Ergo Proxy
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2026/04/19 07:50 UTC 版)
- 始まりの鼓動
- プラクシープロジェクトにおいて、完全な人類再生に成功したときに始まるプラクシーへの異変を指したもので、プラクシーの創造者がしくんだプラクシー抹殺のためのプログラム。プラクシー同士は出会えば本能的に殺し合うこととなる。プラクシーワンが完全な人類作製に成功したことでこれが始まり、モナドの覚醒も同時期に起きた。殺し合う本能を「嘆きのさだめ」とカズキスは呼んでいた。プラクシーが死ねば、子孫を作れない人間もどきは必ず滅びることになる。プラクシープロジェクトの終焉、ブーメランプロジェクトによって疎開した人類の帰還を意味する。
- プラクシー
- 異常な身体能力を持つ異形の怪人(中には人間に擬態しているものもいる)。その実態は、各ドームとそこに住む人々(人間もどき)を作った創造主である。デダルスの研究によると生物学的または神学的に見ても人間とは異なる存在であり、性別も確認できないとされている[7]。体は不死身のアムリタ細胞で構成されているため基本的には不死身である(詳細はアムリタ細胞の項目を参照)。
- プラクシーのペンダント
- それぞれのプラクシーに与えられているペンダント。それぞれにプラクシーのナンバーを示すローマ数字が刻まれている(ちなみにプラクシーワンはI、モナドはXIII)。
- アムリタ細胞
- プラクシーの体を構成する細胞。基本的に不死身であり、プラクシーの生命力はこれに由来する。ただしプラクシー同士での戦闘やFP光線や太陽の光を浴びた場合には細胞が破壊されるため、その場合プラクシーは死亡する。
- 人間もどき
- プラクシープロジェクトにおいて、プラクシー達に不完全な形で創造された人類。完全な人類に比べ、交配で子孫を作れない、免疫力が弱いなどの欠陥を持つ。その結果、ドームでの居住を余儀なくされ、ウームシスにより管理生産される。創造主にとっては失敗作であり、破棄されるべき存在。
- 移民局 オートレイヴ処理課
- ビンセントが勤めていた部署で、コギトに感染したオートレイブの処理または感染の確認などを行っている。処理に際しては銃器等の武器を使用することもあるが、それほど充実しているわけではないため仕留めたオートレイブの損傷は激しい場合が多い。
- ウームシス
- ロムド市民全員が誕生する人工子宮(人間もどきであるがためにロムド市民には生殖能力がない)。ドーム内での人々の生活の安定のために人口の調節が行われている。またドーム内にプラクシーがいなくなるとその運営に大きな支障をきたす(沈黙する)事になる。ハロスなどのドームにも同様のものがある。エルゴ失踪でウームシスが沈黙したとき、ドノブはモスコに侵攻し、エルゴの代わりにモナドを拉致したことでウームシスの機能を回復することに成功していた。しかし実際には同時期に、壊滅させたモスコから引き受けた移民の中にヴィンセント(記憶を失ったエルゴ)も含まれていたため、ウームシスの回復が昏睡したモナドによるものかは明らかではない。
- オートレイヴ
-
この世界で使用されているロボット。
- アントラージュ型
- 主人である人物に随行するオートレイブ。随行する人物に指示を与えたり、情報の検索、メディカルチェックなどの機能が備えられている。
- 愛玩型
- 持ち主の愛の対象として作られているオートレイブ。他のオートレイブに比べると顔の造詣が人間に近いまたはそっくりのものが多く、主に子供や女性が主流となっている。上記のアントラージュ型のような機能は備え付けられていないが、絵画や楽器演奏などの機能は備わっている模様。
- 武装型
- 警備局にある大型のオートレイブ。銃器が装備されており、背部に操縦席が設けられている。
- ナイツ
- ハロスを襲撃していたオートレイブ。ハロスの兵士達を滅ぼすためにカズキス・ハウアーがアスラで製造していた。
- 海馬ファイル
- オートレイブにある記憶中枢。廃棄されたオートレイブはこの部分を調べられることでコギトの感染を判断される。またこれにより対象となるオートレイブの記憶をたどることができる。
- コギトウイルス
- オートレイブに取り付き自我を持たせるウイルスプログラム。名前はラテン語の「コギト(私は考える)」に由来している。このウイルスプログラムに取り付かれたオートレイブは主人である人間の言うことを聞かなくなり、場合によっては暴走などのトラブルを引き起こすことがある。
- オートレイブはコギトウイルスに感染した直後、天に向かって祈りを捧げる仕草をする。また感染オートレイブはほぼ同じ逃走経路を辿る傾向がある。ブーメランプロジェクト(BP)にも何らかの関係があるらしい。
- コミューン
- 様々な理由でロムドを離れざるを得なくなった人々の暮らす集落。ドームに隣接し、ドームからの廃棄物などに依存している。気温が低く、感染症によりドーム逸脱者の8割が死亡するなど環境が厳しい。またロムドの警備用オートレイブの定期巡回のため、常にロムドの脅威にさらされている。発見された人間は射殺されてしまう。集落の人々の中にはロムドへの帰還を切望している者もおり、あまりまとまりがあるようには見受けられない。
- シティ・ライツ・ブックストア
- 市民管理局
- 市民警備局
- 市民厚生局
- 市民情報局
- 人類先史
- 数千年前、人類は石油・石炭に代わる資源としてメタンハイドレートを見出すが、そのメタンハイドレート層の崩壊によって地球上の生物の85%を死滅させてしまう。人類自らも生存の危機に立たされ、ブーメランプロジェクトとプラクシープロジェクトという二重の発動により人類の再生・生存を計画した。
- 長い年月の末、ついにプラクシーワンが完全な人類の再生に成功し、同時にブーメラン号でも生き残っていた人類も地球への帰還を開始する。
- センツォン・トトチティン
- 帆船のような乗り物。通称「400羽のウサギ」。フーディー以外は誰も見たことがないためその存在が疑問視されていたが、フーディーの住家の近くにある湖に封印されていた。コミューンからの脱出の際に用いられ、以後ビンセントたちはこれに乗ってモスコを目指すことになった。動力が風であるため燃料切れの心配はない反面、風のない場合あるいは風の強い場合は出発できないという帆船ならではの欠点もある。
- 創造主
- この世界において、絶対的な意味での創造主とは地球から脱出しプラクシープロジェクトを計画した人類のことをさし、プラクシーはその代理人に過ぎない。一方、各ドームにおいて、住人(人間もどき、オートレイヴ)たちにとっての創造主はプラクシーである。
- 定期便
- ロムドの外およびコミューン周辺を巡回する警備用オートレイブ。毎日決まった時間に決まったコースを巡回する。銃器の武装もあり、普段は空中を浮遊して移動するが水中でも行動可能である。あくまで設定された範囲、コースを巡回するだけで、設定された範囲を逸脱した目標に関してはそれ以上の追尾をすることは無い。また、オートレイヴに対する発砲も設定されていない。
- ドーム
-
- ロムド
- モスコ
- ハロス
- アスラ
- 無人のドーム
- レフプラクシーのドーム
- プラクシーワンのドーム
- ワンが唯一再生に成功した(完全な)人類が暮らすドーム。ラウルの発射したラプチュア(核ミサイル)により壊滅、再生された人類も滅亡する。
- スマイル園
- ブーメランスター号
- 惑星間移民船(俗称 疎開船)。地球環境の悪化による絶滅の危機を避けるために、人類により静止衛星軌道上で造船された宇宙船。
- ブーメランプロジェクト
- 上記の疎開船により一部の人類が地球を脱出し、地球が人間の生存可能な条件を回復するまで疎開船で人類が存続できれば、環境が回復した際に帰還する計画。後述のプラクシープロジェクトとは独立に計画・実行された。ブーメランプロジェクトは「第一オプション」(by デダルス)であると考えられ、地球に帰還すべき人類が生存していた場合は、地球への帰還にとって障害になる地球に先住している人類(もどき)を、コギトウイルスによる暴走オートレイヴにより取り除くことも画策されていた。プラクシーが日光の下で生きられずに環境回復した地球から一掃されることも、この計画の一部であると推測される。
- プラクシープロジェクト
- ダブルピーと略す事もある。環境破壊された地球上でも存命でき、不死であるプラクシー達が、地球環境が比較的正常に戻ったと判断したときに人類の再生を行うことを目的とした計画。実際には環境回復に予測以上の時間を要したため、劣悪な環境で計画が開始されることとなったうえ、プラクシーのもつ再生人類のデータも長期間にわたる記憶での容量オーバーなどにより欠損し、ほとんどのプラクシーは、「不完全な創造主」として、子孫を残せない人類もどきという形でしか再生を行なえないことになった。本来、再生人類のために使われるはずのオートレイヴも人間もどきの維持のために使われているロムドは失敗作といえる。エルゴはロムドで人類の再生に失敗したことに気付き、それでも彼らを排除できないことから、失意の内にロムドを捨てることになった。
- ミュータント
- ピノが見つけた洞窟に生息していた生物。数千年の間、微弱な有毒ガスに蝕まれミュータント化した、ブーメランプロジェクトで取り残された人類の成れの果てと思われる。有毒ガスへの適応を果たした結果、正常な大気の下では生存できなくなった。洞窟の入り口近辺、ガス濃度の薄まった部分で朽ち果てていたのはこの為である。知能的にも退化が見られるが、人間もどきにはない生殖能力を維持している。
- ライトレール
- ドーム内に作られた路上鉄道
- ラプチュア
- ロムドによるモスコ侵攻の際に使用された熱核反応爆弾。モスコ侵攻終了後も地下施設にて封印されていたが、ラウルによってプラクシーワンのドームに向け発射された。ちなみにロムド市民は何も知らされていないため「光の柱」という認識しかされていない。
- レゾンデートル
- フランス語で「存在理由」の意。デダルスとイギーのレゾンデートルは共にリルであった。だが双方ともそのレゾンデートルの視界に自分が居ないことに苦悩、嫉妬し、狂気に身を落とすこととなっていった。
- ADW(Aus Der Wickel)プロジェクト
- ラウルが提唱した人体改造計画。プラクシーがいなくなり滅亡の一途を辿るロムドを救うため、プラクシーがいなくとも自分たち市民が変わればいいという考えに基づいている。詳細は不明だが人間もどきと完全な人間の違いから推測すると、免疫力の向上や生殖能力の回復などが考えられる。結果的に失敗に終わり、ロムドの人口の9割が死滅するという大惨事になった。
- AHT
- FP(Fundamental Particle)光線
- U4
引用
人名・単語の元ネタ
- リル124C41+ (re-l124C41+) One to forsee for one - ラルフ124C41+ (Ralph 124C41+) ヒューゴー・ガーンズバック(Hugo Gernsback)
- デダルス - ダイダロス(Δαίδαλος)ギリシャ神話より イカロスの父
- クリステヴァ - ジュリア・クリステヴァ(Julia Kristeva)
- ドゥルーズ - ジル・ドゥルーズ(Gilles Deleuze)
- ガタリ - フェリックス・ガタリ(Félix Guattari)
- ラカン - ジャック・ラカン(Jacques Lacan)
- デリタ - ジャック・デリダ(Jacques Derrida)
- フッサール - エドムント・フッサール(Edmund Gustav Albrecht Husserl)
- バークリー - ジョージ・バークリー(George Berkeley)
- エルゴ - 我思う、ゆえに我あり(cogito, ergo sum)ルネ・デカルト(René Descartes)
- モナド - モナド(monado)ライプニッツ(Leibniz)「単子論」
- アムリタ - アムリタ(Amrita) インド神話より
- アスラ - アスラ(असुर) インド神話より
- センツォン・トトチティン -センツォン・トトチティン アステカ神話より
スタッフ
- 原作・アニメーション制作 - manglobe[1]
- 監督 - 村瀬修功[1]
- チーフライター - 佐藤大[1]
- キャラクターデザイン - 恩田尚之[1]
- セットデザイン - 佐藤道明
- デザインワークス - 佐山善則、山根公利、柳瀬敬之[1]
- デザイン協力 - 出渕裕[1]
- 美術 - 青井孝
- 色彩設計 - 山崎紀代美(第12話まで)→吉村智恵、久保木裕一(第13話から)
- 撮影監督 - 山田和弘
- 編集 - 長坂智樹
- 音楽 - 池頼広[1]
- 音楽プロデューサー - 上田耕行
- 音響監督 - 百瀬慶一
- フォーリーアーティスト - 佐藤秀国
- プロデューサー - 松田章男、藤井さとし、鈴木路子、河内山隆
- 製作 - ジェネオン エンタテインメント、GENEON ENTERTAINMENT USA、WOWOW、manglobe
主題歌
- メインテーマ: PARANOID ANDROID (Radiohead)
- オープニングテーマ: kiri (MONORAL)
- エンディングテーマ: Fellow Citizens (池頼広)
※動画配信版では本放送のエンディングテーマで使われていたPARANOID ANDROIDがFellow Citizensに差し替えられている
各話リスト
| 話数 | サブタイトル | 脚本 | 絵コンテ | 演出 | 作画監督 |
|---|---|---|---|---|---|
| meditatio I | はじまりの鼓動 awakening |
佐藤大 | 村瀬修功 | 恒松圭 | 山田正樹 |
| meditatio II | 良き市民の告白 confession |
佐藤大 浅山祐介 |
片山一良 | 鳥羽聡 | 寺田嘉一郎 |
| meditatio III | 無への跳躍 mazecity |
寺岡巌 | 五十嵐達矢 | 小森秀人 深澤謙二 |
|
| meditatio IV | 未来詠み、未来黄泉 futu-risk |
佐藤大 | 村瀬修功 出合小都美 |
橋本巨樹 | 伊藤秀樹 浜津武広 |
| meditatio V | 召還 TASOGARE |
高木聖子 | 山本沙代 | 恩田尚之 山田正樹 |
|
| meditatio VI | 帰還 domecoming |
川邊優子 | 寺岡巌 | 恒松圭 | 竹森由加 |
| meditatio VII | リル124C41+ re-l124c41+ |
佐藤大 | 村瀬修功 | 鳥羽聡 | 寺田嘉一郎 |
| meditatio VIII | 光線 shining sign |
佐藤大 浅山祐介 |
増井壮一 | 西村大樹 | 小森秀人 小松英司 |
| meditatio IX | 輝きの破片 angel's share |
川邊優子 | 寺岡巌 | 吉村章 | 深澤謙二 |
| meditatio X | 存在 cytotropism |
高木聖子 | 松尾衡 | 米田光宏 | 伊藤秀樹 |
| meditatio XI | 白い闇の中 anamnesis |
佐藤大 | 出合小都美 | 恒松圭 | 久留米雄吾 寺田嘉一郎 |
| meditatio XII | 君微笑めば hideout |
川邊優子 | 寺岡巌 | 鳥羽聡 | 竹森由加 |
| meditatio XIII | 構想の死角 wrong way home |
増井壮一 | 五十嵐達矢 | 山田正樹 又賀大介 |
|
| meditatio XIV | 貴方に似た誰か ophelia |
永川成基 | 村瀬修功 | 北村真咲 | 小森秀人 坂本千代子 |
| meditatio XV | 生 悪夢のクイズSHOW 30分DE100万円! WHO WANTS TO BE IN JEOPARDY! |
佐藤大 マツモトジュンイチ |
山本沙代 | 小田剛生 山本善哉 |
|
| meditatio XVI | デッドカーム busy doing nothing |
高木聖子 | 増井壮一 | 恒松圭 | 久留米雄吾 寺田嘉一郎 |
| meditatio XVII | 終わらない闘い terra incognita |
川邊優子 | 寺岡巌 | 鳥羽聡 | 深澤謙二 竹森由加 |
| meditatio XVIII | 終着の調べ life after god |
永川成基 | 松尾衡 | 米田光宏 | 伊藤秀樹 |
| meditatio XIX | 少女スマイル eternal smile |
佐藤大 浅山祐介 |
渡辺信一郎 | 山本沙代 | 小森秀人 坂本千代子 |
| meditatio XX | 虚空の聖眼 Goodbye Vincent |
川邊優子 | 赤根和樹 | 五十嵐達矢 | 山田正樹 又賀大介 |
| meditatio XXI | 時果つる処 shampoo planet |
永川成基 | 寺岡巌 | 恒松圭 | 恩田尚之、小森秀人 坂本千代子、小田剛生 深沢謙二、竹森由加 |
| meditatio XXII | 桎梏 bilbul |
川邊優子 | 増井壮一 | 鳥羽聡 | 寺田嘉一郎、久留米雄吾 小田剛生 |
| meditatio XXIII | 代理人 deus ex machina |
佐藤大 | 村瀬修功 | 恩田尚之、山田正樹 村瀬修功 |
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関連商品
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この節の加筆が望まれています。
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センツォン・ヒッチャーズ&アンダーテイカー
本作の劇中劇をコミカライズさせた漫画。『月刊サンデーGX』で連載された。
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この節の加筆が望まれています。
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脚注
- 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 『月刊ニュータイプ 2006年8月号』 角川書店、2006年8月1日、197頁、ASIN B000GGRUZQ
- ↑ モナドとの接触直後にメアリーやピノといったオートレイヴがコギトウイルスに感染する描写がある。
- ↑ ニートがいた場所がウームシスと同じものであったことから、その森も元は都市であったと思われる。
- ↑ もっとも子供を持つことを許可され、更に家政婦型オートレイブを傍につけようと考えていたため、ピノが不要となり処理させようとしたというのが本当の理由であると考えられる。
- ↑ 佐藤大インタビューより。
- ↑ DVDブックレットによると、クイン・ティモシー親子は「本当の親子ではない」とのこと。
- ↑ ただし、セネキスなどが人間の女性と同じ外見をしていることと、エルゴとモナド、セネキスとカズキスのように互いに愛し合う関係をもつ例もあることから詳しいことは不明。
外部リンク
- マングローブ - エルゴプラクシー - ウェイバックマシン(2015年8月15日アーカイブ分)
| WOWOW 土曜19:00枠 | ||
|---|---|---|
| 前番組 | 番組名 | 次番組 |
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Ergo Proxy
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