肩巾

デジタル大辞泉

ひれ【領^＝巾／肩^＝巾】

読み方：ひれ

１ 上代、害虫・毒蛇などを追い払う呪力を持つと信じられた細長い薄布。

２ 古代の服飾具の一。女性が首から肩にかけ、左右に垂らして飾りとした布帛(ふはく)。

３ 鏡台の鏡をふくときに用いた布帛。

４ 儀式用の矛(ほこ)などにつける小さい旗。

難読語辞典

肩巾

読み方：ヒレ（ｈｉｒｅ）

風にひらめく薄ものの総称

歴史民俗用語辞典

肩巾

読み方：ヒレ（ｈｉｒｅ）

古代の女性が用いた両肩からかける布。

別名 領布、領巾、比礼

世界宗教用語大事典

ひれ 【比礼・領巾・肩巾】

ヒレは風にひらめくものの意。日本古代に、振ると波を起こしたり害虫・毒蛇などをはらう呪力があると信じられていた布。女性が首にかけ左右に長く垂らしたりし、別れを惜しむ時振ったりもした。鏡をぬぐうにも用い、後代の手拭に近い。（儀式の時、矛などにつける小旗をもいう）