Orquesta Nudge! Nudge!とは? わかりやすく解説

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Orquesta Nudge! Nudge!

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/09/15 13:57 UTC 版)

Orquesta Nudge! Nudge!
出身地 日本・東京
ジャンル ジャズ、フリー・ジャズ、ラテン音楽、民族音楽、現代音楽
活動期間 2003年 –
レーベル GLAMOROUS RECORDS / EWE
共同作業者 芳垣安洋、Orquesta Libre、Vincent Atmicus
公式サイト y-yoshigaki.com
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Orquesta Nudge! Nudge!(オルケスタ・ナッジ!ナッジ!)は、2003年にドラマー・芳垣安洋が結成した日本の打楽器アンサンブル。アフリカ起源の民族音楽と現代のストリートやクラシックなどのミクスチャーをベースに、構築された楽曲と即興演奏を混ぜながら力強くも温かいリズムを紡ぎ出す。2005年のデビュー作『BATUKA』、2008年のセカンド『Rhythm CHANT』のリリース後、ライブ、フェス出演やワークショップ開催を通じて、多くのファンを獲得。最近ではラ・フォル・ジュルネ TOKYO などにも出演し、世代を超えて支持されている。[1][2][3]

概要

Orquesta Nudge! Nudge! は、芳垣安洋を中心に、ジャズ、ラテン、民族音楽、ポップス、現代音楽など多様な背景を持つ打楽器奏者たちで構成された集団。2003年の結成以降、「打楽器だけ」のアンサンブルを基軸として、メンバー構成に多少の入れ替えを含みながら活動を続けてきた[4]

デビュー以来、東京を中心にライブ活動を行い、フジロックフェスティバルやアンサンブルズ東京、NHK大河ドラマ『いだてん』への参加を経て、近年はラ・フォル・ジュルネ TOKYO など大規模音楽祭にも出演している。さらに廃材を利用した楽器制作やリズム・ワークショップを通じて、音楽を「体で感じる」機会を提供していることも大きな特徴である。[1][3]

音楽性と活動

Orquesta Nudge! Nudge! のサウンドは、ジャンベやガムランなど多様な打楽器を駆使し、構築された楽曲と即興演奏を融合させたものである。重層的なポリリズムや強烈なビートは身体を揺さぶり、倍音や共鳴音の重なりが浮遊感やトランス感を生み出す。DiskUnion のレビューでは「打楽器だけによるアンサンブル」「ブラジルのウアクチを彷彿とさせる」「無国籍で広がりのある美しいパーカッション・サウンド」と評されており[5]、ジャンルを超えて楽しめる魅力が指摘されている。

また、ライブではPAを使わず自然な音響を生かした公演から、大規模フェスティバルのステージまで幅広く活動している。ワークショップ活動では観客自身がリズムを体験できる場を設けており、教育的・交流的な側面でも評価されている。[1][3]

メンバー

時期により変動があるが、主なメンバーは以下の通り:[1][4]

  • 芳垣安洋(ドラム、パーカッション) – ROVO、ex.DATE COURSE PENTAGON ROYAL GARDEN
  • 岡部洋一(パーカッション) – ROVO
  • 高良久美子(ヴィブラフォン、マリンバ、パーカッション)
  • 関根真理(パーカッション) – 渋さ知らズ
  • 中里たかし(パーカッション) – Jazztronikサポート
  • 川谷龍大(パーカッション)
  • 辻コースケ(パーカッション) – GOMA & Jungle Rhythm Section
  • 高田陽平(パーカッション)
  • 茶谷雅之(パーカッション)
  • 益山泰一(パーカッション)
  • Izpon(パーカッション、エレクトロニクス)
  • Taichi(パーカッション)

ディスコグラフィ

アルバム

  • BATUKA(GLAMOROUS RECORDS / EWE, 2005年9月10日発売、EWGL-0008)

東京で活躍する様々なバンドの打楽器奏者10名によって結成され、ジャンベ・アンサンブルやガムランなどの要素を取り入れたデビュー作。独創的なパーカッション・グルーヴを特徴とする[6]

# 曲名
1 WALTZ / PE
2 PAJA WALTZ
3 RUMBA 5
4 N'DUNG
5 OFERERE / BATUKA
6 TOY1 (ANCIENT STORY)
7 TOY2 (ROMEN)
8 VIBRAPAN 7
9 TOY3 (STRADA)
10 BUNBAGA 19 - TINGA!TINGA!
11 D'GONG
  • Rhythm CHANT(GLAMOROUS, 2008年10月16日発売、GLAM-0001)

2005年の『BATUKA』に続くセカンド・アルバムで、リリースに合わせて東名阪から博多までのツアーを行った[7]

# 曲名
1 Hey! Nudge! Nudge!
2 Sambabala
3 Civadahl O Berimbau
4 Claps
5 Kumba Dance
6 Turk' Skin 11
7 Umza Umza en Nubia

評価

音楽誌やウェブメディアでは、民族的ポリリズムと現代的アンサンブルを結びつけた独自性が評価され、日本国内のみならず海外の音楽ファンからも注目を集めている。特にライブパフォーマンスは「聴いて、そして観て楽しめる」点で高い評価を得ている。[2]

関連項目

外部リンク

脚注

  1. ^ a b c d Orquesta Nudge! Nudge!(オルケスタ・ナッジ!ナッジ!)”. 水辺のまち. 2025年9月15日閲覧。
  2. ^ a b Orquesta Nudge! Nudge! at SuperDeluxe”. SuperDeluxe. 2025年9月15日閲覧。
  3. ^ a b c ラ・フォル・ジュルネ TOKYO 2025 アーティスト紹介 Orquesta Nudge! Nudge!”. ラ・フォル・ジュルネTOKYO公式. 2025年9月15日閲覧。
  4. ^ a b Orquesta Nudge! Nudge!が2ndアルバム「Rhythm CHANT」発表”. 音楽ナタリー (2008年9月5日). 2025年9月15日閲覧。
  5. ^ Orquesta Nudge! Nudge! – BATUKA レビュー”. DiskUnion. 2025年9月15日閲覧。
  6. ^ BATUKA Orquesta Nudge! Nudge!”. CDJournal. 2025年9月15日閲覧。
  7. ^ Orquesta Nudge! Nudge! – Rhythm CHANT”. 芳垣安洋 Official Site. 2025年9月15日閲覧。



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