elgooG
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2026/07/18 01:54 UTC 版)
|
|
| |
|
|
elgooGのホームページ
|
|
| URL | ウェイバックマシン版 |
|---|---|
| 言語 | 英語 |
| タイプ | 検索エンジン |
| 運営者 | All Too Flat |
| 開始 | 2002年 |
| 現在の状態 | 閉鎖 |
elgooGは、インターネット検閲を掻い潜るための、Google 検索のミラーサイトの一つである[1]。
Googleとの関係性はない[2]。
経緯
elgooGは、All Too Flatの共同制作者の一人であるAntoni Chan氏によって発案された。ウェブサイトの共同制作者となるBenjamin Stein氏とAntoni Chan氏が「google.comを反転させたウェブサイトを作ってみたら面白いのでは」と思いたった事がウェブサイトを制作したきっかけとされている。[3]
本来ユーモアを含んだウェブサイトとして制作されたelgooGであったが、このサイトの検索の仕組みとして、まずユーザーから送信された検索ワードをAll Too Flat側のサーバーで処理し、Googleから検索結果を取得したのち、それを反転させてユーザーに送り返すという手法を取っていたため、ある意味でAll Too FlatのサーバーはユーザーとGoogleのサーバー間のプロキシとして機能していた。[4]
そのため、中国やミャンマーなど、インターネット検索の検閲が厳しい国や地域では、検閲逃れのためのウェブサイトとして利用されることがしばしばあったとされ、中国の情報統制(ファイアウォール)が始まった頃の2003年には、中国国内で注目された。[3]
中国の情報統制では、中国政府による「グレート・ファイアウォール」ネット検閲プロジェクトにより、指定されたキーワードの流通を遮断するファイアウォールの他、検索エンジンサイトへの、国内アクセスから問題ある記述を検索除外する要請(事実上の命令)によって、南京大虐殺を巡る論議、台湾独立問題、天安門事件問題[5]、共産主義批判、チベット問題など[6]、中国政府にとって都合の悪い情報へのアクセスは遮断・検閲されていた。また、ミャンマーにおいても、国家による同様の検閲が実行されているとされる。このため、非民主主義的な国家による検閲に批判的な有志によって、それらの国内外から自由な検索を行うため、迂回アクセス、Proxyサーバなどの方法が提供されている[7]。
特徴
ミラーサイトというユーモアの一環としてか、フィルタリング対策としてかは不明であるが、検索結果を含めて文字は左右逆向きに表示されており、検索語句も逆向きに入力する必要がある。そのため、非常に利用しづらく、実用性に欠けるものとなっていたが、その発想のユニークさが、かえって中国のネット検閲の現状を他国に広める事となった[1]。
また、検索語句は1バイト文字の入力しか受け付けなかった[1]。(マルチバイト文字のデータをバイト単位で反転してしまうため[8])
その他のelgooG
上に説明したウェブサイトの他に、同名のウェブサイトが2つ存在する。
elgooG (ルグーグ)
| URL | https://rugugu.jp/ |
|---|---|
| 言語 | 多言語 |
| タイプ | ウェブサイト |
| 現在の状態 | 運営中 |
elgooG (ジョークサイト)
| |
|
| URL | https://com.google/ |
|---|---|
| 言語 | 多言語 |
| タイプ | 検索エンジン |
| 運営者 | |
| 開始 | 2015年4月8日 |
| 現在の状態 | 廃止 |
Googleは2015年4月1日、エイプリルフールのジョークサイトとしてgoogle.comを反転させたcom.googleを公開した。[9]「elgoog」または「Googleミラー」とGoogle検索するとサイトにアクセスでき、画面全体が左右反転して表示され、文字や検索結果画面も反転する。このサイトは、Googleにとって.googleドメインの初めての利用となる。[10]なお現在は廃止されており、elgooG (ルグーグ)で利用可能。[11]
脚注
- 1 2 3 神谷敦 & 土橋喜 2008, p. 57.
- ↑ “Google Mirror FAQ(1.6. Is Google involved?)”. 2026年7月12日閲覧。
- 1 2 “Google users find mirror-image tweak | News | dailytitan.com”. 2026年7月12日閲覧。
- ↑ “Google Mirror FAQ(2.1. So...how's it done?)”. 2026年7月12日閲覧。
- ↑ 神谷敦 & 土橋喜 2008, p. 8.
- ↑ 神谷敦 & 土橋喜 2008, p. 9.
- ↑ 神谷敦 & 土橋喜 2008, p. 51.
- ↑ “Google Mirror FAQ(2.12. Why doesn't it work with Chinese characters?)”. 2026年7月11日閲覧。
- ↑ “Search Google Backwards Secret April Fools' Day Trick - Business Insider”. 2026年7月12日閲覧。
- ↑ “Roundup: All Of Google's Jokes For April Fools' Day 2015”. 2026年7月12日閲覧。
- ↑ “Googleミラーを体験 - ルグーグ”. 2026年7月12日閲覧。
参考文献
- 神谷敦、土橋喜「中国におけるインターネット検閲」『愛知大学国際問題研究所紀要』第132号、愛知大学国際問題研究所、2008年、1-72頁、ISSN 0515-7781、 NAID 120005306417。
関連項目
外部リンク
- 1 2 神谷敦 & 土橋喜 2008, p. 9.
- ElgooGのページへのリンク