ip2long

PHP関数リファレンス

ip2long

(PHP 4, PHP 5)
ip2long — (IPv4) インターネットプロトコルドット表記のアドレスを適当なアドレ スを有する文字列に変換する

説明

int ip2long ( string ip_address )
関数 ip2long() は、インターネット標準形式 （ドット表記の文字列）表現から IPv4 インターネットネットアドレスを 生成します。ip_address が不正な形式の場合は -1 を返します。PHP では -1 と FALSE は等価ではないことに注意してください。
注意: PHP 5.0.0 では、ip2long() は ip_address が不正な形式の場合に FALSE を返します。
例 1501. ip2long() Example
<?php
$ip = gethostbyname('www.example.com');
$out = "以下の URL は同じ意味です:<br />\n";
$out .= 'http://www.example.com/, http://' . $ip . '/, and http://' . sprintf("%u", ip2long($ip)) . "/<br />\n";
echo $out;
?>
注意: PHP の整数型は符号付き形式であり、多くの IP アドレスは負の整数値に なります。そのため、符号なし IP アドレスを文字列形式で取得するには sprintf() や printf() で "%u" を使用する必要があります。

2 番目の例は、printf() 関数で変換されたアドレスを 出力する方法を示すものです。PHP 4 と PHP 5 のどちらでも使えます。
例 1502. IP アドレスの表示
<?php
$ip  = gethostbyname('www.example.com');
$long = ip2long($ip);

if ($long == -1 || $long === FALSE) {
   echo 'Invalid IP, please try again';
} else {
   echo $ip  . "\n";          // 192.0.34.166
   echo $long . "\n";          // -1073732954
   printf("%u\n", ip2long($ip)); // 3221234342
}
?>
ip2long() を、それ単体で IP の検証に 利用するべきではありません。long2ip() と組み合わせて利用します。
例 1503. IP の検証
<?php
// IP が有効であることを確認します。また、不完全な形式の IP を
// 以下で示すような正しい形式（ドットで 4 つに区切られている）に変換します。
$ip = long2ip(ip2long("127.0.0.1")); // "127.0.0.1"
$ip = long2ip(ip2long("10.0.0")); // "10.0.0.0"
$ip = long2ip(ip2long("10.0.256")); // "10.0.1.0"
?>
ip2long() は不完全な形式の IP アドレスに対しても 動作します。詳しい情報は » http://publibn.boulder.ibm.com/doc_link/en_US/a_doc_lib/libs/commtrf2/inet_addr.htm を参照ください。
注意: PHP 5 <= 5.0.2 では、IP 255.255.255.255 に対して ip2long() が FALSE を返します。 これは PHP 5.0.3 で -1 を返すように修正されています （PHP 4 と同じ動作です）。
long2ip() および sprintf() も参照ください。