清濁
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/05/18 03:30 UTC 版)
現代中国語の全濁の消滅と声調の関係
現代中国語(普通話)では、中古音にあった全濁声母が無声化したが、声調によって以下のように変化した。
- 全濁声母は平声では無声有気音に、それ以外では原則として無声無気音になった。
- 平声では声調の違いによって清音が陰平に、濁音が陽平に移動したために、区別が保たれている。
- 全濁上声だったものは、去声に流入した。
- 元入声だったものは、原則として全濁は陽平声に、次濁は去声に流入した。
全濁上声が去声になったため、「上声」の「上」の字が去声(shàng)になってしまったが、例外として「上声」の時だけ上声で発音する(shǎng)。
参照
- ^ いしゐのぞむ「清濁易名陰陽考」、好文出版「中國語學研究・開篇」第二十號,第288-304頁、平成十二年,西暦二千年 https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R100000002-I000008035744-i23643098 https://researchmap.jp/ishiwi/published_papers/3333104 https://ci.nii.ac.jp/ncid/AN10429059
- ^ 石海青「沈約創定紐位高下説」。輔仁國文學報22、2006 民95。 https://tpl.ncl.edu.tw/NclService/JournalContentDetail?SysId=A07014238 http://catalog.digitalarchives.tw/item/00/51/55/41.html
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