ケプラー1649とは? わかりやすく解説

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ケプラー1649

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/03/26 07:47 UTC 版)

ケプラー1649A[1]
Kepler-1649A[1]
ケプラー1649系の想像図(手前の惑星はケプラー1649c)
星座 はくちょう座[2]
見かけの等級 (mv) 17.95 ± 0.20[3]
分類 赤色矮星
位置
元期:J2000.0[4]
赤経 (RA, α)  19h 30m 00.9006032400s[4]
赤緯 (Dec, δ) 41° 49′ 49.518349032″[4]
固有運動 (μ) 赤経: -135.831 ミリ秒/[4]
赤緯: -99.524 ミリ秒/年[4]
年周視差 (π) 10.7808 ± 0.0372ミリ秒[4]
(誤差0.3%)
距離 303 ± 1 光年[注 1]
(92.8 ± 0.3 パーセク[注 1]
軌道要素と性質
惑星の数 2
物理的性質
半径 0.2317 ± 0.0049 R[5]
質量 0.1977 ± 0.0051 M[5]
表面重力 (logg) 5.004 ± 0.021[5]
スペクトル分類 M5V[1]
HZ内縁距離 0.059 au(楽観的な内縁)[6]
0.072 au(保守的な内縁)[6]
HZ外縁距離 0.147 au(保守的な外縁)[6]
0.155 au(楽観的な外縁)[6]
有効温度 (Teff) 3,240 ± 61 K[5]
金属量[Fe/H] -0.15 ± 0.11[5]
他のカタログでの名称
KOI-3138, KIC 6444896, 2MASS J19300092+4149496[4]
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ケプラー1649Aの伴星
星座 はくちょう座
分類 晩期赤色矮星[1]
物理的性質
半径 0.443+0.232
−0.194
(主星との半径比)[7]
有効温度 (Teff) 3,067+297
−43
K[7]
Template (ノート 解説) ■Project

ケプラー1649英語: Kepler-1649)は、地球からはくちょう座の方向に約300光年離れた位置にある連星系である。主星のケプラー1649A太陽の2割程度の質量半径を持つスペクトル分類がM5V型の赤色矮星である[5][3]2024年に公表された研究で、0.06秒角離れた位置にある別の赤色矮星が重力で結合された伴星であると求められた[7][1]

惑星系

主星のケプラー1649Aはケプラー宇宙望遠鏡によるトランジット法での観測データの分析から2つの太陽系外惑星を持つことが知られており、主星に近い順にケプラー1649bケプラー1649cと命名されている[3]。ケプラー1649bは2017年に発見が報告されたが[8]、ケプラー1649cは、2020年に以前の分析で惑星による主星面通過(トランジット)による信号ではないと判断された「偽陽性」のデータの再分析から発見されている[5]。ケプラー1649bは主星から受ける放射エネルギーの大きさが金星に似ているのに対して[8]、外側のケプラー1649cは主星のハビタブルゾーン内に位置しており、地球に似た潜在的に居住可能な惑星であるとみられている[6][9]。また、両者の惑星の間には公転周期の比がほぼ4:9となる軌道共鳴に近い関係がみられる[5]

ケプラー1649の惑星[5][8]
名称
(恒星に近い順)
質量 軌道長半径
天文単位
公転周期
()
軌道離心率 軌道傾斜角 半径
b ≈1.03[6] M 0.0514±0.0028 8.689099±0.000025 89.150+0.110
−0.079
°
1.017±0.051 R
c ≈1.20[6] M ≈0.0827[注 2] 19.53527±0.00010 89.339±0.056° 1.06+0.15
−0.10
 R

脚注

注釈

  1. ^ a b パーセクは1 ÷ 年周視差(秒)より計算、光年は1÷年周視差(秒)×3.2615638より計算
  2. ^ ケプラーの第三法則



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