PCR効率
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PCR効率(ピーシーアールこうりつ、英: PCR efficiency)とは、ポリメラーゼ連鎖反応(PCR)において、1サイクルごとにDNAがどの程度増幅されるかを示す指標である。特にリアルタイムPCR(qPCR)による定量解析で用いられる概念であり、増幅曲線の解析や遺伝子発現量の定量に利用される。
理想的なPCRでは、各サイクルでDNA量は2倍に増加する。この場合、PCR効率は100%(効率 = 1)とされる。しかし実際のPCRでは、酵素活性、プライマー設計、テンプレートDNAの品質、反応条件などの影響により、効率は100%から逸脱することが多い。
リアルタイムPCRでは、PCR効率は増幅曲線の指数増幅段階を解析することで推定される。PCR効率の推定は定量解析の精度に直接影響するため、解析手法や計算方法に関する研究が行われている。例えば、増幅曲線から効率を推定する解析手法としてLinRegPCRなどが用いられている。
PCR効率は定量PCR解析の品質評価の指標の一つとして用いられ、適切な実験条件では一般に90〜110%程度の範囲が望ましいとされる。
関連項目
- ポリメラーゼ連鎖反応
- リアルタイムPCR
- ヤン・M・ルイター
- LinRegPCR
出典
- Bustin SA et al. The MIQE guidelines: minimum information for publication of quantitative real-time PCR experiments. Clinical Chemistry. 2009.
- Ruijter JM et al. Amplification efficiency: linking baseline and bias in the analysis of quantitative PCR data. Nucleic Acids Research. 2009.
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