SSゾイド
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概要
『ゾイド』シリーズにおいては第2期シリーズ(1999~2006年)に登場。玩具商品は2001~2002年にかけて行われ、ゾイドシリーズの各種メディアミックスで登場した。
発売された製品のうち、ディマンティスはトミー(現タカラトミー)の奥津正道が担当した[1]。
- 商品仕様
- 各キットともに内蔵動力は廃されている。キラードーム以外のキットには4つのキャップとアンテナ2本を備えた共通のゴムランナーが使用されており、パイロット以外の何らかのフィギュアが付属する場合が多い。1999年以降のゾイドはその多くにおいて中国・タイ生産を行っていたが、SSゾイドの初版キットは国産であった。
- 装備類の軸径は共通化されているため、SSゾイド間で組み替える遊びも推奨されていた[2][3]。
SSゾイド商品一覧 | ||
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商品名 | 発売日 | 備考 |
EZ-047 マッカーチス | 2001年6月 | 腕とハサミ、足、尻尾と先端のスモークディスチャージャー、加速ビーム砲が可動。尻尾は節ごとに関節が設けられており、先端が前を向くほどに大きく曲げられる。 片手を上げた立ちポーズのフィギュアが付属する。 |
EZ-048 ディマンティス | 2001年6月 | 鎌を含めた腕、脚、羽、首、背部ステップ部分、ガトリング、3連ビーム砲が可動する。設定通りの本体連結ギミックも搭載している。双眼鏡を構える兵士のフィギュアが付属しており、開閉式の背部ステップに搭乗させることができる。 |
EZ-050 ディロフォース | 2001年8月 | 首、口、手、足と爪、エリマキ、脚部および尾部のブレードが展開する。パイロットはバイクのようにシートに跨る。 頭部にはバーサークフューラーの腕との合体ギミックがある。ロケットランチャーを構える兵士と土嚢のフィギュアが付属する。 |
EZ-051 グランチャー | 2001年8月 | 首、足首が可動。3枚のレーザーソードは背部のレーザー砲を上下させると連動して前後可動する。脚部は下方向に畳むことで地中潜航形態に変形する。 レーザーブレードは取り外してバーサークフューラーの肩にも装着可能だが、そのためにはグランチャー本体を一度分解する必要がある。ロケットランチャーを構える兵士と土嚢のフィギュアが付属する。 |
RZ-058 メガレオン | 2002年2月 | 従来のゾイドと比べてクリアパーツの使用量が多いのが特徴。足と足首、口、目が可動する。設定通りの背部ギミックも搭載。目の回転軸に仕込まれたギアによってアームキャッチャ―を伸縮させられるが、キャッチャー部分を外さないと口が閉じない(外したキャッチャー部は腹部に貼り付けておける)。尻尾は上下の向きを逆にして取り付けることで丸めた方向の変更を表現できる。また、アームキャッチャーに捕まった状態の兵士フィギュアが付属する。
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EZ-059 グレイヴクアマ | 2002年2月 | 頭、首、足、尻尾が可動。首を下げると羽が倒れて飛行形態に変形する。通常のシールとは別に機体のラインペイントを表現するシールが付属する。 ディロフォースとは背部パックの規格が共通化されており、このゾイドのウイングを装着することができる[3]。 箱状の部品を抱えた兵士と整備兵のフィギュアが付属する。 没案ではライガーゼロイクスと合体しキャノン砲となるデザインが起こされていた[4]。 |
EZ-061 キラードーム | 2002年3月 | 動力による歩行・走行ギミックを持たない。腹甲部の車輪を回転させると、ギアにより背部のレドーム(甲羅)が回転するとともに、ハサミを開閉させる。これらの動作を行うためのギアユニットは、前胴中心部をほぼ占有し、さらにハサミ基部までシャフトが延びる大きなものである。ダークスパイナーとドッキングすることによってスパイナー側から動力が伝達され、レドーム回転とハサミ開閉のギミックが電動化される。ドッキングさせる場合には、ギアユニット下部左側面の車輪を外す。手動ギミックは脚の開閉のみ。SSゾイドだが機体サイズや重量は中型ゾイドに匹敵し、使用されているキャップも大型ゾイド用の物である。 『ゾイドフューザーズ』での登場に際し、ダークスパイナー、キラードーム、新規シールを同梱した「FZ-011 キラースパイナー」としても発売された。 |
RZ-062 セイバリオン | 2002年4月 | 脚、口、尻尾、三本のブレードが可動する。頭頂部のブレードは前後に展開、両頬の2本はボールジョイントで横方向への展開や捻りも行える。脚部は付け根と足首にボールジョイントを使用しており、肘や膝にも細かく関節が設けられている。コクピット自体はディロフォースやガンタイガーと同じくバイク式になっている。箱などのジオラマ写真では装甲部の色が青に近いが、製品の成型色は緑に近い。 |
EZ-063 ガンタイガー | 2002年5月 | 脚、首、口、尻尾、肩の装甲が可動する。脚部は付け根と足首にボールジョイントを使用しており、肘や膝にも細かく関節が設けられている。 首を下げるとスタティックマグナムが仕込まれているが、これを展開させるには背中の装甲を一度外す必要がある。ディロフォースと同じくバイクのようなコクピットシートを持つ。 |
設定
SSゾイドとは超小型ゾイドを意味する[5]。中型以上のゾイドは高い性能を持ちつつも戦局の悪化と共に稼働率と供給が低下する危険性を有しており、実際の戦場においては最も有効な状況下において投入される特別な存在であった。ガイロス帝国を隠れ蓑に組織化されていた鉄竜騎兵団においては特に中・大型以上のゾイド供給はスムーズなものではなく、その戦力の中核は強力な小型ゾイドが据えられた[4]。
最新の技術によって新たに開発されたこのゾイド群は機体サイズから推し量ることのできない戦闘力や特化された機能を持ち、従来のものと区別するため、SSゾイドと呼称された。実戦においてSSゾイドはドラグーンネストによる拠点の分散や、ダークスパイナーなどのジャミングの支援によって敵機コントロールの阻害や長距離狙撃を封殺していたこともあり、多大な戦果を挙げた[4]。一方で、共通の弱点として防御力が低い傾向にある[6]。
鉄竜騎兵団との戦闘でその有効性を身をもって知ったヘリック共和国軍も、独自のSSゾイドを開発している。しかし鉄竜騎兵団の侵攻によって中央大陸の覇権を失ったことと、より低コストなゾイドブロックスが開発されたことから、SSゾイドはその役割をブロックスに取って代わられている[7]。
注釈
- ^ ただしゾイドブロックスは除く
- ^ 媒体によってはセイバリオンを参考に開発したとする記述も存在する[11]。
- ^ 呼称は「EZ-059 グレイヴクアマ」の組立説明書より
- ^ 電撃ホビーマガジン2002年6月号では、鉄竜騎兵団侵攻によって撤退を余儀なくされたライガーゼロを支援するため、メガレオンとともに2号機が運用されたとする説も存在する[32]。
- ^ 腹部の三連ビーム砲を尾のイオンブースターに接続する形で行われる[2]
- ^ この装備呼称は『月刊コロコロコミック』誌掲載時によるもの[2]。
出典
- ^ ZOIDS BOOK2002 2002, p. 4-5.
- ^ a b c d e 月刊コロコロコミック2001年6月号 2001, p. 20-21.
- ^ a b c d 月刊コロコロコミック2002年1月号 2002, p. 82-83.
- ^ a b c d e f 電撃ホビーマガジン2002年6月号 2002, p. 246-248.
- ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u 公式ファンブック3 2002, p. 88.
- ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s 公式ファンブック4 2004, p. 65.
- ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u 公式ファンブック4 2004, p. 64.
- ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t 公式ファンブック4 2004, p. 88.
- ^ a b 『EZ-063 ガンタイガー』トミー、2002年5月18日発売、商品パッケージ。
- ^ a b c d e f g 公式ファンブック4 2004, p. 101.
- ^ こどもぽるた ZOIDS GATE 2002年5月24日アーカイブ
- ^ a b 公式ファンブック4 2004, p. 56-61.
- ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s 公式ファンブック4 2004, p. 83.
- ^ 『EZ-061 キラードーム』トミー、2002年3月、商品パッケージ。
- ^ a b 『EZ-061 キラードーム』トミー、2002年3月発売、商品パッケージ。
- ^ a b c プロイツェンの反逆 2003, p. 76-77.
- ^ 『ゾイドグラフィックスVOL.03』トミー、2001年、配布店頭小冊子。
- ^ a b c d 月刊コロコロコミック2002年3月号 2002, p. 56-57.
- ^ a b c 月刊コロコロコミック2002年4月号 2002, p. 80.
- ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r 公式ファンブック3 2002, p. 93.
- ^ a b 公式ファンブック3 2002, p. 102.
- ^ a b 『EZ-051 グランチャー』トミー、2001年8月23日発売、商品パッケージおよび組立説明書。
- ^ a b c d 月刊コロコロコミック2001年8月号 2001, p. 40-41.
- ^ a b 公式ファンブック3 2002, p. 46-49.
- ^ 「オフィシャルファンブックEX.04」『RZ-067 アロザウラー』トミー、2003年4月24日発売、付属冊子。
- ^ てれびくん2002年1月号 2002, p. 66-67.
- ^ a b c d e f g h i j k l m n o 公式ファンブック4 2004, p. 82.
- ^ a b c 『EZ-059 グレイヴクアマ』トミー、2002年2月16日発売、商品パッケージ。
- ^ 公式ファンブック4 2004, p. 97.
- ^ 『RZ-062 セイバリオン』トミー、2002年4月20日発売、商品パッケージ。
- ^ 月刊コロコロコミック2002年5月号 2002, p. 70.
- ^ 電撃ホビーマガジン2002年6月号 2002, p. 140-141.
- ^ 公式ファンブック4 2004, p. 60.
- ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r 公式ファンブック3 2002, p. 89.
- ^ 『EZ-048 ディマンティス』トミー、2001年6月28日発売、商品パッケージ。
- ^ a b ゾイドシークレットブック 2001.
- ^ a b ゾイド公式ファンブック3 2002, p. 44-50.
- ^ a b c d 公式ファンブック3 2002, p. 117.
- ^ a b c ゾイド新世紀カスタマイズBOOK ZOIDS超改造AtoZ 2001.
- ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r 公式ファンブック3 2002, p. 92.
- ^ 公式ファンブック3 2002, p. 101.
- ^ 『EZ-050 ディロフォース』トミー、2001年8月23日発売、商品パッケージ。
- ^ ZOIDS惑星Zi第1巻 2002, p. 60-70.
- ^ a b ZOIDS惑星Zi第1巻 2002, p. 110-111.
- ^ a b c 月刊コロコロコミック2001年11月号 2001, p. 46-47.
- ^ 公式ファンブック3 2002, p. 115.
- ^ a b 『EZ-047 マッカーチス』トミー、2001年6月28日発売、商品パッケージ。
- ^ 公式ファンブック3 2002, p. 38-46.
- ^ 月刊コロコロコミック2001年7月号 2001, p. 42.
- ^ 公式ファンブック3 2002, p. 36-39.
- ^ a b c 月刊コロコロコミック2001年10月号 2001, p. 34-35.
- ^ プロイツェンの反逆 2003, p. 66.
- ^ a b 『RZ-058 メガレオン』トミー、2002年2月16日発売、商品パッケージ。
- ^ 公式ファンブック4 2004, p. 18-21.
- ^ 公式ファンブック4 2004, p. 54.
- ^ ZOIDS惑星Zi第1巻 2002, p. 80-84.
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