トロン (映画) あらすじ

トロン (映画)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/08 14:17 UTC 版)

あらすじ

ソフトウェアメーカー・エンコム社に在籍するケヴィン・フリンはゲーム「スペースパラノイド」を開発したものの、その全データを同僚のデリンジャーに盗まれてしまう。デリンジャーが自身の作として発表した「スペースパラノイド」は大ヒットし、たちまち彼はエンコムの社長に出世する。その一方でフリンは場末のゲームセンターのマスターへと追いやられてしまう。

憤慨したフリンは「スペースパラノイド」がデリンジャーの盗作である証拠を掴むべく、夜な夜なエンコムへのハッキングを行い始める。だが証拠のデータはデリンジャーがプログラムしたMCP(マスター・コントロール・プログラムの略。要するにオペレーティングシステムのことだが、バロースというコンピュータ企業はそう呼んでいた。en:Burroughs MCPも参照)によって厳重に隠蔽されており、発見は不可能だった。

そんなある日、偶然にもフリンのハッキングの事実を知ったエンコムの社員アランが、恋人のローラと共にフリンの元を訪ねて来る。これをチャンスと考えたフリンはエンコム社内のコンピュータから直接、アクセスさせてもらえるよう懇願。了承した2人はフリンをエンコムへと導き、またアランも不正調査とMCP破壊のために、開発途中の監視トロン・プログラム(TP)を起動することを決意する。

しかし、フリンの侵入は既にMCPによって察知されていた。結果フリンは、エンコムが実験中の物質転送機によって、MCPが支配するコンピュータの内部世界へと送り込まれてしまう。そこはMCPによる独裁であらゆるプログラムがネットを通じて集められ、奴隷のように扱われているディストピアだった。

そんな中で、フリンはアランそっくりの1人のプログラムと出会う。実は彼こそが、MCP破壊の任を帯びてアランに送り込まれたプログラム・トロンだった。

二人は計算プログラム・ラムと共に、現実世界の人類までも支配しようと企むMCPの野望を打ち砕くため、戦いを挑んでいく。


  1. ^ a b Tron (1982)”. Box Office Mojo. Amazon.com. 2010年8月30日閲覧。
  2. ^ トロン:オリジナル|ブルーレイ・DVD・デジタル配信|ディズニー公式”. 2021年4月7日閲覧。
  3. ^ 「C.L.U.」は字幕版では「コード化した擬人万能体(Codified Likeness Utility)」の略称とされている
  4. ^ 当時のBASICでは、プログラムが正しく進んでいるかを確かめるため、行番号をステップ表示させるTRON(Trace ON)と非表示にさせるTROFF(Trace Off)があり、これを指している。
  5. ^ サウンドトラックの解説書より


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