いわてグルージャ盛岡
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ホームスタジアムの整備
ホームスタジアムであるいわぎんスタジアムは、収容人員が4,938人、そのうちメインスタンドと、ゴール裏以外は芝生席であるとともに、ナイター開催に必要な照明設備が設置されておらず、J3昇格後もナイトゲームをホームで開催できなかった。
照明設備に関してはJリーグが2016年に改正したスタジアムの整備条件において、「2022年6月までに一定の基準を充足した照明設備を整えること」をJ3のクラブにおいても求めており、照明塔が設置されない場合は日本フットボールリーグ(JFL)への強制降格がありえるため、県民が中心となってスタジアムの整備に向けた署名を実施し、2019年6月にクラブが14万人分の署名と要望書を岩手県と盛岡市に提出した[26]。クラブは2020年9月に、特例規定(ライセンス取得後3年以内に既存施設の改修を完了させるか、昇格後5年以内にホームスタジアムを「Jリーグが掲げる理想のスタジアム」の要件を満たすスタジアムとすること)を適用したJ2ライセンスの申請が承認された[27]。
いわスタでは2020年10月から2021年3月の予定で、Jリーグの開催要件に定める照明塔の設置工事を実施し、2021年6月から使用を開始した[28]。この照明設備設置事業費の一部については、いわてグルージャ盛岡の主要株主であるNOVAホールディングス及び関連会社からの企業版ふるさと納税を活用している[29]。このため、J2昇格後最初のホームゲームとなる、2022年J2第5節の栃木SC(3月20日)、第6節のレノファ山口FC(同26日)の2試合については、いわスタの改修に伴う処置として、北上総合運動公園陸上競技場(入場可能人数6388人=メインスタンドを除き芝生席)で開催することになった[30]。
一方、J2ライセンスの特例要件の充足に向けては、グルージャが2022年シーズンにJ2昇格を果たしたことで2024年までに建設計画を提出しないとライセンスが取り消しになることから検討の必要に迫られているが、盛岡市の関係者はNHK盛岡放送局の取材に対して「(盛岡南公園内に整備中の)野球場のことを考えると建設費用は100億円前後は考えられる」「いわぎんスタジアムを改修するにしても、結果的に費用は新たに作った場合と変わらないのでは」と述べた上で、県の担当課長共々クラブがスタジアムの構想を示すべきとの見解を述べている。これに対し、グルージャ代表の坂本達朗はスタジアムの新設を念頭に「交通アクセスが良く1万5千人以上収容できるスタジアムで全天候型」「一番の希望は盛岡駅周辺の土地に建設したい」との希望を示している[31]。
また、この特例の建設計画の策定期限の1年前に当たる2023年6月の岩手めんこいテレビの取材では、この時点においてはいわぎんスタジアムの改修を軸として検討すると考えており、想定費用は55億円程度。その工事を実現させるためには国からの補助金も想定しつつ、自治体からの負担同意を得なければならず、それをJリーグに提出し同意を求めなければならないため、秋田豊は「県民の皆さんにスタジアムの必要性を感じ声を上げてほしい」と県民に対して訴えている。[32]
グルージャは2023年7月にJリーグライセンス基準を充足するスタジアムについての検討会を立ち上げ、その初会合で秋田は「スタジアムのライセンス基準は今後、盛岡などの人口が多くない地方都市は(収容人員規定の)緩和が見込まれる可能性がある」として、収容人員を8500人程度の規模を想定し、そのうえでいわスタの2面あるグラウンドのうちの1面を増築・改修し、総工費45億円程度、その一部を企業版ふるさと納税の制度を生かすとともに、岩手県や盛岡市にも要請を求めるとした[33]。
2023年度のJリーグライセンスは、特例規定を生かしたJ1ライセンスを申請し、2022年9月27日付でそれが認められた[34] が、「いわぎんスタジアムの屋根の敷設率がJリーグ基準を満たしていない」ため、2022年11月30日までに書面にて改善策を提出するように求める、制裁付きとなった。
その後Jリーグと運営会社・いわてアスリートクラブとの協議により、2024年6月とされていたスタジアムの整備計画のJリーグへの提出期限が2025年6月まで延長されることになった。[35]
秋田豊シート
2023年よりホームゲームでは「秋田豊シート」を販売し、元日本代表でもある現社長の解説付きという付加価値を加えた新席種を導入[36][37]。
注釈
- ^ その後振替試合に勝利したため、その勝点を加算すると10位相当。
出典
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- ^ 第16節は新型コロナウイルスの影響により第21節後に延期
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- ^ 【クラブ】秋田豊氏 代表取締役オーナー兼代表取締役社長 就任のお知らせ
- ^ 秋田豊氏 J2「いわてグルージャ盛岡」の新社長就任 今季監督から「転身」J3降格も巻き返しへ(スポーツ報知)
- ^ 秋田豊氏が岩手のオーナー兼代表取締役社長に就任!! 個人で33.4%の株式保有(ゲキサカ)
- ^ 【チーム】松原良香氏 監督就任のお知らせ
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- ^ タイムリミット迫るサッカー“スタジアム問題” グルージャ盛岡が再びJ2で羽ばたくためには<岩手県>(岩手めんこいテレビ)
- ^ いわてグルージャ スタジアム建設に向け協議委員会を設置(NHK秋田)
- ^ クラブ】2023シーズン J1クラブライセンス交付決定のお知らせ
- ^ 来季J3昇格圏ならJ2入り可能に サッカー・いわてグルージャ盛岡 スタジアム整備計画案は提出期限が2025年6月へ1年延長 (JNN NEWS DIG IBC岩手放送提供)
- ^ “J3首位の岩手で奮闘する秋田豊社長 元日本代表DFの裏話も聞ける「解説シート」が好評”. スポーツ報知 (2023年4月6日). 2024年3月22日閲覧。
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