坂本ですが?
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/02/27 06:19 UTC 版)
登場人物
主人公
- 坂本(さかもと)
- 声 - 緑川光
- 本作の主人公。基本的に一人称は「僕」だが「私(わたし・わたくし)」という事もある。下の名前はかすれていたり隠されていたり雑音でかき消されるなどして不詳(黒沼曰く放送禁止用語)。私立イノセンス学園出身。
- メガネで七三分けの美少年。一挙手一投足すべてがクールでスタイリッシュな高校生。絵に描いたようなエリートで、学問・スポーツの成績どちらも優秀である。裁縫ができる、筆記体が書ける、こちらを向いている生徒を透かして黒板の文字を板書する、逆さに見ると正面とは違う絵柄がでてくる絵を描くなど洒落たものから人知を超えたような能力まで数多く備えている。
- これらの個性的で多彩な能力は坂本の「秘技」として放たれ、周囲を魅了しつつ問題を抱えた人々の救済にまで至る力を秘めている。
- 動物が好きで、放課後に小鳥の様子を見に木の上の小屋に出向いたり、校庭に現れた犬を「ゲスト様」と呼んだりする。テストは毎回全て100点で、性知識が異常なほど豊富なようで保健のテストは120点を獲得している(「性に関する知識がティーンエイジャーの域を超えている」とコメントが添えられていた)。
- 将来はNASAで働くことを目指しており、宇宙規模の壮大すぎる夢を持っている。最終回では夢の実現のために宇宙開発組織の招きにより学校を去ることを決意。別れを惜しむクラスメイトの涙ながらのエールによりこの時ばかりは坂本のクールなポーカーフェイスが崩れ学文高校を後にした。
1年2組
- 久保田 吉伸(くぼた よしのぶ)
- 声 - 石田彰
- 1年2組のクラスメイト。天然パーマのチビで小太り、ニキビ顔の青年。当初は不良たちにパシリや財布代わりとして使われていた。いじめられっ子であり、そんな生活を送っているのは「自分が弱いからだ」と言い訳し逃げていたが、坂本の奇想天外な行動と秘技により改心し、久保田は自分の「誇り」が汚されるのが嫌だったと理解した。その一件の後は坂本の親友となり、同時に髪形にこだわりを持って次々に変えるのが趣味となっている(しかし何れも似合っているとは言い難い)。話が進むにつれて勉強を坂本から教わるようになったり、8823の望む坂本とのタイマンを実現させるための挑発として不良グループの1年生2人に髪を切られた際に坂本がタイマンに向かうなど絆が深くなっている。
- 一度坂本を自宅に招いた際、吉伸の母親が坂本にほれ込んでしまったため家庭崩壊を起こしかけ、坂本との仲は良いものの自宅に呼ぶ際は悩みの種となる。
- 前田 あつし(まえだ あつし)
- 声 - 杉田智和
- 1年2組のクラスメイト。いわゆるヤンキー。仲間からは「あっちゃん」と呼ばれている。同じクラスで何かと目立つ坂本を標的にいじめを行おうとするもクールにかわされ続け逆に目立たせる結果となってしまう。これに苛立ちまりおやケンケンと本格的に坂本をシメる画策を練るも、煙草の不始末で小火騒ぎを起こしてしまいピンチに陥り、坂本の秘技により難を逃れ救われる。
- この一件以来あつしは坂本に憧れのような感情を抱き、仲が良いのか悪いのかよく分からないスタンスで交流を持つことが多い。なお交流を持つようになったのがきっかけで禁煙するようになり、代わりに坂本の妙技を見るためにシャボン玉遊びをするようになった。
- 最終回では、深瀬にそそのかされて言われた通りに坂本を殺そうとするが、勢い余り自分が落下してしまうところを坂本に助けられ泣きながら謝罪。坂本の転校による別れの際には「一生ダチだからな」と涙ながらに叫んだ。
- まりお
- 声 - 武内健
- 1年2組のクラスメイト。あつしのヤンキー仲間。小太りで眉を剃り顎髭を生やしている方。
- ケンケン
- 声 - 檜山修之
- 1年2組のクラスメイト。あつしのヤンキー仲間。髪を染めて逆立てている方。
- 黒沼 あいな(くろぬま あいな)
- 声 - 堀江由衣
- 1年2組のクラスメイト。ツインテールで可愛らしい見た目と仕草が特徴的なクラスの男子のアイドル的存在。坂本に対して恋愛感情を抱いており、彼に積極的にアタックするものの落とせないでいる。可愛らしい見た目とは裏腹に性格は計算高く、ぶりっこであることからクラスの女子には好かれていなかったが、坂本の画策によってクラスの女子との距離が縮まることとなり特に八木や田中とは最初に友達になる。その後も他の女子生徒同様坂本を追いかけており、その恋愛スキルと驚異的な身体能力を使い坂本に近づくチャンスを作ろうと努力している。
- 華奢な見た目に反してバカがつくほどの怪力の持ち主であり、女子生徒らと打ち解けた後はチンパンジー級の推定握力300kgという馬鹿力をネタにいじられるようになる。
- 瀬良 裕也(せら ゆうや)
- 声 - 森久保祥太郎
- 1年2組のクラスメイト。顔はそれなりに良いがナルシストであり、目立ちたがり屋。ファッション雑誌に読者モデルとして載ったことがあり、ナルシスト故にそれをひけらかしクラスの女子をウンザリさせている。お調子者でプライドを持ってはいるが薄っぺらく、少しの恐怖でそれは容易く崩れ去ってしまう性格。初登場から体形はメタボリック気味であったが、話が進むにつれ腹の出っ張りが存在感を増してくる。
- いつも注目を集める人気者の坂本を一方的にライバル視しているが、彼の完全無欠のポテンシャルを前にそのプライドはずたずたにされる。しかし坂本に窮地を救われ、またその美しく戦う姿に見とれてしまい、後に「オモシロキャラ」として自分の人気の活路を見出した。
- 体育祭では相変わらず目立つ坂本に恥をかかせる為クラスの男子達と様々な妨害を仕掛けるも、リレーの際にはそのとばっちりが八木に及んでしまい、全校生徒の前で恥をかいた彼女への償いとして自ら脱衣し全裸で走るという捨て身の行動で憎まれ役を演じ、彼女への罵詈雑言を全て自分に向けさせた。クラスメイトからは罵声罵倒を散々に浴びるもその様を坂本は「メタボリックな勇者」と賞賛した。
- 八木(やぎ)
- 声 - 生天目仁美
- 1年2組のクラスメイト。やや跳ねた黒髪のロングヘアと釣り気味の目が特徴。黒沼のことは好きでなかったが坂本の画策により距離が縮まり友達になる。体育祭では坂本からのバトンを受け取ることに失敗して女子たちの反感を買い落ち込むが、瀬良の捨て身の償いで恥を受けずに済んだ事やそれが自分の為である事に気付いているため、瀬良に対しカッコいいところもあると評価した。
- 田中(たなか)
- 声 - 藤田咲
- 1年2組のクラスメイト。八木の友達。八木と同様黒沼を好きではなかったが坂本の画策により友達になる。
- 藤田 恵(ふじた めぐみ)
- 声 - 中原麻衣
- 1年2組のクラスメイトで委員長。真面目で気立てもよいが控えめな性格であり、彼女も坂本のファンではあるものの他の女子たちより一歩引き気味な接し方をする。坂本を盗撮する趣味を持っていたが、ふとした出来事を経て、堂々と坂本を撮影出来るようになった。
- みーちゃん
- 声 - 植田佳奈
- 1年2組のクラスメイト。藤田の友達。切りそろえた前髪とフレームの太い眼鏡が特徴。気が弱い委員長の代わりに男子相手にもズバズバ物を言う性格。
- カナちゃん
- 声 - 田村ゆかり
- 1年2組のクラスメイト。藤田の友達。ロングヘアのツインテールが特徴の元気っ娘。
- エリカ
- 声 - 高橋美佳子
- 1年2組のクラスメイト。藤田の友達。ゴリラのようにガタイが良いく、何故か流行に敏感。
- 森田(もりた)
- 声 - 前野智昭
- 1年2組のクラスメイト。文化祭の際、深瀬に唆されて坂本を罠にはめてしまう。茶髪。
- 安田(やすだ)
- 声 - 鈴木達央
- 1年2組のクラスメイト。森田の友達で、深瀬に唆されて坂本を罠にはめてしまう。坊主頭。
不良グループ
- 丸山先輩(まるやませんぱい)
- 声 - 稲田徹
- 2年生。不良グループの準リーダー格で、1年生の教育係。「教育」と称し1年生を扱き使うため、同じヤンキーからは冷視されている。また王様精神が強いために周りを見下す癖があり、2年生を仕切っている8823を良く思っていない。後輩をパシらせることによって快適に高校生活を過ごそうとしたが、坂本の度の過ぎた「おもてなし」によって恐怖を覚え、逆に自ら進んで行動するようになった。しかしその後は坂本を見るたびおもてなしの悪夢がよみがえり嘔吐感に苛まれることとなり、坂本と絡むことを避けている。
- 8823先輩(ハヤブサせんぱい)
- 声 - 遊佐浩二
- 2年生。不良グループのリーダー。イケメンかつ頭も切れ人望も厚い上に喧嘩も強い学文高校のトップに君臨する漢。学文高校の不良たちを総括している「カリスマヤンキー」。学文の後輩ヤンキーはピンチの時に彼を頼っている。あっちゃんの憧れの存在でもある。坂本には及ばずとも女子からの注目も高い。
- 8823の由来は不明だが、本名は「翔(しょう)」だと思われる。
- 丸山が坂本を恐れるようになったため、示しがつかないとして坂本にタイマンの勝負を挑むものの、最終的には技量でも人間の器としても敗北。元々義理堅く筋は通す性格ため、後輩の失態により坂本とのタイマンを実現するために被害を被った久保田の家まで押しかけ後輩と共に土下座して謝った。これ以来、坂本に一目置いており、家庭の都合でフランス料理のマナーを学ばなければならなくなった際は坂本に頭を下げて教えを乞う。
- 家庭では母親とは死別していると思われ、まだ幼い弟妹のために家事をこなしている。
- ハルタvolume36では彼を主人公としたスピンオフ読切作品「人よんで8823」が掲載されている。
- 深瀬(ふかせ)
- 声 - 岩田光央
- 8823や丸山にも恐れられる不良グループの3年生。「留年している」「三十路を超えている」「バツ2」など様々な噂が飛び交うが、実年齢等その実態はつかめない。普段学校には来ないが時たまフラリと現れては、暇つぶしのためだけに学校の人気者の居場所を根こそぎ奪う「ゲーム」を仕掛けてくる。落ち着いた物腰だが相手の隙につけ込んで、言葉巧みに扇動するほど話術に長け、自分の手は決して汚さないことを信条とする残忍で狡猾な男。
- 後半では坂本を潰すために学校に来ることが多くなるが、坂本や8823ら不良グループによって強制的に卒業式を行われてから二度と来ることが無くなった。
- その後は、近隣の海でサーフボードを持った姿を目撃されている。
教師
- 小林 茂(こばやし しげる)
- 声 - 矢部雅史
- 1年2組の担任。老人だがアマゾンやアフリカにツアーに出かけるなどアクティブな人物。昔スズメバチに刺されたことがあり、再び刺されると命に関わるためスズメバチを恐れている。
- 角田(かくた)
- 声 - 中田譲治
- 風紀指導の教師。担当教科は保健体育。生徒からは「角セン」と呼ばれている。いつもこれ見よがしに遅刻ギリギリで登校する坂本を敵視している。しかし敵視すればするほど坂本の風紀の完璧さ、器の大きさに感服させられている。角刈りで色黒のがっしりとした体躯で、その角刈りの揃いぶりは坂本によって定規の代用を作成する際に利用された。
- 森田によると双子らしい。
その他
- 久保田 茂美(くぼた しげみ)
- 声 - くじら
- 久保田吉伸の母。韓流ドラマが好きで、特にチョン・チョリソー(声 - 福山潤)という俳優が好き。坂本が久保田に勉強を教えに家に来た際、チョンに似ている坂本に一目ぼれし、付け狙うようになった。
- 不良
- 声 - 八代拓、竹内良太
- 3話に登場。赤毛でピアスをつけている。久保田をいじめていたが、坂本により改心させられた。
- 松山(まつやま)
- 声 - 斎賀みつき
- 2話に登場。坂本と久保田がバイトをしている、ハンバーガー店の女性店長。坂本を見込んでレジ担当にした結果、お客が大量に来た。仕事には厳しいが、バイト初日の久保田を労わるなど気遣いも忘れない。
- 警察官(けいさつかん)
- 声 - 楠大典
- 5話に登場。
- 飯田(いいだ)
- 声 - 伊藤健太郎
- レンタルビデオショップの店長。アダルトビデオを借りようとする坂本を警戒している。
- 店員
- 声 - 黑岩拓朗
- レンタルビデオショップの店員。
- ゆうと、大将、こういち
- 声 - 村瀬歩(ゆうと)、石原朋典(大将)、高城元気(こういち)
- 南市立小学校に通う悪ガキ小学生。
- 美人局
- 声 - 天野由梨
- 10話に登場。
- ^ 『Fellows!』volume26(最終号)に掲載されている話数は第5話(単行本では第6話)だが、『ハルタ』volume2掲載話は第7話となっている。
- ^ 表紙イラストを担当した本作の作者・佐野菜見を含めると22人が執筆している。また参加作家の内、福島聡のみ5ページ漫画での参加である。
- ^ 現在の鳴尾・武庫川女子大前駅
- ^ オープニングテーマ放送時では作品のタイトルが変更されている。
- ^ 4月16日放送予定の第2話はMBSでは先行放送となる予定だったが、放送の2時間ほど前に熊本地震の本震が発生したことを受けJNN報道特別番組に差し替えられたため、結局TBS・CBCと同様に休止・延期となった。
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