ダイアナ・ボークラークとは? わかりやすく解説

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ダイアナ・ボークラーク

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/11/08 20:43 UTC 版)

ダイアナ・ボークラーク
Diana Beauclerk
ジョシュア・レノルズによる肖像画 (1763/1765)
生誕 (1734-07-24) 1734年7月24日
イギリス
死没 1808年8月1日(1808-08-01)(74歳没)
イギリス
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ダイアナ・ボークラーク(Lady Diana Beauclerk、1734年3月24日 - 1808年8月1日)は、イギリス貴族、第3代マールバラ公チャールズ・スペンサーの娘で、イギリスの知識人、トップハム・ボークラーク(Topham Beauclerk: 1739-1780)の配偶者となった。画家としても才能を示し、肖像画や陶磁器のデザインや文学作品の挿絵などを描いた。

略歴

王璽尚書や軍需長官などを務めた第3代マールバラ公チャールズ・スペンサー(1706-1758)の長女に生まれた。父親が好んだカントリーハウスのあるバッキンガムシャーのラングレーパークで育った。画家のジョシュア・レイノルズの影響下で絵画の才能を示し、1763年から1765年の間にレイノルズが描いたダイアナ・ボークラークの肖像画が残されている。1758年に父親が亡くなった後、弟のジョージが父親の主な相続人になった。

1757年9月8日にケント州ハーブルダウンで第2代ボリングブルック子爵フレデリック・シンジョン (1734–1787)と結婚した。何人かの子供が生まれたにもかかわらず、結婚生活は不幸なもので、夫は放蕩な生活を送り、酒びたりで、多くの不倫をした。1762年から1768年の間、ボリングブルック子爵夫人として、国王ジョージ3世の王妃シャーロットの侍女として仕えた。1768年1月にボリングブルック子爵は妻の不貞を理由に離婚を申請した。離婚には議会の承認が必要で、公聴会が行われ3月に離婚の承認が可決され、国王が承認した。

離婚が成立するとすぐシドニー・ボークラーク卿の息子のトップハム・ボークラーク(Topham Beauclerk: 1739-1780)とロンドンのセント・ジョージ教会で2度目の結婚式を挙げ、二度目の結婚も不和だったとされるが、徐々に夫と夫の友人の知識人たちのエドワード・ギボンデイヴィッド・ギャリックサミュエル・ジョンソンチャールズ・ジェームズ・フォックスエドマンド・バークらから尊敬を得るようになった。ダイアナの芸術的才能が特に顕著になったのはこの時期で、数多くの肖像画などの絵を描いた。

第4代オーフォード伯爵ホレス・ウォルポールはダイアナの芸術的才能を評価し邸宅の装飾を依頼した。1785年以降、イギリス最大の陶器メーカー「ウェッジウッド社」の創設者ジョサイア・ウェッジウッドはダイアナ・ボークラークの絵画を陶磁器のデザインに採用し人気を得た。1790年代末には書籍の挿絵にデザインを提供し、版画家のフランチェスコ・バルトロッツィが版画化して出版した。1780年に夫が亡くなった後、ロンドンからロンドン南西部のトゥイッケナムに移ったが、後に経済的理由でピーターシャム・メドウズ(Petersham Meadows)の小さな家に移った。最晩年は視力を失い、絵を描くことができなくなり、1808年に亡くなった。

作品

参考文献

  • Carola Hicks: Improper pursuits. The scandalous life of Lady Di Beauclerk. Macmillan, London 2001, ISBN 0-333-78068-X.
  • Beatrice C. Erskine: Lady Diana Beauclerk, her life and work. Unwin, London 1903.
  • Virginia Surtees: Beauclerk, Lady Diana (1734–1808). In: Henry Colin Gray Matthew, Brian Harrison (Hrsg.): Oxford Dictionary of National Biography, from the earliest times to the year 2000 (ODNB). Oxford University Press, Oxford 2004, ISBN 0-19-861411-X; doi:10.1093/ref:odnb/1848 (Lizenz erforderlich), Stand: 2004.



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