すぎもと らいぞうとは? わかりやすく解説

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杉本雷造

杉本雷造の俳句

それも死後股ぐら暗き盆踊り
どしや降りの彼方を愛す消火栓
ばらばらな指の方向青田も死ぬ
わが女 髪を潰して火事匂う
ヘリコプターの顔で近づく渇水都市
ランナー昏れ血ひとすじの冬の富士
ローソクの火で待つ遺族桜の夜
亡父の闇籾ならしつつ寒がる手
全くさびしビル街に捕虫網現れ
冬耕の鷺より昏れて白髪澄む
分散する足型の死後刈田の灯
卵黄に血の緒つながる青田の冷え
吐き疲れた青年が冴ゆ夜の蟬
喪いて酔うて月夜の斧振る音
埋立地昏れいる眼帯の発火点
女咳き電柱の飢えつづくなり
女家族に蹤き寒林を声で撃つ
帆走の何処へ亡父青曇る
弱さばかり籾殻を攻め月夜の蚊
愛語まじる闇ながれきて椿の火事
月明の死者を剥ぎたる青畳
棺の中の晴夜よ母には潮の声
死後の砂利採り囁きにも似て疲る
残暑の母ら杉苗になにを聞く
母あるく何れの墓碑も母の視野
母を据え冬日より濃き水流る
水に透く寒林キリストの胸よわし
火祭映す登攀なかばの白髪に
火薬庫の緑地耐えいる鷺の首
父母霞む耳鳴る山の握り飯
猫の上の日向の汚れ空母近し
白壁沿いに日当る過失曼珠沙華
窺いて白球を打つ葬後の空
細雨に光る悪い男の汐干狩
草に残る 馬の歯型の灼けヒロシマ
菜の花が夜空支える抜歯以後
葬る夜の羊歯原すでに濡れて待つ
薄紙に白桃つつみ喪の明るさ
覚めて亡し夢の黄河は吹雪きおり
遺つた者らに画鋲漂う月夜の家
遺子尿りそこから濡れて葱の花
鉄板の遠い日溜り喪主を待つ
銀杏揺するわが町に来た犬捕りと
陽炎うてつぎに母去る白壁よ
雨の沖へ消された者らそら豆咲く
雲雀野や木棺にある覗き窓
青竹を束ね夕空死に近づく
鶴となり集団となり背後消え
鷺よりさみし闇ゆく首の繃帯と
麗かに摘みふやしいる棺の花
 

「すぎもと らいぞう」の例文・使い方・用例・文例

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