スコープ (プログラミング) スコープ (プログラミング)の概要

スコープ (プログラミング)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/09/03 08:12 UTC 版)

プログラミングでは、ソースコードの可読性を向上し、また予期しない誤動作を避けるためにも、それぞれの処理段階で必要のない要素の名前はできるだけ参照されないようにすることが望ましい。特に、複数の関数にまたがったスコープを持つことのできるグローバル変数(大域変数)は便利な場合もあるが、どこで参照・変更されているかを常に気にしていなければならず、不用意な変更は危険でもある。たとえば、CERT C コーディングスタンダードには、「変数と関数の有効範囲を最小限にする」(DCL19-C)[1]というレコメンデーションがある。

通例、入れ子になったスコープ階層ごとに同じ名前の識別子が出現したとき、より内側のスコープに属する識別子のほうが優先的に名前解決に使用される。


注釈

  1. ^ 記憶域期間 (storage duration) あるいはエクステント (extent) とも。
  2. ^ Microsoft Visual C++では、独自拡張として__superキーワードによるエイリアスをサポートしている。
  3. ^ lexical は「字句の」「語彙の」といった意味を持つ英語の形容詞。

出典

  1. ^ DCL19-C. 変数と関数の有効範囲を最小限にする2023年9月3日閲覧。


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