PDOStatement->closeCursor()
PDOStatement->closeCursor() — カーソルを閉じてステートメントを再実行できるようにする
説明
class PDOStatement {bool closeCursor ( void )
} PDOStatement->closeCursor() は、 他の SQL ステートメントを発行できるようにサーバへの接続を解放しますが、 ステートメントは再実行可能な状態のまま残されます。
このメソッドは以前に実行された PDOStatement オブジェクトが行をまだフェッチしていない場合に PDOStatement オブジェクトの実行をサポートしていないデータベースドライバに対して有用です。 もし使用しているデータベースドライバがこの制限を受ける場合、 out-of-sequence エラーが出力されます。
PDOStatement->closeCursor() は、 オプションのドライバ固有のメソッド (最大の効率を得るため) もしくはドライバ固有の関数がインストールされていない場合の汎用的な PDO フォールバックとして実装されています。 汎用的な PDO フォールバックは、PHP スクリプト中に以下のようなコードを書くことと意味的に等価です。
<?php
do {
while ($stmt->fetch())
;
if (!$stmt->nextRowset())
break;
} while (true);
?>
返り値
成功した場合に TRUE を、失敗した場合に FALSE を返します。例
例 1670. PDOStatement->closeCursor() の例以下の例では、PDOStatement オブジェクト $stmt は複数の行を返しますが、このアプリケーションは先頭行のみフェッチし、 PDOStatement オブジェクトをフェッチしていない行がある状態のままにします。 このアプリケーションがが全てのデータベースドライバで動作するよう、 PDOStatement オブジェクト $otherStmt を実行する前に $stmt に対して PDOStatement->closeCursor() の呼び出しを挿入しています。
<?php
/* PDOStatement オブジェクトを生成する */
$stmt = $dbh->prepare('SELECT foo FROM bar');
/* 第二の PDOStatement オブジェクトを生成する */
$otherStmt = $dbh->prepare('SELECT foobaz FROM foobar');
/* 最初の文を実行する */
$stmt->execute();
/* 結果から先頭行のみフェッチする */
$stmt->fetch();
/* 続く closeCursor() のコールはいくつかのドライバでは必要となる */
$stmt->closeCursor();
/* ここで第二の文を実行することができる */
$otherStmt->execute();
?>
参考
PDOStatement->execute() |
- PDOStatement->closeCursor()のページへのリンク