HelloBoss
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2026/06/12 04:35 UTC 版)
HelloBoss(ハローボス)は、株式会社NGAが運営する求人・採用支援サービスである。求人情報や人材の検索、企業と求職者のチャット、人工知能を用いた求人提案や履歴書作成支援などの機能を提供している。2022年8月にβ版が公開され、2023年2月に正式版がリリースされた。[1]
概要
HelloBossは、求職者向けの求人検索・応募支援機能と、企業向けの採用支援機能を組み合わせたサービスである。主な機能には、AIによる求人提案、企業と求職者のチャット、AIを用いる自己PRや履歴書・履歴書写真作成支援、AIによる面接練習やキャリア音声相談、履歴書と写真のコンビニ印刷連携などがある。[2][3][4][5]また、550万社以上の企業情報を収録したNGAの企業データベース「HelloData」を活用したサービス展開も発表されている。[6]
運営会社NGAは、AIを用いた求人情報と求職者情報のマッチング技術に関する特許第7299663号を保有しており[7]、同技術はHelloBossに実装されているとされる。さらに、求職・求人用のAIエージェントについて、同社は特許出願中の技術(特願2025-129231)を用いていると発表している。[8]
そのほか、雇用代行事業を手がける米国のDeel社と業務提携した、海外AI人材を3か月単位で雇用できるサービス「Global Remote Hire」を提供していると発表した。[9]
野村総合研究所の『NRIマネジメントレビュー』(2025年2月)では、生成AIを活用した就職・転職支援サービスの一例として言及されている。[10]
出資者
2021年8月に、NGAのエンジェル投資家陣として、元ByteDance(バイトダンス)株式会社副社長の西田真樹、A. T. カーニー(A.T. Kearney)日本法人会長およびCIC Japan(ケンブリッジ・イノベーション・センター ジャパン)会長の梅澤高明、UUUM株式会社代表取締役元会長の鎌田和樹、株式会社メディカルノート(MedicalNote)取締役会長の梅田裕真、株式会社ギフティ代表取締役の鈴木達哉、恋活・婚活マッチングサービス「omiai」創業者の長野貴浩などが発表された。[1][11]
2022年8月のβ版リリース時には、本田圭佑が率いるファンド「KSK Angel Fund LLC」から資金調達を実施した。あわせて、複数の既存投資家も追加出資し、シードラウンドで累計8,800万円を調達したと発表された。[12]
2023年3月、NGAは複数の事業家から追加資金調達を行い、あわせて業務支援を受けることを発表した。発表では、株式会社morich 代表取締役 兼 All Rounder Agent的森本千賀子や守屋実をはじめとする事業家の参画により、HelloBossを含む自社事業の拡大を図るとしている。[11]
2023年12月には、Pre-Aラウンドでシンガポールを拠点とする研究型ベンチャーキャピタルのYunqi Partnersと、エッグフォワード傘下のベンチャーキャピタルであるGOLDEN EGG Venturesから6億円を調達した。[13]
2025年11月には、ベルテルスマン(Bertelsmann)およびBAI CapitalからシリーズAラウンドのファーストクローズとして資金調達を実施したと発表された。発表によると、ベルテルスマンは約200年の歴史を持つドイツ発の欧州大手企業である。また、BAI Capitalはベルテルスマン社が設立したアジア向けの投資部門として誕生し、現在は独立系のベンチャーキャピタルとして、これまで17以上のIPOと、40以上のユニコーンを含む200以上のポートフォリオへ投資してきたとされる。同発表では、両社にとって日本初の出資であると説明されている。[8]
沿革
- 2022年8月 - 本田圭佑が率いるファンドから資金調達を実施し、β版を公開。[12]
- 2023年2月 - 正式版をリリース。[14]
- 2023年3月 - 複数の事業家から追加資金調達を行い、あわせて業務支援を受けることを発表。[15]
- 2023年3月 - ユーザー数1万人突破。[16]
- 2023年5月 - 招待制カンファレンス「B Dash Camp 2023 Spring in Sapporo」に出場。[17]
- 2023年7月 - 英語対応バージョン3.0を世界にリリース。[18]
- 2023年10月 - 生成AIで履歴書写真を作成できる機能をリリース。[19]
- 2023年12月 - Pre-Aラウンドで6億円を調達し、カナダ籍の研究者・エンジニアであるYanbo Xue博士が最高科学顧問としてチームに加わった。[13]
- 2024年3月 - ユーザー数10万人突破。[20]
- 2024年11月 - AIが音声で登録済みの履歴書をもとに面接練習やキャリア相談に対応する機能をリリース。ユーザー数20万人、求人企業数2,000社突破。[3]
- 2025年5月 - Deel社と業務提携し、海外AI人材の採用・雇用代行サービス「Global Remote Hire」の提供を開始。[9]
- 2025年11月 - 言語交換プラットフォーム「HelloTalk」とのパートナーシップを締結。[21]
- 2025年11月 - ベルテルスマン(英語:Bertelsmann)系の投資会社などからシリーズAラウンドの資金を調達し、求職・求人AIエージェントをリリース。[8][4]
- 2026年4月、全国約53,000店舗の主要コンビニエンスストアで、AI履歴書・AI履歴書写真の即時印刷サービスを開始。[5]
受賞・評価
2024年、HelloBossは「日本の人事部」が主催する「HRアワード2024」において、プロフェッショナル部門・人材採用・雇用部門の入賞者に選ばれた。同アワードでは404件の応募から40件が入賞した。[22]同年、第9回HRテクノロジー大賞では、NGAの「第3世代AI採用サービス『HelloBoss』」が注目スタートアップ賞を受賞した。[23] 2025年、日本オムニチャネル協会が主催する「DX Innovation Award 2024」において、NGAによるHelloBossの開発・運用がベンチャー企業部門の優秀賞を受賞したと発表された。[24] 2025年5月、東京都が主催する青山スタートアップアクセラレーションセンター(ASAC)アクセラレータープログラムに採択された。[25]
運営会社
HelloBossの運営会社は王沁(英語:Alex Wang)が代表取締役CEOを務める株式会社NGAである。同社は2021年5月に設立され、東京都港区に本社を置く[1]。
脚注
- 1 2 3 “About - NGA” (英語) (2021年7月6日). 2026年5月31日閲覧。
- ↑ “ChatGPTで自己PRを自動作成 就活の強い味方 企業側も募集要項が簡単に…”. テレ朝NEWS. 2026年5月31日閲覧。
- 1 2 Inc, Nikkei (2024年11月26日). “NGAの求人アプリ、AI使い新機能 面接練習・キャリア相談”. 日本経済新聞. 2026年5月31日閲覧。
- 1 2 Inc, Nikkei (2025年11月20日). “求職サービスのNGA、AIが最適な求人提案 履歴書の添削も”. 日本経済新聞. 2026年5月31日閲覧。
- 1 2 “『HelloBoss』、全国約53,000店舗のコンビニで、最短5分で無料作成できる高精度なAI履歴書とAI履歴書写真を即時印刷可能に”. プレスリリース・ニュースリリース配信シェアNo.1|PR TIMES (2026年4月2日). 2026年6月2日閲覧。
- ↑ “『HelloBoss』、独自の企業データベース「HelloData」を活用した、2024年の国内企業数と正社員数の調査結果を発表” (日本語). プレスリリース・ニュースリリース配信シェアNo.1|PR TIMES 2026年6月10日閲覧。
- ↑ “j-platpat”. www.j-platpat.inpit.go.jp. 2026年6月2日閲覧。
- 1 2 3 “『HelloBoss』、初日本出資となる欧州Bertelsmann系2社よりシリーズAで資金調達を実施し、特許技術を活用した求職・求人AIエージェントをリリース”. プレスリリース・ニュースリリース配信シェアNo.1|PR TIMES (2025年11月20日). 2026年5月31日閲覧。
- 1 2 “『HelloBoss』、世界No.1のEOR事業を手がける米デカコーンDeelと業務提携し、海外AI人材を3ヶ月単位で活用できる新サービス「Global Remote Hire」をローンチ”. プレスリリース・ニュースリリース配信シェアNo.1|PR TIMES (2025年5月28日). 2026年6月10日閲覧。
- ↑ “ホワイトカラー職の労働移動の活発化に向けて”. 『NRIマネジメントレビュー』No.11. 野村総合研究所 (2025年2月). 2026年5月31日閲覧。
- 1 2 “NGA、複数名の事業家からの追加資金調達と業務支援開始に伴い、第3世代AI採用アプリ『HelloBoss』がサービス拡大へ”. プレスリリース・ニュースリリース配信シェアNo.1|PR TIMES (2023年3月14日). 2026年6月11日閲覧。
- 1 2 “NGA、本田圭佑氏等の出資に伴い、次世代AI採用アプリ『HelloBoss』のβ版をリリース”. プレスリリース・ニュースリリース配信シェアNo.1|PR TIMES (2022年8月18日). 2026年5月31日閲覧。
- 1 2 “NGA、Pre-Aラウンドで6億円の資金調達を完了し、Yanbo Xue博士を最高科学顧問に迎える”. プレスリリース・ニュースリリース配信シェアNo.1|PR TIMES (2023年12月12日). 2026年5月31日閲覧。
- ↑ “NGA、ChatGPT技術実装済の第3世代AI採用アプリ『HelloBoss』を正式にリリース”. プレスリリース・ニュースリリース配信シェアNo.1|PR TIMES (2023年2月22日). 2026年5月31日閲覧。
- ↑ “NGA、複数名の事業家からの追加資金調達と業務支援開始に伴い、第3世代AI採用アプリ『HelloBoss』がサービス拡大へ”. プレスリリース・ニュースリリース配信シェアNo.1|PR TIMES (2023年3月14日). 2026年6月10日閲覧。
- ↑ “『HelloBoss』本リリース1ヶ月でユーザー数1万人突破を記念し、3ヶ月掲載無料のキャンペーンを実施”. プレスリリース・ニュースリリース配信シェアNo.1|PR TIMES (2023年3月28日). 2026年6月12日閲覧。
- ↑ 株式会社ケップル (2023年5月23日). “【ピッチ企業紹介】B Dash Camp 2023 Spring in Sapporo 開催へ”. KEPPLE(ケップル). 2026年6月12日閲覧。
- ↑ “『HelloBoss』、英語に対応したバージョン3.0をリリースし、世界173の国・地域に向けて配信開始”. プレスリリース・ニュースリリース配信シェアNo.1|PR TIMES (2023年7月12日). 2026年5月31日閲覧。
- ↑ 日経クロステック(xTECH) (2023年12月5日). “履歴書写真も作成できるようになった画像生成AI、偽情報の拡散にブレーキを | 日経クロステック(xTECH)”. xtech.nikkei.com. 2026年6月10日閲覧。
- ↑ “『HelloBoss』、ユーザー数10万人突破を記念し、バージョン4.0と採用者向けWeb版を同時公開”. プレスリリース・ニュースリリース配信シェアNo.1|PR TIMES (2024年3月14日). 2026年6月10日閲覧。
- ↑ “『HelloBoss』、世界最大の言語交換プラットフォーム『HelloTalk』とパートナーシップを締結”. プレスリリース・ニュースリリース配信シェアNo.1|PR TIMES (2025年11月6日). 2026年6月12日閲覧。
- ↑ “入賞・受賞者 | 日本の人事部「HRアワード2024」”. 入賞・受賞者 | 日本の人事部「HRアワード2024」. 2026年6月12日閲覧。
- ↑ ProFuture株式会社. “第9回 HRテクノロジー大賞”. HRプロ. 2026年6月12日閲覧。
- ↑ “第3世代AI採用サービス『HelloBoss』、「DXイノベーション大賞2024」にてベンチャー部門の「優秀賞」を受賞”. プレスリリース・ニュースリリース配信シェアNo.1|PR TIMES (2025年3月7日). 2026年6月12日閲覧。
- ↑ mpitch. “5/29開催 第542回 創業から急成長(シード・アーリー)特集 -東京都主催青山スタートアップアクセラレーションセンター(ASAC)採択企業より-”. Morning Pitch. 2026年6月12日閲覧。
外部リンク
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