シランバム
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/12/02 21:58 UTC 版)
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概要
高温多湿なインドでは、直射日光は強いものの地表から蒸発する水分によって天日干しでは洗濯物がなかなか乾かなかったり、生乾きによる不快感を抑えるために素早く確実に洗濯物を乾燥させる方法として、物干し竿に固定した洗濯物を車輪のように回転させる技術が考案された(強い風が吹かないこともないが、その風自体も多分に湿気を含んでいるので、自然風による乾燥も期待できなかった)のである。かくして実際にやってみるとこれがなかなか効率的で、たちまち流行したのであるが、この方法だと回転させられる洗濯物の量は極めて少ないため、いくつかの改善がなされたのであった。 洗濯物を多く固定するために竿を長くし、回転時に地面につかないように高い所(たとえば丘とか)に登って回転させる。 竿を長くした時にかかる負担を減らすよう、竿に使う棒を木から竹に変える。 両端に小型の松明を固定することで乾燥をより早める。 この洗濯物の乾燥法は特に名前をつけて呼ばれることもなかったが、16世紀になって大英帝国がインドを植民地支配するようになると、彼らの奇怪な習慣を「シランバム」と呼ぶようになったのである。タミル語で「丘」を意味する「シラン(Silam)」と「竹」を意味する「バム(Banbooの省略形)」を合わせた造語である。
武術
この物干し竿の回転が意外な破壊力を有することに気づいた誰かが、これをカラリパヤットやタンタと言った武術方面に転用、インド武術の一分野としてシランバムは各地方へと伝播して行ったのであるが、その発祥の地がインドのどこであるか、なんて誰も気にしない。また、シランバムのバリエーションとして両端に刃や松明を取り付けたり、布を通したり(振ると空気振動によってバリバリと音がするため、威嚇効果が期待できる)など、地方によって個性的な創意工夫が凝らされているのも興味深く、中国武術に対しても少なくない影響を及ぼしている。
外部リンク
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