金子真人 馬主活動

金子真人

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/02/12 09:34 UTC 版)

馬主活動

金子の勝負服

金子は競走馬の馬主としても著名である[9]。1990年代の半ばに知人から馬を持つことを勧められ[10]ノーザンファーム吉田勝己を紹介されたのがきっかけとなった。金子は吉田の意欲と現代感覚に「パートナーとして信じられる」と感じ、また牧場の広大な風景にも感銘を受け、馬主として競馬界に参入した[11]勝負服色は図研のコーポレートカラーを用いた「黒、青袖、黄鋸歯形」[11]。馬主名義は2005年秋ごろより個人名から「金子真人ホールディングス(株)」としている。

牡馬のディープインパクト、牝馬のアパパネ牡牝の中央競馬三冠馬を一頭ずつ所有しただけでも、個人の馬主としては日本の競馬史上他に例を見ないが、加えて「競馬の祭典」たる東京優駿(日本ダービー)をディープインパクトに加え、キングカメハメハマカヒキワグネリアンで4回優勝。その他GI・JpnIに優勝したものに限ってもブラックホークトゥザヴィクトリークロフネユートピアカネヒキリピンクカメオラブリーデイソダシアカイトリノムスメといった馬を所有。2015年にはサンデーレーシングに次ぐ史上2例目、個人馬主としては初の記録である旧八大競走とジャパンカップの完全制覇を達成している[12]。また、自ら所有した馬の子も積極的に所有しており、上記の活躍馬のうちアパパネ、マカヒキ、ワグネリアン、ラブリーデイ、ソダシ、アカイトリノムスメは父母ともに自らの所有馬である[注 1]

馬は自ら選んで決めるといい、「おまえに馬が分かるかと決めつけられればそれまでだけど、私も競馬にはまって、だんだんと深みにはまった。わからないことをわかろうとしたいというのが深みで、そうでなければつまらない」と述べている[11]。自身の馬選びは「目」から始まるといい、「目のいい馬は案外見つけづらいんです。ところが、目(目つき)の悪い馬はよくわかる。そういう馬はどんなに血統や馬体が良くても手を出しません。馬を見るときに気を付けているところをしいて挙げるなら「"目"」ですね」と述べている[13]

口取り式に参加する金子真人

2021年8月22日、札幌記念ソダシで勝利して、JRA重賞通算100勝(うち、GIは29勝)を達成した[14]


注釈

  1. ^ さらにワグネリアン、ソダシ、アカイトリノムスメは母方の祖父と祖母も金子の所有馬である
  2. ^ 2006年5月にアラブ首長国連邦ドバイの首長・シェイク・モハメド率いるゴドルフィンへ譲渡された。(『優駿』2006年5月号、p.68)

出典

  1. ^ 『週刊東洋経済』2016年3月12日号、p.82
  2. ^ a b c 島田 (2007) p.65
  3. ^ a b c d e f g h i j k 鶴蒔 (1994) pp. 54-67
  4. ^ a b c d e f 鶴蒔 (1994) pp. 67-79
  5. ^ a b 鶴蒔 (1994) pp. 112-121
  6. ^ 鶴蒔(1994)pp.207-209
  7. ^ 鶴蒔(1994)p.249
  8. ^ Maui course tees it up for the wealthy/Pacific Business News
  9. ^ サトノダイヤモンド、ダービー制覇ならず! 投資 経済ニュースの新基準”. 東洋経済オンライン (2016年5月29日). 2017年8月31日閲覧。
  10. ^ 江面(2017)p.265
  11. ^ a b c 『優駿』2004年7月号、pp.17-18
  12. ^ 内海裕介 (2015年11月2日). “金子真人氏「8大競走」完全制覇!”. ZAKZAK(夕刊フジ). 2016年6月3日閲覧。
  13. ^ 『追悼ディープインパクト』p.87
  14. ^ 【札幌記念】ソダシの金子真人オーナーはJRA重賞100勝達成 | 競馬ニュース”. netkeiba.com. 2021年8月22日閲覧。
  15. ^ ブラックホーク JBISサーチ”. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2020年12月14日閲覧。
  16. ^ a b クロフネ JBISサーチ”. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2020年12月14日閲覧。
  17. ^ a b トゥザヴィクトリー JBISサーチ”. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2020年12月14日閲覧。
  18. ^ ユートピア JBISサーチ”. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2020年12月14日閲覧。
  19. ^ a b キングカメハメハ JBISサーチ”. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2020年12月14日閲覧。
  20. ^ a b c ディープインパクト JBISサーチ”. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2020年12月14日閲覧。
  21. ^ a b c カネヒキリ JBISサーチ”. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2020年12月14日閲覧。
  22. ^ ピンクカメオ JBISサーチ”. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2020年12月14日閲覧。
  23. ^ a b c アパパネ JBISサーチ”. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2020年12月14日閲覧。
  24. ^ ラブリーデイ JBISサーチ”. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2020年12月14日閲覧。
  25. ^ マカヒキ JBISサーチ”. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2020年12月14日閲覧。
  26. ^ ワグネリアン JBISサーチ”. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2020年12月14日閲覧。
  27. ^ a b c ソダシ JBISサーチ”. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2020年12月14日閲覧。
  28. ^ ママコチャ”. JBISサーチ. 公益財団法人日本軽種馬協会. 2023年10月1日閲覧。
  29. ^ ブラックタキシード”. JBISサーチ. 2016年6月3日閲覧。
  30. ^ シルヴァコクピット”. JBISサーチ. 2016年6月3日閲覧。
  31. ^ ブロードアピール”. JBISサーチ. 2016年6月3日閲覧。
  32. ^ ホットシークレット”. JBISサーチ. 2016年6月3日閲覧。
  33. ^ ボーンキング”. JBISサーチ. 2016年6月3日閲覧。
  34. ^ ブルーイレヴン”. JBISサーチ. 2016年6月3日閲覧。
  35. ^ サイレントディール”. JBISサーチ. 2016年6月3日閲覧。
  36. ^ ロッキーアピール”. JBISサーチ. 2021年1月25日閲覧。
  37. ^ ブラックタイド”. JBISサーチ. 2016年6月3日閲覧。
  38. ^ ホオキパウェーブ”. JBISサーチ. 2016年6月3日閲覧。
  39. ^ ピカレスクコート”. JBISサーチ. 2016年6月3日閲覧。
  40. ^ ユキチャン”. JBISサーチ. 2016年6月3日閲覧。
  41. ^ ムードインディゴ”. JBISサーチ. 2016年6月3日閲覧。
  42. ^ フォゲッタブル”. JBISサーチ. 2016年6月3日閲覧。
  43. ^ メテオロロジスト”. JBISサーチ. 2016年6月3日閲覧。
  44. ^ ボレアス”. JBISサーチ. 2016年6月3日閲覧。
  45. ^ ピイラニハイウェイ”. JBISサーチ. 2016年6月3日閲覧。
  46. ^ ストローハット”. JBISサーチ. 2016年6月3日閲覧。
  47. ^ カミノタサハラ”. JBISサーチ. 2016年6月3日閲覧。
  48. ^ デニムアンドルビー”. JBISサーチ. 2016年6月3日閲覧。
  49. ^ パッションダンス”. JBISサーチ. 2016年6月3日閲覧。
  50. ^ ウリウリ”. JBISサーチ. 2016年6月3日閲覧。
  51. ^ フルーキー”. JBISサーチ. 2016年6月3日閲覧。
  52. ^ マウントロブソン”. JBISサーチ. 2016年6月3日閲覧。
  53. ^ シャケトラ”. JBISサーチ. 2017年6月28日閲覧。
  54. ^ ボッケリーニJBISサーチ、2023年6月3日閲覧
  55. ^ フリームファクシ”. JBISサーチ. 2023年2月5日閲覧。
  56. ^ 『優駿』2007年5月号、p.90






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