九品

デジタル大辞泉

く‐ほん【九^▽品】

読み方：くほん

１ 仏語。

㋐浄土教で、極楽往生の際の九つの階位。上中下の三品(さんぼん)を、さらにそれぞれ上中下に分けたもの。上品上生(じょうぼんじょうしょう)・上品中生・上品下生(げしょう)・中品上生・中品中生・中品下生・下品(げぼん)上生・下品中生・下品下生の九つ。ここのしな。

㋑「九品浄土」「九品往生」「九品蓮台」などの略。

２ 物事について設けた九つの等級。

「公任卿、和歌の—をえらび給ひしにも」〈戴恩記〉

ここの‐しな【九品】

読み方：ここのしな

《「九品(くほん)」を訓読みにした語》「くほん（九品）」に同じ。

「—の上に昇り給ひぬる嬉しさも覚えず」〈浜松・四〉

ウィキペディア

九品

出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』 (2024/01/14 08:06 UTC 版)

九品（きゅうひん、くほん）とは、元々官職の階梯を九段階にわけて設定すること。転じて物質や人の性質を3×3で分類したもの。三三品（さんさんぼん）。

Wiktionary日本語版（日本語カテゴリ）

九品

出典:『Wiktionary』 (2021/08/12 23:37 UTC 版)

名詞

九 品 (くほん, ここのしな)

1. (仏教) 極楽往生の際、生前のおこないによって受けられる九つの段階。上品（じょうぼん）、中品（ちゅうぼん）、下品（げぼん）をそれぞれ上生（じょうしょう）、中生（ちゅうしょう）、下生（げしょう）で分けたもの。

関連語

• 九品安養界（くほんあんにょうかい）
• 九品往生（くほんおうじょう）
• 九品浄土（くほんじょうど）
• 九品念仏（くほんねんぶつ）
• 九品の台（くほんのうてな）
• 九品の教主（くほんのきょうしゅ）
• 九品の行業（くほんのぎょうごう）
• 九品の浄刹（くほんのじょうせつ）
• 九品の念仏（くほんのねんぶつ）
• 九品の望み（くほんののぞみ）
• 九品の蓮（くほんのはちす）
• 九品仏（くほんぶつ）
• 九品蓮台（くほんれんだい）

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「九品」の例文・使い方・用例・文例

• 九品浄土という,九つの階級のある極楽浄土にあるという,蓮の台座
• 人が九品浄土という,九つの階級のある極楽浄土に往生すること
• 九品浄土という,極楽浄土の九つの階級のうちの最高階級
• (仏教で)極楽浄土における人の階級としての九品
• 九品中正という,古代中国の官吏登用法