アーロンチェア
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/06/07 06:30 UTC 版)
特徴
バージョン
- アーロンチェア (フル装備)
- ポスチャーフィット(もしくはランバーサポート)、前傾チルト、可動する肘掛け……などすべての機能を含んだもの。2024年現在、メーカー公式サイトやネットショップなどでは希望小売価格の約25万円程度、セール時には10~20%オフの約20~22.5万円程度で販売されている。
- アーロンチェア ライト
- フル装備のバージョンとは異なり、「肘掛けを固定にしたもの」「肘掛けのないもの」から選択できるようになっており、「前傾チルト機能」が省かれている。フル装備のおよそ半額の12万6500円と、低価格化を図っている。
- アーロンチェアの最大のメリットである細かな調整ができないため、個人用の高機能オフィスチェアというより、接客スペースや打ち合わせスペースなどの「不特定多数での使用」が想定されたバージョンと言える。
- 2022年9月30日をもって新規受注が停止。以降は、アーロンチェアのカスタマイズ注文によって同等のものを注文できるが、販売価格は上記とは異なるものとなっている。
本体カラーと素材
一般的な椅子に見られるような、布と綿を用いたクッションは用いられていない。その代わりに、ペリクルと呼ばれる網目状で柔軟性のあるメッシュが座席部分と背もたれに使用されている。このため通気性が非常によく、長時間にわたって作業をしていても蒸れたりすることがない。欠点としては冬場に寒く感じることがある点であるが、座布団を敷くなどの対策をしているユーザーもいる。
本体カラーと素材は、下記の4種類のカラーが用意されている。このうち定番カラーとされているのは、「グラファイト」である。オニキスのブラック色に比べて多くのオフィスに馴染みやすく、細部にわたって陰影が分かりやすく見栄えがするというメリットがある。
- オニキス ……… (ブラック色)
- グラファイト … (薄いブラック色)
- カーボン ……… (濃いグレー色)
- ミネラル ……… (白色)
サイズ
サイズ別で大中小の3種類が販売されていることが挙げられる。サイズは背もたれ上部の取っ手の下にある、小さい点の数(1,2,3)で確認できる。異なるサイズがあることでより自分にフィットしたチェアを選択することができるため、疲労を感じる事なく作業をすることができる。
日本人の場合にはA/Bサイズが1:3くらいの比率で販売されており、成人の場合には多くの場合「Bサイズ」が標準といえる。この3種類のサイズにより、ほぼ99%の成人をカバーできるとされる(A~Bサイズでは、およそ95%ほどの成人をカバーするとされている)。日本ではA/Bサイズのみが常時販売されている。
ゆったりと座りたいという理由で、Cサイズを選択するユーザーもいる[3]。Cサイズを購入する場合は「米国からの取り寄せ」となるため、納品まで3ヶ月前後かかる場合がある。
- Aサイズ(小) 145~165センチ(小柄な女性) 体重55キロ未満
- Bサイズ(中) 160~185センチ(普通の男女) 体重50~80キロ前後
- Cサイズ(大) 180~200センチ(大柄な男性) 体重75キロ以上
機能
- ランバーサポート
- フル装備の際に選択可能な、骨盤支持システム。表裏を裏返すことで2種類の厚さを変更することができる。
- ポスチャーフィット
- ランバーサポートから進化した、骨盤サポート機能。
- ポスチャーフィットSL
- リマスタードで採用された、ポスチャーフィットから進化した機能。SLとは仙骨(Sacrum)と腰椎(Lumbar)それぞれの頭文字からとられており、名前の通りそれぞれのサポート範囲として組み込まれたの。
- 前傾チルト
- フル装備の際に選択できるオプション。前方に5度ほど傾斜させることで、正しい背骨の角度を保ったままデスク作業などが可能となり、疲れづらくなり腰への負担が少なくなる。また、絵などを描く際にもできるだけ真正面から見やすくなり、デッサンが崩れにくくなる。
- スツール
- その他、二段階の高さから選べるスツール(足置き)が、別売りオプションとして用意されている。
- ^ グッドデザイン金賞 1996年 商品デザイン部門
- ^ ハーマンミラー:保証とサービス
- ^ ただし、背骨のカーブに合わないと腰痛の原因になる場合があるため、身長・体重にあった適切なサイズを選択するほうが良い。
- ^ 厚手のザブトンだと背骨のカーブと合わなくなり腰が痛くなる原因になるため、薄手にしたほうが良い。
- ^ https://www.shigotoba.net/line_1706_5_isukore.html
- ^ 2022年現在は、ハーマンミラー社の『エンボディーチェア』を使用している。
- ^ スカイネット基地のオペレーター用のチェアとして使用されている。かなりのシーンで確認できるが、74分24秒前後のシーンにおいて「ケイトが撃たれた父の所に駆けつけるシーン」が分かりやすい。
- ^ スタジオにいるタクミが、ナナに電話しているシーンで使用されている。
- ^ 23分6秒からのシーンにおいて、「M」の住まいのインテリアとして置かれている。
- ^ 45分45秒のシーンなどに、遠景にぼんやりと映っている。実際にフェイスブック社では「アーロンチェア」が採用されている。
- ^ 57分51秒あたりからのシーン。指令部の会議室のようなスペースで、まとまって置かれている。
- ^ 2005年5月8日の放送回「Thank God, It's Doomsday」
- ^ 冒頭1分のシーン。高校時代には、もっと安価なデスクチェアを使っている。
- ^ 【推しの子】コミックス第5巻、第7巻。
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