ドラゴンクエストモンスターズ ジョーカー
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/01/17 15:30 UTC 版)
世界設定
7つの島から構成される「グランプール諸島」が舞台となる。大部分の設定はいままでのドラゴンクエストシリーズ作品と変わらないが、島から島への移動手段として水上バイクが登場したり、デパートやATMが存在するなど、部分的には中世ヨーロッパをイメージした従来のドラゴンクエストとは異なる近未来的な設定も取り入れられている。
- アルカポリス島
- バトルGPの拠点。様々な施設があり、多くのマスターの拠点となる。
- ノビス島
- 弱いモンスターが多く生息しており、駆け出しのマスターがよく訪れる島。
- サンドロ島
- 辺り一面砂漠のすり鉢状の島。
- デオドラン島
- マダム・デオドラが所有する島。島一面が彼女の庭となっており、自由に島を行き来するには彼女の試練をクリアする必要がある。
- ヨッドムア島
- かつて災厄に見舞われたとされる島。現在は寂れており、訪れるマスターも少ない。
- レガリス島
- 遺跡の島。様々なマスターがここを訪れ、マスター同士の戦いが盛ん。
- モルボンバ島
- 密林に覆われた島。地形は複雑で、生息するモンスターも強いものが多い。
システム
ゲーム画面は移動画面・戦闘画面とも、『ドラゴンクエストVIII』と同様に、トゥーンレンダリングを用いた完全3D表現となっている。エンカウント方式は従来の作品(マップ上で敵の姿が見えないランダムエンカウント方式)と異なり、フィールド上に見えているモンスターの姿に接触すると戦闘が始まるシンボルエンカウント方式が採用されている。また、昼/夜の時間の流れも取り入れられている。ただし、本編ストーリー自体は他のシリーズに比べ短く、登場モンスターも全210種となっている。
なお、本作はシリーズ史上初めて、冒険途中のデータを格納するファイルの名前を『冒険の書』と呼ばずにそのまま『セーブ』としたタイトルでもある。
成長限界
本作ではモンスターごとに成長限界が設定されており、決められた数値以上は能力値が上昇しなくなる(種や木の実も含む)。スキルによる能力アップならば上限を超えることができるが、それでも999以上にはならない。
特性
種族固有の特殊能力。特定の種類の技の威力を上昇させたり、会心の一撃が出やすくなるなど効果は様々。配合で別の種族に受け継がせることはできない。
耐性
種族固有の特技の効きやすさ。これまでのシリーズでは隠しパラメータのような扱いだったが、本作からはステータス画面でモンスターの耐性を確認できるようになった。「○○に よわい」の場合、属性攻撃で大ダメージを受け、状態異常にかかりやすくなるが、軽減、半減、激減、無効、吸収と性が上がるにつれ、対応する属性の技が効きづらくなる。
スカウト
本作では主人公の持つ「スカウトリング」を使ってモンスターを仲間にするシステムである。スカウトリングの力を仲間モンスターたちに宿し、「スカウトアタック」を使用することにより、相手のモンスターをスカウトして仲間にすることができる。自分のモンスターが強いほど相手のモンスターが仲間になりやすい。
スキル
『ドラゴンクエストVIII』と同様、仲間のレベルアップ時に得られる「スキルポイント」を、モンスターの持ついくつかのスキルに振り分けることで、成長の方向を変えることができる。(→『ドラゴンクエストVIII』のスキル)また、配合で両親のスキルを子供に受け継がせることができ、特定のスキルを極めている場合、新たなスキルが生成されることもある。スキルを習得できるアイテムも存在する。
パーティ
モンスターのパーティは、他のドラゴンクエストモンスターズ作品と同様に最大3匹であるが、本作では戦闘に参加させる3匹の他に、控えのモンスターとしてもう3匹をスタンバイさせておくことができる。スタンバイしたモンスターとは移動中に入れ替える事ができる。
配合
『ドラゴンクエストモンスターズ テリーのワンダーランド』や『ドラゴンクエストモンスターズ2 マルタのふしぎな鍵』と同様、2匹のモンスター(レベル10以上のみ)を配合するシステムが搭載されている。本作では配合結果が1組あたり最大3パターン存在し、その中から好きな配合結果をプレイヤーが選択することができる。 更に第3の性別「万能」が登場し、オス、メスどちらの性別とも配合できる(ただし、万能同士で配合することはできない)。
四体配合
通常の配合と異なり、2つ前の世代が孫の種族を決定する配合。例えば、スライム同士の配合では通常はスライムが生まれるが、祖父母の代がスライム4匹ならキングスライムが生まれる。
神獣配合
神獣を親にする配合。相手の系統とランク、ゲームの進行状況に応じた神獣が生まれる。子供の性別は必ず万能になり、配合に役立つ杖の効果は無視される。配信限定のあるモンスターを配合すると、特殊な神獣が生まれる。
通信対戦
本作でも他プレイヤーとの対戦が可能。本作では次の3つの対戦形式が用意されている。
- シングルマッチ
- DSワイヤレス通信を使用し、他のプレイヤーと1対1の対戦プレイを行う。
- 勝ち抜き対戦
- DSワイヤレス通信を使用し、通信範囲内にいる複数のプレイヤーと連続して対戦を行う。
- すれちがい通信
- チームの状態を「すれちがい状態」に設定することで、同様の設定を行っているプレイヤーとすれ違ったときにお互いのモンスターのデータをダウンロードし、対戦することができる。ただし、すれ違い通信でスカウトしたモンスターはゲスト扱いとなり、そのモンスターを配合して作ったモンスターもゲスト扱いになる。後述するジョーカーズGPへの参加は不可能になる。
- ジョーカーズGP(※現在はサービス終了)
- ニンテンドーWi-Fiコネクションを用いて、ジョーカーズGPのランキングにパーティを登録し、登録後、ランキングがキリバンのチームから5チーム選出され、下位から順に5回戦勝ち抜きの対戦を行うことができた。勝ち抜くごとにモンスターやアイテムが賞品として得られる。しかし、実際の強さとランキングが比例していないとの指摘、プロアクションリプレイ、ワザポンの改造機器の改造コード(不正フラグ解除)などを用いて改造モンスターを作成し不正フラグ解除のコードを使用して不正に上位に食い込む者がいるという問題が挙げられる。午前2時から10時30分までの間は参加できない。また、同じモンスターを2体以上パーティーに入れるとランキングに載らない。
- 2011年1月28日に本サービスを2011年3月31日をもって終了することが告知され、2011年3月31日24:00をもってサービスは終了された。
攻略本
- Vジャンプブックスゲームシリーズ ドラゴンクエストモンスターズ ジョーカー 最速!モンスター育成スーパーブック(ISBN 978-4-0877-9404-5)
- SE-MOOK ドラゴンクエストモンスターズ ジョーカー 公式ガイドブック(ISBN 978-4-7575-1915-2)
- SE-MOOK ドラゴンクエストモンスターズ ジョーカー 最強データブック(ISBN 978-4-7575-1980-0)
- SE-MOOK ドラゴンクエストモンスターズ ジョーカー 超通信対戦ガイドSP(ISBN 978-4-7575-2023-3)
- ^ ドラゴンクエストモンスターズ ジョーカー
- ^ 名前は自由に付けられる。スクリーンショットでは「ジョーカー」となっている。
- ^ スペディオ=スペード、グラブゾン=クラブ、ガルハート=ハート、ディアノーグ=ダイヤ、キングスペーディオ=スペードのK(キング)、クインガルハート=ハートのQ(クイーン)、グラブゾンジャック=クラブのJ(ジャック)、ディアノーグエース=ダイヤのA(エース)、JOKER=ジョーカー
固有名詞の分類
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