ホップアップシステム 欠点

ホップアップシステム

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/01/04 06:13 UTC 版)

欠点

ホップアップシステムを搭載したエアソフトガンには、高い工作精度が要求される。たとえば、ノズル支持型で給弾ノズルの長さが足りなかった場合、BB弾はノズルとホップパッキンの間で遊ぶこととなり、BB弾とホップパッキンの間が不規則に変動するつまづき型と化し、弾道は乱れる。また、銃身が軸方向に傾いて取り付けてあれば、弾道は傾いた方向に曲がってゆくこととなる。

射手の構えにも、精度は要求される。銃が傾いていれば、銃身が傾いているのと同じ状態となるためである。よって、素早くホルスターから抜いて撃つようなシチュエーションには向かない。

可変式ホップアップシステムにおいては、ホップアップを強くかけすぎた事による部品の破損、抜弾抵抗の増減によるブローバックタイミングへの影響、KSC製品に採用されるドラムクリック式構造ではホップパッキンの左右回転による弾道のズレなど、デリケートな面も多くある。

リキッドチャージ式ガスガン、特に一発あたりのガス消費量の大きいブローバックガスガンのような外的要因で初速が変化しやすい銃の場合、適正なバックスピンを常に得ることは困難である。そのため、KSCやウエスタンアームズのように「ホップアップの性能を100%引き出すことはできない」とマニュアルで明言しているメーカーも存在する。




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