mysql_connect
mysql_connect — MySQL サーバへの接続をオープンする
説明
resource mysql_connect ( [string server [, string username [, string password [, bool new_link [, int client_flags]]]]] )MySQL サーバへの接続をオープンあるいは再利用します。
パラメータ
- server
-
MySQL サーバ。"hostname:port" のようにポート番号を
指定することが可能で、localhost では ":/path/to/socket"
のようにソケットへのパスを指定することも可能です。
PHP ディレクティブ mysql.default_host が指定されない場合(デフォルト)、 'localhost:3306' が使用されます。 SQL セーフモード の場合はこのパラメータは無視され、常に 'localhost:3306' が用いられます。 - username
-
ユーザ名。デフォルト値は mysql.default_user
で定義されている値です。SQL セーフモード の場合はこのパラメータは無視され、
サーバプロセスの所有ユーザ名が用いられます。
- password
-
パスワード。デフォルト値は mysql.default_password
で定義されている値です。SQL セーフモード の場合はこのパラメータは無視され、
空のパスワードが用いられます。
- new_link
-
同じ引数で 2 回 mysql_connect() をコールした場合、
2 回目は新規のリンクが確立されるのではなく、代わりにすでにオープンされた
リンクのリンク ID が返されます。
パラメータ new_link はこの動作を変更し、既に
mysql_connect() が同じパラメータでコールされて
いる場合でも常に新規のリンクがオープンされるようにします。
SQL セーフモード の場合はこのパラメータは無視されます。
- client_flags
-
パラメータ client_flags は、
以下の定数の組み合わせです:
MYSQL_CLIENT_SSL、
MYSQL_CLIENT_COMPRESS、
MYSQL_CLIENT_IGNORE_SPACE または
MYSQL_CLIENT_INTERACTIVE。
詳細な情報については 表 171. 「MySQL クライアント定数」
を参照ください。
SQL セーフモード の場合はこのパラメータは無視されます。
返り値
成功した場合に MySQL リンク ID を、失敗した場合に FALSE を返します。変更履歴
バージョン | 説明 |
---|---|
4.3.0 | パラメータ client_flags が追加されました。 |
4.2.0 | パラメータ new_link が追加されました。 |
3.0.10 | server に、":/path/to/socket" のサポートが追加されました。 |
3.0.0 | server に、":port" のサポートが追加されました。 |
例
例 1312. mysql_connect() の例
<?php
$link = mysql_connect('localhost', 'mysql_user', 'mysql_password');
if (!$link) {
die('接続できませんでした: ' . mysql_error());
}
echo '接続に成功しました';
mysql_close($link);
?>
例 1313. mysql_connect() で hostname:port 構文を使用する例
<?php
// example.com のポート 3307 に接続します
$link = mysql_connect('example.com:3307', 'mysql_user', 'mysql_password');
if (!$link) {
die('接続できませんでした: ' . mysql_error());
}
echo '接続に成功しました';
mysql_close($link);
// localhost のポート 3307 に接続します
$link = mysql_connect('127.0.0.1:3307', 'mysql_user', 'mysql_password');
if (!$link) {
die('接続できませんでした: ' . mysql_error());
}
echo '接続に成功しました';
mysql_close($link);
?>
例 1314. mysql_connect() で ":/path/to/socket" 構文を使用する例
<?php
// localhost のソケット(例: /tmp/mysql.sock)に接続します
// 方法 1: localhost を省略する
$link = mysql_connect('/tmp/mysql', 'mysql_user', 'mysql_password');
if (!$link) {
die('接続できませんでした: ' . mysql_error());
}
echo '接続に成功しました';
mysql_close($link);
// 方法 2: localhost を指定する
$link = mysql_connect('localhost:/tmp/mysql.sock', 'mysql_user', 'mysql_password');
if (!$link) {
die('接続できませんでした: ' . mysql_error());
}
echo '接続に成功しました';
mysql_close($link);
?>
注意
注意: サーバ名に "localhost" や "localhost:port" を指定した場合、MySQL クライアントライブラリはそれをオーバーライドし、 ローカルソケット(Windows では名前つきパイプ)に接続しようとします。 TCP/IP を用いたい場合は、"localhost" のかわりに "127.0.0.1" を用いてください。もし MySQL クライアントライブラリが 間違ったローカルソケットへ接続しようとしている場合、これを修正するには PHP 設定の mysql.default_host string に正しいパスを 指定したうえでサーバ名を空白にしておくべきです。注意: サーバへのリンクは、mysql_close() のコールにより 明示的に閉じられない限り、スクリプトの実行終了と同時に閉じられます。
注意: 関数名の前に @ を付けることで 接続に失敗した場合のエラーメッセージを出力しないようにできます。
参考
mysql_pconnect() |
mysql_close() |
- MYSQL_CONNECTのページへのリンク