウプホルツで昼食をとろうとしていたところをウィルと出会い、行動を共にする。話しかけなかった場合、そのままシナリオを進めることも可能だが、後のシナリオでタイラーから紹介される形でウィルと初対面となる。
- 後年エレノアやリッチとパーティーを組む。
- レイモン・ルクレール (Raymond)
- タイラーの後輩に当たるヴィジランツ。いつも飄々としておりお調子者な性格(ウィルの素性を知らなかったことで、ウィルをおっさん呼ばわりしていたが、タイラーから紹介されてから急に態度が変わるほど)。年齢のわりに落ち着きがないとも言える。やや金にうるさい。弓と体術が得意。後にエレノアやリッチとパーティーを組むが、リッチが憧れであるウィルの息子であることは知らない。
- ヨハン (Johan)
- 類稀な才能を持つ暗殺者。剣、体術、暗殺術を得意とする。元は暗殺組織に拾われた身で、名前も組織から与えられたヨハネを名乗っていたが、暗殺組織から脱走した時にギュスターヴと出会い、以後ヨハンと名乗るようになる。組織によって特殊な毒を盛られており、まともな休息を取らずに激しい戦闘を繰り返すと命にかかわる。最後までギュスターヴの傍を離れず最期まで守り抜く。全キャラクター中、LPが最も低いほか、最初から烈風剣を習得している。
- シルマール (Cielmer)
- ギュスターヴが幼い頃に、彼の教育を任された人物。物腰が柔らかで、高名な術士でもある。ネーベルスタンと行動をともにしたこともあり、以来彼から深い敬服を受けている。シルマールリオンという自作のツールを所持している。
- ヴァンアーブル (Ventarbre)
- 通称ヴァン。少年時代からシルマールに師事し、ギュスターヴに仕えた優秀な術士。ギュスターヴの死後は彼の剣を隠し持ち、それを継承するに値する人物を探し続けている。
- リッチ・ナイツ / リチャード・ナイツ (Richard Knights)
- ウィルの息子で、何物にもとらわれず自由奔放に生きる生活を選んだディガー。母親はコーデリアかラベールのどちらかで、シナリオ展開によって決定される。偉大すぎる父と比較されることを嫌う。剣術や槍術を得意とし、術の才能は父を上回っている。女好きで、「名前はリッチだけど金持ちではない」という趣旨のジョークをよく言う。レイモンからも、「相変わらず貧乏しているのか」「少しは貯金しろよ」と言われている。虫のメガリスでミスティと対決し、戦いの末にエッグを渡され、自身のアニマを支配される前に自ら崖に身を投げる。
- エレノア・ベルトワーズ (Eleanor)
- 膨大な知識を持つ術士。その知識を買われてヤーデ伯のような権力者からも調査依頼を受けている。さばさばした姉御肌の性格だが、恋多き人物らしく常に男性の仲間を引き連れており、リッチとは数多くの冒険を共にすることになる。火術に長ける。
- ディアナ (Dianna)
- リッチが北大陸で出会った女性。元は開拓民だったが、入植先の村が災難に見舞われ、ノースゲートの酒場で途方に暮れている所をリッチと出会い、彼に半ば強引に奮起させられる。しかし自分とは対照的なリッチの強さに惹かれ、恋仲となる。以降はリッチの浮気を気にしつつも一緒に暮らし、やがて彼の子供を身籠るもリッチがエッグの元へ向かう折、その手引きによりワイドの老ウィルの元へ身を寄せた。後に彼の忘れ形見となる一人娘のジニーを生む。全キャラクター中、回復WPが最も高い。
- サルゴン (Sargon)
- ロードレスランド西部にある村出身のヴィジランツ[31]として若き頃はエレノアやリッチらと共に冒険する。後に、モンスター掃討に行った石切場跡で偽ギュスターヴに見出され、偽ギュスターヴ軍精鋭エーデルリッター最初の一人となり、炎の将魔としての姿になる力を得た[32]。しかしエッグに仕えながらも、その力に対しては危機感も抱いており[33]、星のメガリスでジニー等と対峙した時にはエッグの破壊を彼女等に託し、自身も討たれる事を望んだ。剣術に長ける。
- ユリア・ハルフォード (Julia)
- グラン・タイユ地方の砂漠地帯に住む娘。かつて文明が栄えた地域に架かっていた虹を再び見たいという要望に、リッチが応えることになる。
- 彼女のリッチとの関係についてはほとんど語られないが、エレノアにディアナの事を尋ねられた際のリッチは言葉に詰まっており、リッチ側に少なからず下心があった事が示唆されている[34]。
- 偽ギュスターヴ (fake Gustav)
- ギュスターヴの死後、現れた子孫を名乗る偽者の中で最も優秀で世を驚かせた人物。曲刀型のクヴェル「ガラティーン」の使い手で、戦闘力も高い。術で髪の色を変える、LP値が異常に高いなど人離れした特長を持つ。常軌を逸脱した能力を持つ遊撃隊エーデルリッターとギュスターヴ同様に鋼鉄軍を率いて、当時大陸で最大勢力を誇っていたヤーデ軍を蹂躙した。しかし最後はサウスマウンドトップの戦いでデーヴィドを中心とする諸侯連合軍に敗れた後、北大陸での目撃証言を最後に行方をくらます。
- エッグの最後の所持者であり、本名はデーニッツ。最後はエッグに取り込まれたのか、最後のメガリスでは登場しない。
- ワッツ (Watts)
- サルゴンと共に石切場跡へ赴く村の自警団員[35]。ある装置により身を滅ぼすことになる。
- グレタ (Greta)
- サルゴンと共に石切り場に赴く村の自警団員[35]。ワッツと同じ命運をたどる。
- ジニー・ナイツ / ヴァージニア・ナイツ (Virginia Knights)
- 声 - 葉山いくみ(LORD of VERMILION ARENA) / ブリドカットセーラ恵美(ロマンシング サガ リ・ユニバース)
- リッチとディアナの娘で元気一杯の少女。祖父のウィルに育てられ自身もディガーとなる事を望む。テルムに向かった祖父を追って家出同然で旅に出るお爺ちゃん子。父の死を知らずに育ち、いつか再会することを夢見ている。杖、剣、術とバランスよく使いこなす。なお、初登場時14歳であり、ナイツ編のバトルキャラクターでは最年少となる。最終メンバー中、回復WPが最も高い。
- プルミエール (Primiera)
- 常に凛とした態度を崩さない女戦士。クールながら負けん気の強い勝気な性格だが、気品のある口調から育ちの良さを窺わせる。旅先でジニーを助けたのが縁で行動を共にする。実はカンタールの23番目の末娘で、実の姉ヌヴィエムに育てられていたが、彼女が個人的な恨みから戦火を招いたことに反発し、家出をして各地を放浪していた。体術・斧・槍を使いこなす。
- ロベルト・ビラス (Robert)
- 北大陸を中心に活動する冒険家。グスタフとは共に冒険してきた仲間である。ジニーを妹のようにかわいがっており、ジニーの方も彼への信頼の強さを表すよう口調に甘え[注釈 3]が見える。お調子者ではあるが、仲間を非常に大切にする男で、ジニー一行の牽引役となる。弓を得意とし、術の資質も優秀。彼の仲間のなかでは唯一素性が明らかでなく、出身地や生い立ちについては不明。最終メンバー中、LPが最も高い。
- グスタフ (Gustav)
- 後半に登場する剣士。その正体はケルヴィンの子フィリップ3世の息子、フィニー王位の最後の継承者ギュスターヴ15世。「グスタフ」は「Gustav(ギュスターヴ)」を読み替えたもの。彼がギュスターヴ編とナイツ編の交差点となる。常に慎重な態度であり、ロベルトからは「愛想はないが腕は立つ」、ジニーには「若さが足りない」、プルミエールには「老成しすぎている」と評される。サウスマウンドトップの戦いでは自らの使命感から戦地へと向かい[注釈 4][36]、その際にヴァンアーブルからギュスターヴの剣を託された。またファイアブランドの儀式も通過しており、最終的にはこの2本の剣を使用する。2本の剣は固有装備のため、他の武器と盾を装備することはできない。そのため、盾による回避は不可能な上、剣と各種術以外のスキルレベルは実質的に意味が無い(既述の通り、武器スロットに空きがないため、槍・斧・杖・弓を装備できないのと、体術の使用が不可能なキャラクターの1人に設定されている)。キャラクターデザインの小林智美曰く、「髪を降ろしたら結構ギュスターヴ13世に似ている」とのこと。
- 剣士として卓越した資質の持ち主でもあり、ギュスターヴの剣を手にした彼が渾身の力で繰り出す斬撃は、エッグの破壊にも役立てられた。
- ミーティア・シーン (Meythia)
- ヴァンアーブルに師事する見習い術士。修行として老ウィルらと共に行くよう師から命じられる。師を深く敬い、心の中で常に対話するほど。礼儀正しい性格で、言葉使いも滅多に乱れない。斧を得意としているほか、最終メンバー中、HP初期値が最も高い。
その他ギュスターヴ編に登場する人物
- ギュスターヴ12世 (Gustav XII)
- 現在のフィニー国王で、厳格な人物として知られる。ギュスターヴの父親。かなり政略家かつすぐれた軍人で、その手腕でメルシュマンを統一するも、南方進出を図ろうとした矢先の1245年、原因不明の急逝[37]。暗殺だったとの噂も。13世とは親子の縁を絶った上での死別だった。
- ソフィー・ド・ノール (Sophie)
- ギュスターヴ12世の妻でノール侯の娘。息子のギュスターヴと共に城を出ることを選び、彼を多くの愛情で育てた人物。
- フリン (Flin)
- ギュスターヴと幼少期に知り合い、それからずっと行動を共にしている弟分。ギュスターヴと同じく術不能者であり一番の理解者でもある。戦闘の機会はないが、小道具を作ったり諜報員として活躍する。最後はギュスターヴの命令を果たした後、彼の所に戻り運命を共にする。
- レスリー・ベーリング (Leslie Behring)
- グリューゲルの豪商ベーリング家の娘。ギュスターヴが心を許す女性で、彼女も何かとギュスターヴを気にかける。
- ムートン (Mouton)
- ワイド侯に仕え政治の全般を任されていた人物。ギュスターヴが領地を奪取した後も留任し、金属を重視した軍政に貢献する。また、ネーベルスタンがワイドを去った折、シルマールを招聘し彼の説得に寄与した。
- トマス (Thomas)
- ヤーデ伯。ケルヴィンの父。ワイド奪取やバケットヒルの戦いにおいてギュスターヴを支援した。
- カンタール (Cantal)
- ギュスターヴ12世に父を殺されたオート侯の息子。黒い噂が絶えない。フィニー王女マリーとは夫婦の間柄であったが、父の仇とも言える12世の娘であり、年上でもある彼女との屈辱的な政略結婚は実を結ばず離婚。精力旺盛で23人もの大勢の子孫をもうけるが、そんな彼でも、マリーとは目も合わせなかった(やがてあまりの冷たさにマリーが耐え切れなくなった[24])ようだ。ギュスターヴの没後、素早い決断と巧みな外交により諸侯らを味方に引き入れ、ケルヴィンと覇権を争うことになるが、志半ばにしてこの世を去る。
- ギュスターヴ14世 (Gustav XIV)
- ギュスターヴ12世の三男であるが、13世・フィリップ1世とは異母兄弟にあたる。12世の死後フィニー王位を継ぐが、1248年、13世との王位継承戦争(バケットヒルの戦い)に敗退。13世とは生まれながらの政敵である自分の立場を自覚しており、温かい言葉を交わすこともなくハンの廃墟において捕虜の辱めを受け、処刑される。
- フィリップ (Philippe)
- ギュスターヴ12世の次男。ギュスターヴ13世の実弟。13世が儀式に失敗して追放されてしまった時に、兄と共に母ソフィーも追放されてしまった上にそのまま死に別れたことで母を死なせた男として兄を恨む。1248年、バケットヒルの戦いで勝利しテルムに帰還したギュスターヴと和解するが、1255年、ファイアブランドの儀式で2世(下記)が暗殺された直後、ファイアブランドを手にしアニマを暴走させ、ドラゴン(火竜)に変身。暗殺者を焼き殺し、2世の遺体を抱えて飛び去った。後、野盗やモンスターが入り込み炎上したハン・ノヴァで戦うフィリップ3世を守るように謎の火竜が現れるが、彼との関連は不明。
- フィリップ2世 (Philippe II)
- フィリップ1世の実子。正統なフィニー王として伯父ギュスターヴ13世の後継者として育てられるが、ファイアブランドの儀式の直後、13世の命を受けたと主張する暗殺者の襲撃を受けて殺される。
- マリー (Marie)
- フィニー王女でギュスターヴ13世の実妹。オート侯カンタールに嫁いだもののその愛情を受けることもなく離縁し、兄の親友であるケルヴィンと再婚。夫婦仲は良好だったらしくチャールズとフィリップ3世をもうける。
- チャールズ (Charles)
- ケルヴィンの長男。ケルヴィンの死後ヤーデ伯爵家当主となる。ヤーデ伯家には稀な、深慮と人望に欠けた性格だったとされる。伝統や儀礼よりも力を信奉しており、特に政敵へ向ける言葉は辛らつで、それが原因でヌヴィエムから復讐の対象となり、ヤーデ伯家の危機を招くことになった[38]。カンタールの死後、急速に力を蓄え、ギュスターヴ13世の遺志を継ぐ者として覇権を握ろうと画策する。和平会議を建前にしてロードレスランドを手中に収めようと計画を進め[33]、ハン・ノヴァ攻略を目前にするも、偽ギュスターヴとの戦いで戦死した。
- フィリップ3世 (Philippe III)
- ケルヴィンの子で、チャールズの実弟。フィニー王位を継ぎファイアブランドの継承者となる。ケルヴィンとマリーの性格を受け継ぎ、温厚で正義感が強い。ハン・ノヴァにモンスターが攻め込んで来た際、軍の先頭に立ち続け、最後までギュスターヴの都であるハン・ノヴァを守ろうとした。名前はフィリップ2世の悲劇を悲しんだギュスターヴの願いで名づけられた。
- デーヴィド (David)
- チャールズの子。祖父ケルヴィンの誠実さと父チャールズの行動力を併せ持っている[38]。父の死後家督を継ぎ、1305年史上名高いサウスマウンドトップの戦いに勝利。その後和平政策に務め、その治世は「デーヴィドの平和」と称される。その功績に反してそれ以上の地位を得ようとせず、生涯をヤーデ伯の立場で通した。「ひとつの時代を創る」という意味ではギュスターヴの真の後継者とも言える人物[36]。
- ギュスターヴ編の最後の主人公であるが、彼自身はコンバットのユニットになるだけで直接戦闘には参加しない。
- ヌヴィエム・ドラングフォルド (Neuvieme De Langford)
- オート侯カンタールの9番目の娘。プルミエールの実姉。チャールズに「子供ばかり作っている犬の子」と馬鹿にされた為、以後ヤーデ伯を憎み、その個人的な復讐心のために[28]世界を回って戦火の火種を燻らせていたが、その行動がカンタール没後に後継者戦争の拡大を招き、多くの人々を戦火に巻き込む結果を招いてしまい、その行動を忌み嫌った妹・プルミエールに出奔されてしまう。
- 操作や戦闘の機会は無いが、彼女が暗躍するシナリオではプレイヤーキャラ扱いとなっている。
- エドムンド (Edmund)
- ラウプホルツ公。ヌヴィエムに説き伏せられてカンタール亡き後の後継者戦争に参戦。ヤーデ伯ケルヴィンに敗れ、敗走する。なお、ラウプホルツ公は作中3代代替わりしており、ウィルの時代にグラン・ヴァレで法外な通行税を要求するラウプホルツ公と、サウスマウンドトップの戦いで援軍に来るラウプホルツ公はそれぞれエドムンドとは別人である。
- ショウ王 (Show)
- ナ国の王で、ヤーデ伯の主君。チャールズへの復讐を画策していたヌヴィエムの進言を受けたことで、後継者戦争に介入し、事態を複雑化させてしまう。
- ダイク (Dyke)
- フリンの息子。父に似ず軍事的才能を開花させ若くして軍団長となる。ギュスターヴの没後はケルヴィンの部下として活躍する。
- ハン・ノヴァ建設担当者 (Mayor Of Hahn-Nova)
- ギュスターヴ13世の命を受けハン・ノヴァの建設を行う人物。名前が不明であり、本人自身が名乗るほどの者ではないと語る。歓楽街の建設に執着がある。
- バット (Bat)
- シナリオ「ギュスターヴと海賊」で登場する。銀帆船団の一員。男爵の理想を引き継ぎたいと考えている。
その他の敵として登場するキャラクター
- アレクセイ・ゼルゲン (Aleksei Sergen)
- ディガーであり、ウィルの父ヘンリーとその妻を手にかけた人物[39]。この悪行について本人は否定しており、事件が起きた町で手に入る情報ではアレクセイが真の下手人であるのかどうかがはっきりしないため、一味を装ってウィルの仲間が情報を聞き出そうとする。後に石切り場での戦いでウィルに倒され、谷底に消える。
- ミスティ (Misty)
- 幼少の頃にエッグを発見し、エッグと意識を同化したまま成長した美女。アニマに対する好奇心が強く、人々のアニマを用いて実験を行う。虫のメガリスにリッチを誘い対峙するが、含みのある言葉を残し果てる。
- エーデルリッター (Edel Ritter)
- 偽ギュスターヴの部下の中で特に優れた戦闘力と忠誠心を持つ精鋭部隊[31]。筆頭であるサルゴンを初めとして、ミカ (Mika、樹の将魔)、モイ (Moi、石の将魔)、イシス (Isis、音の将魔)、トーワ (Towa、獣の将魔)、ボルス (Bols、水の将魔)の計6人で構成されている[31][32]。常人離れした力は、それ自体が敵対する者にとって脅威になるが、ほかにもそれぞれが担当するアニマに対応したモンスターを操る能力を持っている[40]。サルゴン以外は偽ギュスターヴに仕えた経緯の詳細は語られず[41]、ミカとサルゴン以外の4人は劇中、人間体の容姿さえ明かされない。サウスマウンドトップの戦いで偽ギュスターヴ軍が敗北した後は、偽ギュスターヴと共に星のメガリスへと逃走するが、そこで6人とも怪物と化してしまい、ジニー一行に倒されるかエッグに吸収されるかの末路を辿る。エッグは倒した将魔の属性の形態に変身しなくなるが、倒せる将魔は最大でも4体である。また、石、音、獣、樹の将魔はデュエルでの対決となる。
- ミカは、ハン・ノヴァに潜入したジニー・ナイツ一行を偽ギュスターヴに害なす者として抹殺するため、配下を引き連れる場面でも登場し、モンスターを操る様子が描かれている。
- エッグ (Egg)
- 本作のラストボス。恐ろしい力を秘めた卵型のクヴェル。一般的なクヴェルと異なり先住民族の意思が封じ込まれており、再び世界に覇権を打ち立てるため所持者を利用して人類のアニマを吸収しようと目論む。現人類の技術ではクヴェルに傷をつけることは出来ないため破壊は困難。所持したことのある者は、アレクセイの弟(ニコラ・ゼルゲン)、ヘンリー・ナイツ、アレクセイ・ゼルゲン、アニマ教徒、海賊、ミスティ、リッチ・ナイツ、偽ギュスターヴ[42]。一度手にすると、強大な力を得る代わりにエッグに精神的に支配される。また、死ぬまで自分の意志で手放そうとはしなくなる。そして所持者は、死んだ際に自身のアニマを取り込まれてしまう。ただしリッチ・ナイツは精神を支配される前に身投げしており、支配を受けていない[42]。
- 最終決戦では星のメガリスの力で異形の怪物と化したことで所持者を必要としなくなり、ジニー一行に自ら襲いかかる。3つの通常形態と、6つの属性に応じた形態、卵型の最終形態の合計10の形態を持つ。敗北後も消滅する事はなく巨大な卵の姿となって再びジニー達の前に現れるが、最後はグスタフが振り下ろしたギュスターヴの剣と引き換えに完全に破壊された。