KAIコミューターとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > KAIコミューターの意味・解説 

KAIコミューター

(KAI Commuter から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2026/05/14 07:15 UTC 版)

インドネシア通勤鉄道株式会社
KAIコミューター本社のあるジュアンダ駅
種類 株式会社子会社
略称 KAIコミューター、KCI、KAIC
本社所在地 インドネシア
Jl. Ir. Juanda I B No.8-1 Jakarta 10120
設立 2008年9月15日
業種 旅客鉄道事業
事業内容 通勤電車および一部の中距離電車の運行会社。
売上高 2,399兆ルピア (2021年)[1]
営業利益 379兆5,630億ルピア (2021年)[1]
純利益 285兆1,920億ルピア (2021年)[1]
総資産 2,305兆ルピア (2021年)[1]
従業員数 2.580人 (2021年)[1]
主要株主 インドネシア国営鉄道 99%
関係する人物 Asdo Artriviyanto[2]
(最高経営責任者)
Edy Widyaya[3]
(会長委員)
外部リンク commuterline.id
テンプレートを表示

KAIコミューター(KAI Commuter、正式名:インドネシア通勤鉄道株式会社 〈インドネシア語: PT Kereta Commuter Indonesia〉)は、インドネシア鉄道会社(KAI)の子会社であり、通勤電車空港連絡鉄道ローカル鉄道などの都市近郊輸送サービスを担う企業である。

2023年には年間利用者数が3億3,189万5,000人に達した[4]

歴史

2020年9月まで使用されたロゴ

2008–2011:PT KAI Commuter Jabodetabek の発足

同社は、もともと KAI の「ジャボタベック都市鉄道事業部」としてKRL運行を担当していたが、2008年9月に分社化され、PT KAI Commuter Jabodetabek として独立した。[5]

2009年には東急8500系を8編成導入し「Jalita」として運行開始。2010年には女性専用車両を導入した。

2011–2013:電子チケット導入・Commuter Line の統一

2011年、主要ルートを5系統に整理し KRLエクスプレスを廃止。乗車券は電子カード「Commet」へ統一された。2013年にはTiket Harian Berjaminan(THB)およびKartu Multi Trip(KMT)が導入され、距離別運賃制度も全面的に整備された。

2014–2015:長編成化・ICカード連携

2014年、ボゴール線で10両編成(SF10)を導入し、BRI・BNI・Mandiriの電子マネーと連携を開始。2015年には12両編成(SF12)を導入し、主要駅の券売機整備も進んだ。

2016–2020:KRL Access アプリと社名変更

2016年、トランスジャカルタとの接続改善やアプリ「KRL Access」導入を開始。 2017年には社名をPT Kereta Commuter Indonesiaに改称し、事業領域の拡大を進めた。 2018年には電子マネー発行の認可を受け、決済事業へ参入した。

2020–2022:全国展開・統合

2020年、タナアバン駅(インドネシア語: Stasiun Tanah Abang)など主要駅の統合ハブ化が進み、ローカル鉄道メラク線およびPrambanan Ekspresが KAIコミューターに移管された。 2021年にはジョグジャカルタ–ソロ間で通勤電車サービスを開始し、2022年にはマンガライ駅での信号改良に伴い路線体系が再編された。 2023年1月にはスカルノ・ハッタ空港鉄道(Basoetta線)を正式に継承した。

2022–現在:新型車両調達と国産化方針

2022年、日本製中古KRLの輸入は中止方向となり、監査院(BPKP)の勧告を受けてINKAおよびCRRC青島四方車両での新造車調達に転換した。 2023〜2025年にかけて契約が締結され、2025年1月には CRRC 製 12両編成 KRL(SFC120-V)がジャカルタへ到着し試運転を開始。INKA製の国産新型車両も2025年に試運転段階へ進んだ。

サービス

KAIコミューターが運行するCommuter Lineジャボタベック

2023年の運行計画(Gapeka 2023)以降、KAIコミューターが運行するすべての通勤列車・ローカル列車・空港連絡列車は、総称としてCommuter Lineブランドを使用している。[6]

空港連絡列車

列車名 運行区間
空港鉄道線(インドネシア語: Commuter Line Basoetta) マンガライ駅(インドネシア語: Stasiun Manggarai) – スカルノ・ハッタ国際空港駅(インドネシア語: Stasiun Bandara Soekarno-Hatta)

通勤列車

列車名 運行区間
ボゴール線 ジャカルタコタ駅ボゴール駅ナンボ駅
チカラン線 チカラン駅アンケ駅カンプンバンダン駅
ランカスビトゥン線 タナアバン駅ランカスビトゥン駅
タンゲラン線 ドゥリ駅タンゲラン駅
タンジュンプリオク線 ジャカルタコタ駅タンジュンプリオク駅
ジョグジャカルタ線 ジョグジャカルタ駅パルール駅
プラメックス線 クトアルジョ駅ジョグジャカルタ駅
ジェンガラ線 モジョケルト駅インドロ駅ババット駅

ローカル列車

列車名 運行区間
メラク線 ランカスビトゥン駅メラク駅
ジャティルフール線 チカラン駅チカンペック駅
ワラハー線 プルワカルタ駅
バンドンラヤ線 プルワカルタ駅パダララン駅チカレウン駅
ガルト線 ガルット駅チバトゥ駅
ドホ線 スラバヤコタ駅ブリタル駅ケルトソノ経由)
ペナタラン線 スラバヤコタ駅ブリタル駅マラン駅経由)
スパス線 パスルアン駅
アルジョネゴロ線 シドアルジョ駅ババット駅ボジョネゴロ駅
ブロラスー線 スラバヤパサルトゥリ駅チェプ駅

Kartu Multi Trip(KMT)

マルチトリップカード(KMT)は、KAIコミューターが発行する電子マネーおよび乗車カードである。

2018年11月、KAIコミューターはインドネシア銀行より電子マネー発行認可を受け、KMTは以下の交通・商業サービスで利用可能となった。

スマートフォンを用いたチャージも可能で、窓口・券売機・端末でチャージでき、不要になったKMTは残額払い戻しも可能。[7]

脚注

  1. 1 2 3 4 5 Laporan Tahunan 2021 (インドネシア語). PT Kereta Commuter Indonesia. 2023年8月5日閲覧。
  2. Dewan Direksi (インドネシア語). PT Kereta Commuter Indonesia. 2023年8月5日閲覧。
  3. Dewan Komisaris (インドネシア語). PT Kereta Commuter Indonesia. 2023年8月5日閲覧。
  4. antaranews.com (2024年1月11日). KAI Commuter layani 331 juta penumpang selama 2023 (インドネシア語). Antara News. 2024年10月10日閲覧。
  5. Sekilas KRL”. 2009年6月2日時点のオリジナルよりアーカイブ。2010年6月21日閲覧。
  6. Lampiran Keputusan Direktur Jenderal Perkeretaapian No. KP-DJKA/67/2023 (インドネシア語). 2023年6月1日閲覧。
  7. KMT sudah bisa digunakan di Loko Cafe (インドネシア語). KOMPAS. 2025年5月15日閲覧。

関連項目

外部リンク




英和和英テキスト翻訳

英語⇒日本語日本語⇒英語
  •  KAIコミューターのページへのリンク

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「KAIコミューター」の関連用語

KAIコミューターのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



KAIコミューターのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのKAIコミューター (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2026 GRAS Group, Inc.RSS